寿退社の報告の時期とその後のポイント~円満退社するために

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「寿退社を決意したのだけれど、いつどんなタイミングで会社に報告したらいいの?」と悩む女性は少なくありません。ここでは、もっとも適切な報告の時期と、その後の手続き、注意したいポイントについてかんたんに説明します。

1. 報告の時期~ベストは3か月前

寿退社を会社に報告する時期については、さまざまな考え方があります。「退職を決意したら、できるだけ早い時期に」という人もいれば、「あまり早く報告するのはおすすすめできない。1か月前ぐらいでじゅうぶん」と考える人もいます。

もちろんケースバイケース。どんな職場でどんな仕事をしているのか、いつごろ結婚式を予定しているのか、などによっても違ってくるでしょう。しかし、「およそこのタイミングなら、自分にとっても会社にとっても無理がない」という時期はあります。それは、「退職の3か月前」です。

「できるだけ早く」と言っても、たとえば半年前、1年前に報告してしまうと、実際の退職までの時間が少々長すぎます。報告をした段階で「すでに退職が決まった人」になるわけです。周囲はそういう目で見ますから、「職場にいづらい」ということになりかねません。

また、退職の1か月前では、会社に迷惑がかかるでしょう。1人のスタッフが辞めれば、会社は当然その「穴」を埋めなければなりません。他の部署からの人事異動の必要が生じたり、場合によっては新規採用募集をかけるというケースもあります。ですから、それなりの猶予期間が会社には必要になるのです。

その両方を考えると、「3ヶ月前がベスト」ということになるのです。

2. 直属の上司への報告の際の注意点

寿退社の報告は、直属の上司にするのが原則です。その際、注意しなければならないのは、「他の人から上司の耳に入らないようにする」ということです。職場の親しい同僚などに、結婚の話、寿退社の話をすれば、自分が報告する前にその人から上司に話が伝わってしまう、ということになりがちです。

「退職」というのは自分にとっても上司にとっても、大変重要な事です。それが他の人から伝わってしまうのは好ましくありません。多くの場合、上司を結婚披露宴に呼ぶことになるでしょう。スピーチをお願いすることも少なくありません。ですから、上司の心象を悪くするのは避けるべきなのです。

もし、親しい同僚に結婚や退職の話をしたなら、「上司には私が報告するまで、黙ってて。ほかの人にも話をしないで」と釘をさしておきましょう。できれば、会社の同僚にはそういう話をしないのがベスト。あくまでも「最初に上司の耳に入れるのが鉄則」なのです。

3. 退職願と退職届

上司と面談し、寿退社の報告をしたら、書類の提出をすることになります。その際、まず「退職願」を提出し、人事権のある部署がそれを承認した段階で、退職願が受理され、その後、退職届を提出する、というのが一般的です。

注意したいのは、「退職願」はあくまで「お願い」なので、届けを取り下げることが可能なのに対し、「退職届」は原則として取り下げることができないということ。これを考えても、あまり早すぎる時期に上司に報告するのは、得策ではないのです。

書式については、担当部署へ行って、指示を仰ぎましょう。会社によっては書式が決まっているところ、専用の用紙が用意されているところもあります。

直属の上司がそれを把握しているとはかぎりませんから、必ず、担当部署の指示に従うようにしてください。

4. 部署内への挨拶と仕事の引き継ぎ

上司に報告し、退職願を提出した段階で、部署内の同僚にも報告しましょう。これも、上司の口から同僚に伝わるより先に自分で報告したほうが、同僚との関係を良好に保つことができるからです。

退職の日までいっしょに仕事をするわけですし、披露宴に同僚を招くこともあるでしょう。関係を悪化させるようなことは、可能な限り避けなければなりません。自分がいなくなることで、同僚にも少なからず影響が及ぶわけですから、「勝手を言って、申し訳ありません」という気持ちを伝えることが大切です。

後任者が決まったら、仕事の引き継ぎを行います。結婚準備で忙しい時期ですから、できるだけスムーズに引き継ぐようにしましょう。そのためには、ただ口頭で仕事内容を伝えるのではなく、目に見える形で、「仕事マニュアル」を作ることをおすすめします。

円満退職は、「立つ鳥、あとを濁さず」とう意味ももちろんありますが、退職日まで気持ちよく仕事をするためにも、また、上司や同僚に喜んで披露宴に出席してもらうためにも有効なのです。

報告の時期とその方法をきちんとわきまえ、円満に寿退社、そして安心して結婚準備をすすめましょう。

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