妊娠中に出来る入院準備!いるものって何がある?の疑問解決

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妊娠期間も後期に入り、いよいよお産が近づいてきたと実感しているママは期待と不安で胸がいっぱいになっている事かと思います。

初めての出産であれば、解らないことだらけのマタニティーライフを過ごし、これから母としての一大仕事“お産”を控え、想像の出来ない世界に恐怖を感じている方もいるかもしれません。

それは、経産婦でも同じことで、初産と同じ形でお産が進むとは限らないため、何度妊娠しても、出産に対しては未知の世界。皆ドキドキしてしまうものです。

妊娠7・8ヶ月あたりになれば悪阻も落ち着き、妊娠生活にも体が慣れて、自由に動く事が出来るベストな時期になっているでしょう。出産まで残された日数で、お産に向けて入院の準備を行うには、タイミングの良い時期でもあります。

いざ、入院の準備をしようと思っても、実際には「何を準備したらいいの?」「何がいる?」と疑問ばかり浮かんできます。

出産がどのような物なのか、どのように進んでいくのか想像が出来ないので、“必要な物”を準備したくても、その“必要な物”が漠然として解らないままです。

では、実際には、どんな物が入院に必要なのでしょうか。マタニティー期間に準備すべき入院グッズを紹介します。是非参考にしてみてください。

絶対に必要な物とは?

分娩の予約をする産院・病院にて、入院の手引き・冊子などの説明書類が事前に渡されているかと思います。そこに入院に必要な物が記載されているかとは思いますが念のため記載されてある項目も含め、今一度、必要な物の確認をしておきましょう。

一般的に必要だとされている入院準備物

  • さらし(腹帯)
  • 産褥ショーツやブラジャー数枚
  • 寝まき
  • スリッパ
  • 洗面用具
  • バスタオルやフェイスタオル等
  • 産後腹部をしめるウェストニッパーや妊婦帯
  • 赤ちゃんが退院時に着るドレス
  • ママが退院時に着る服

上記の物は基本的にどの産院で出産しても、必要になる準備物です。

実際に出産を経験されているママたちの中では「産褥ショーツは使わなかった」や「授乳用ブラジャーは不要だ」という意見も多く耳にするかもしれません。確かに、使用しなかったという意見を聞けば、わざわざ購入するのも勿体ないように感じます。

しかし、使うか使わないかは、実際に出産をしてみなければ解りません。他の女性の体験が、自分と同じとは限りません。

出産はイレギュラーな事もありますし、産褥ショーツ・ブラジャーなどの下着類も、胸の大きさの変化・産後の陰部の回復等によって「あって良かったな」と感じる方もいれば「必要なかったな」と判断される方もいます。

人によって使用するかどうかは異なるため、周りの方の体験を元に入院準備をし、“不要だと削る”ことはしないようにしましょう。まずは使うだろうと想定し、1枚でも2枚でも良いので準備をしておくことが大切です。

下着に限ったことではなく、入院の手引き・冊子に書かれている準備物は「これは要らないだろう」「使わないと聞いたことがある」などの個人的な独断で準備をしないということは止めましょう。

ナプキンや清浄綿・新生児用の肌着やオムツ・おしり拭きなどは産院で準備してあることが殆どです。

入院の手引き・冊子などに“産院で準備されているもの”と事前に記載されていたり、記載されてなくても、その産院で出産歴があるママに情報をもらい、“自分で準備しなくても産院が準備してくれる物”を事前に把握出来ていると、より安心できます。

携帯電話関係の物

妊娠準備で忘れがちになり、いざ出産を終えて、旦那様に自宅から取って来てもらう!といった物に、携帯電話関係の物があります。

代表的なもので言えば携帯電話の充電器です。お産は始まって入院をしてしまえば、その後、約5日間ほどは病院に居続けなければなりません。一度帰宅することは不可能です。

旦那様であれば面会時間に関係なく、病院へ出入り出来るかもしれませんが、一度家まで取りにいってもらうことで、時間もかかりますし、手間もかかってしまいます。事前に準備ができるのであればしっかりと準備をしておきましょう。

あると便利な物

  • ストロー
  • 小さなサブバッグ
  • 持ち歩きできるハンドタオル
  • 紙コップや使い捨てのフォーク・スプーン等
  • リップクリームやマスク
  • 印鑑
  • 授乳枕や円座

ここで述べたものは、絶対に必要というわけではないけれど、あれば便利だという物ばかりを挙げてみました。「一体何に使うの?」と疑問に感じる方もいるはずです。それぞれ具体的に説明をすると、まずストローですが、これは分娩時に活躍します。

分娩台に横たわっている状態で、水分補給をする時、その都度上体を起こし水分を飲むことは困難です。子宮収縮の点滴をしていたり、足は分娩台に固定されていたり、定期的に起きる陣痛で体力も消耗しきっています。

こんな時の水分補給はペットボトルなどから、直接ストローを使って口まで持ってくるといった形が非常に楽です。

次に小さなサブバッグですが、これは院内で移動をする時に大活躍します。

入院の荷物は大きな鞄にまとめて持って来ているかと思いますが、それとは別にサブバッグを準備しておけば、産後の入浴・院内を歩く時・ちょっと売店や自動販売機へ行く時・沐浴や授乳の講習を受ける時など、様々なシーンで必要になります。

サブバッグがなければ、貴重品やハンカチ・ティッシュ・携帯電話・筆記用具やメモなどを、全てをそのままの状態で持ち歩かなければならなくなります。

小さな袋で良いです、布の買い物バッグみたいな物でも良いですし、お財布と携帯電話が入るくらいの小さなものでも構いません。あると無いのとでは大きな違いを感じることでしょう。

持ち歩きが出来るハンドタオルに関しては、普段から手を洗った後に拭く用や、いざという時のためにバッグには入っているかと思いますが、ここでの目的はそれだけでなく、分娩時に歯を食いしばる時、活躍します。

「歯を食いしばる?」と疑問にも感じますが、出産時、女性は非常に過酷な状況に直面します。

とは言え、分娩方法も自然分娩以外に様々な方法があるので一概には言えませんが、自然分娩でのお産だと想定した場合、赤ちゃんを産むまで歯を食いしばる思いで耐えなければならない陣痛やお産時の息みが存在します。

中には、食いしばりすぎて歯が欠けてしまったという女性もいますし、誤って舌を噛んでしまったという経験をされた方も少なく有りません。

こうした事態を回避するためにも、1つの方法として、ハンドタオルをくわえるという事がママにとって「体に余計な負担を与えなくて良かった」と感じる方も意外に多い様です。

次に紙コップや使い捨てのフォーク・スプーンですが、これは産後、面会に来てくださった方々に使用していただく用として準備をしておくと、便利です。

面会に来てくださった方へのコップ・スプーンなどを事前に準備している病院は多く有りません。もちろん看護婦さんに申し出をすれば頂くことは出来ますが、面会の度に申し出るのでは、ママも気が気ではありません。

お見舞いに来てくださる方々がちょっとした食べ物を持って来てくれるケースも多いですし、産後の体で面会に来てくださった友人や会社の方などに配慮するほどの力が残っているかと言えば、なかなか容易ではありません。

しかしお茶を出したり、ちょっとした茶菓子でもてなす事は、どんなママも考えていることでしょう。相手に余計な気遣いをさせないためにも、ささやかな配慮をしておくことで、入院生活も穏やかな気持ちで過ごすことができます。

リップクリームやマスクは産後に使います。無くても良いのですが、産後、体内から水分が抜け、体に様々な変化が起こってしまうので、唇も乾燥してしまうケースもあります。

また、産後は体力も免疫力も落ちているので風邪菌には注意が必要です。リップクリームとマスクがあれば、念のため準備しておくと良いかもしれません。

印鑑に関しては、入院中に大切な書類を書く場面に出くわした時、必要になります。産院によっては、出産前に全ての書類を記入し、提出している事もあるので、産後の記入・印鑑は必要ない場合もありますが、無いよりは準備をしていた方がいざという時に安心できます。

最後に記載した授乳枕や円座は、使用する方もいればしない方もいるので、必要か不要かの判断は出産前では解りません。産院に準備されている場合もありますし、産院には準備がなく、各自で持参というスタイルの産院もあります。

授乳や産後の陰部・肛門の様子などを事前に想像が出来ないため、「本当に必要かな?」と感じる方も多いですが、授乳枕と円座は必要な方であれば非常に重宝するグッズです。産後も使用しているという方も少なく有りません。

入院の準備をする時期とは

入院に必要な物がある程度解ってきた時点で、今度は“それらをいつ準備するのか?”が重要になります。妊娠期間は十月十日(とつきとおか)。出産予定日までまだまだ時間がある、と感じ、入院準備を後回しにしてしまうと、大変な事に繋がってしまうケースもあります。

入院準備はいつ頃するの?

上記でも述べたように、出産はイレギュラーな事が起こりうるもの。出産予定日はあくまで“予定”であって、確実なものではありません。よって、予定日よりも前にお産が始まってしまうこともありますし、予定日を超過してお産になることもあります。

「予定日よりも前にお産?それでも数日の誤差でしょう?」と感じる方もいるかもしれませんが、これは非常に様々で、早い方では予定日よりも1ヶ月前に入院をされている妊婦さんもいます。

また、妊娠後期になって、切迫早産等の危険性があると判断された場合にも、早い段階での入院となることも珍しくありません。

こんな時に「入院の準備を全くしてなかった!」という状態になってしまうと、旦那様やご家族の方が代わりに買い出しに行くしかありません。

自分でない別の誰かに頼んでしまうと、胸のサイズ・ショーツのサイズ・好みの柄やデザイン・購入したい枚数・生地の質感や素材の選択などが自分の理想とはかけ離れた物になってしまうかもしれません。

特に男性(夫)であれば、妻の好みの柄・デザインは何となく理解していても、“産褥ショーツって何?”“授乳用ブラって何?”“ウエストニッパーって?”という基本的な事を知らない方も非常に多いです。

女性物の下着を吟味し、購入するというだけでも抵抗を覚える方もいます。

このような事が無い様に、お産はまだまだ先であっても妊娠7・8ヶ月頃には入院の準備が出来ているようにしましょう。

体調の良い時を見計らって、旦那様と一緒に買い出しへ行かれると良いでしょう。ベビー用品を見たり、産後に必要な物を話し合ったりするだけで、旦那様も出産・産後への意識が高くなります。

入院準備物が完了した後は?

入院準備が完了した荷物に関しては、押し入れの奥底にしまうのではなく、いつでも取り出せる場所に保管しておきましょう。

万が一の事があり自分自身で入院グッズを持ち出せなくなった場合でも、家族の皆が保管場所を知っていれば、わざわざどこに置いてあるのか確認することなく、ご家族の方が持ち出すことが出来ます。

解り易い場所に置き、置いた荷物の場所・個数は家族間で情報を共有しておきましょう。

その他の準備はある?

上記の内容を実際に行動に移せば、「入院の準備はバッチリ!」と感じることでしょう。

イレギュラーな事があっても、最低限の対応が出来、入院に関しては最終的なお支払い(事前にお金を準備するのか?いつ支払いになるのか?等)だけ旦那様と相談して、後は問題がないと言えるほど準備が万端だと言えます。

あと、抜けている準備といえば、旦那様と出産について・産後についての話をしておく事です。

夫への事前依頼

出産・産後についての話とは、まず“立ち会い出産”をするかどうか“お産が始まったらどこへ(夫の携帯なのか勤務先なのか等)連絡を入れれば良いのか”等の確認です。準備というよりは事前確認をして、互いに了解しておく事が大切です。

産後については、出産した事の報告を旦那様にお願いしたい場合“誰宛に連絡してもらうのか?”“面会時間やお産した病院の詳細情報”なども伝えてほしい、などの内容を確認しておくと良いでしょう。

お産が始まってからでは分娩に集中してしまいますし、産後は旦那様と離れ、数時間体を休めなければならないので、ご自身の実家・親族・友人などへの連絡はご自身で行うことが困難かもしれません。そこを想定し、旦那様に事前に頼んでおきましょう。

いかがでしたか。妊娠期間中にできる入院の準備について、何がいるのか?いつ動いたら良いのか?が明白になったかと思います。疑問に感じることは周りに相談する事も良いですし、「なぜこれが必要なの?」と感じれば、その意味を追求してみても良いでしょう。

出産は未知なる世界です。解らないことだらけな上に、周りの出産歴がある女性、皆それぞれに異なるお産をしています。

参考になる意見もあれば参考にならない意見もあります。周りの意見ばかりに流されては「必要ないって聞いてたのに!」と、自分が困ってしまう状況に陥ることもあります。

心穏やかにお産が始まる時を待てるよう、事前の準備をしっかりと行いましょう。

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