年齢は関係ない!女性ホルモンの影響で30代でも更年期障害

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更年期障害って聞くとほとんどの女性が「年配の女性がなるもの」と思っているはずです。わたしもつい最近まではそう思っていました。ちょっと体調を崩して症状を話しているうちに医師から「更年期障害かもしれない」と言われました。まだ若いのに・・・。ショックでした。更年期障害は年齢が関係なくなったのです。

若年性更年期障害?

若い女性の更年期障害のことを「若年性更年期障害」と呼んでいます。30代、本来なら正常に働くはずの女性ホルモンが何かしらの影響を受けて正常に働かなくなり更年期障害と同じような症状を感じてしまいます。症状は若年性更年期障と年齢を重ねた更年期障害もほぼ同じです。

  • 急にめまいがした
  • 暑くないのに汗がドバっとでる
  • 上半身は暑いのに下半身は冷える
  • 寝つきが悪くなった
  • すぐにイライラする
  • 涙がすぐにでる

    早くから更年期障害なのでは?と思うになる原因はコチラ↓

    • 生活の環境が変わった
    • →就職・転職、結婚、妊娠、介護等で普段と違う生活に変わった時などは女性ホルモンに影響を与えることがあります。自分ではさほど疲れていないと思っていてもカラダや心は環境の変化を敏感に受けているのです。

    • 失恋をした
    • →恋愛をしている時は、女性ホルモンが溢れんばかりの状態が続きますが、失恋をしてしまうとそのショックから女性ホルモンが減少してしまうことがあります。女性ホルモンは心の状態に敏感なのです。

    • 喧嘩をしてしまった
    • →お友達、職場、家族、恋人。何気ない一言で喧嘩をしてしまうこともありますよね。「こんなこと言わなければ良かった・・・」など後悔をした時も女性ホルモンは通常の機能を果たせなくなってしまいます。

    簡単!女性ホルモンを増やす方法

    女性ホルモンを増やす方法はたくさんあります。

    • 規則正しい生活を送る
    • 適度にカラダを動かす
    • 日中に日に当たる
    • 自分の好きなことをする
    • 女性ホルモンが潤う食事をする
    • 漢方薬を上手にとりいれる

    こう見ると、普段の生活をしていると女性ホルモンって正常に働くのでは?と思えますよね。けれど現実には30代の女性でも更年期障害のような症状を感じているわけなのです。それは忙しい女性が増えたことで普段の食生活の変化が起きているからなのです。食事は女性ホルモンを左右するチカラを持っています。

    食事で女性ホルモンを増やしましょう

    昔の食事は健康的だったように思います。お出汁は鰹節と昆布でちゃんととっていましたし、何を食べるにしても手作りが多かったように思います。けれど、仕事と家庭を両立している女性が増えてきて簡単に食事を済ませることが多くなったことも若年性更年期障害が増えた一因とも言えます。

    最近は魚を食べる機会が減り、お肉中心の食事になったと思いませんか?ジャンクフードのお店での外食が増えればどうしても塩分過多になってしまいます。また、自分の好きなものばかり食べてしまうようになります。こんな生活を続けているとどんなにストレスの感じない生活をしていても女性ホルモンはどんどん減少していきます。

    • 大豆製品を食べましょう
    • →大豆はイソフラボンが含まれています。このイソフラボンは女性ホルモンと大の仲良しです。更年期障害を感じたとき、食事で何かプラスするならば断然大豆をおすすめします。大豆は豆腐、豆乳、味噌にも含まれています。豆をそのまま食べるのは苦手な場合は豆乳や味噌汁で大豆を食べましょう。

      また、ひじきと一緒に大豆を煮ると海藻に含まれる鉄分・ミネラルとイソフラボンが女性ホルモン増強にチカラを発揮してくれます。あげも大豆製品なのでひじき煮にいれると女性ホルモンが喜ぶ一品のできあがりです。

    • 塩分・糖分の摂り過ぎは注意
    • →女性ホルモンだけでなく、カラダ全体のことを考えると塩分と糖分は控えめにしましょう。塩分の摂り過ぎは腎臓に負担をかけます。腎臓はカラダの不要なものを排出する場所です。その腎臓が疲れてしまうとむくみの原因にもなります。老廃物がいつまでもカラダの中にいると女性ホルモンも正常に働きません。

      また糖分の摂り過ぎは糖尿病の原因になります。ご飯、パンなども糖分が含まれています。もちろん、主食はカラダのエネルギーを作るもとになるので必要不可欠な食品ですが摂り過ぎはよくありません。適度な量を摂取することでカラダ全体が健康になります。

      おだしを毎回とるのは面倒だと思いますが、自宅でとったおだしを使うと塩分が少ないのでお勧めです。また風味がいいので調味料が少なくてすむとも言われています。おだしは一度に多めに作って冷凍保存することもできるのです。冷凍しておけば使いたいときにすぐに使えるので便利ですよ。

    • 旬のものを食べましょう
    • →今の時代、旬でなくてもいつでも食べられますが、やはり旬のものを旬のうちに食べることに意味があります。夏の野菜はカラダを冷やしてくれますし、冬の野菜はカラダを温めてくれます。くだものにもそれは当てはまります。いつでも簡単に食べられる時代だからこそ旬にこだわってみませんか?カラダが喜ぶ瞬間を味わうことができますよ。

    • 外食後は水分をしっかりと
    • →毎日料理をするのは面倒、できない日もある!カラダの調子が悪い時や急な用事で自宅での食事が無理な時は外食もいいと思います。リフレッシュ目的でもいいですしね。外食の時はなるべく水分を多めに摂りましょう。水分を多く摂るとカラダに不要な塩分や糖分を早くカラダの中から排出してくれます。

      この時、気を付けないといけないことはお酒やジュース、コーヒー等はやめましょう。お水、お茶がいいでしょう。おすすめはルイボスティーです。ルイボスティーはノンカフェインでミネラルが豊富なお茶です。抗酸化作用があるので美容にもいいですし、女性ホルモンとも仲良しな成分でできています。

    • 薬味を上手に使いましょう/li>

      →塩分や糖分を減らすと、何か物足りないと思うことがあります。そうなると食事がおいしくないと感じやすくなって食事が楽しくないと思ってしまう心配もあります。そんなときは薬味をプラスしましょう。薬味は味にパンチを与えてくれるだけでなく、カラダを温めてくれるものがあります。

      しょうが・ネギ・にんにくはカラダを温めてくれます。レモンなどの柑橘系は胃酸の分泌がよくなり食欲増進になると言われています。ソースやしょうゆは塩分が過多になりやすいですが、薬味には塩分が含まれていませんが食事がおいしくなる演出をプラスしてくれます。

    • バランスのいい食事をしましょう
    • →いろいろ食事のことを書きましたが、要は心にもカラダにもバランスのいい食事をするように心がければ大丈夫です。今日少し塩分を摂り過ぎたと思ったら次の日は控えよう、今日は外食をしたから明日は自宅で野菜をたくさん食べようと言ったように足し算と引き算を上手にすればいいのです。

      気を付けないといけないことは、毎日頑張る!と意気込まないことです。意気込むとストレスで女性ホルモンが減少してしまいます。イライラすると更年期障害が悪化して、気に病んでしまうと余計にイライラします。今日は頑張ったから明日は手を抜こうくらいの気持ちで取り組むことが重要です。

    食事だけでは改善されていないと思ったときは漢方薬に頼る方法もあります。

    症状別で選ぶ漢方薬

    漢方薬にも種類がたくさんあります。どの漢方薬が自分に合うかどうかを自分で見つけるのはなかなか難しいと思います。専門家に相談することがベストですが、簡単に女性ホルモンが増える漢方薬をご紹介しておきます。参考にしてみてください。

    • 当帰芍薬散
    • →色白美人に合う漢方薬と言われています。比較的体力のない貧血気味の女性におすすめでホルモン増強だけでなく月経痛や不妊にも使われている漢方薬です。

    • 加味逍遥散
    • →血の巡りが悪いことでイライラしたり肩こりのある女性にもいいと言われています。更年期障害の症状に抜群のチカラを発揮してくれます。便秘気味、不眠気味の多くの女性に使われている漢方薬です。

    • 桂枝茯苓丸
    • →ある程度体力がある女性に使われる漢方薬です。血の巡りをよくしてくれる漢方薬で便秘気味でのぼせのある更年期障害によく使われます。牡丹皮という成分が便秘解消に一役かっています。

    • 桃核承気湯
    • →こちらの漢方薬もある程度体力のある便秘気味の女性に多く使われています。女性ホルモンが減少すると便秘気味になることも多くなります。

    • 当帰四逆加呉茱?生姜湯
    • →生姜で胃腸が悪くなる女性には不向きかもしれませんが、カラダは温まります。更年期障害はカラダの冷え、お腹の冷えからもなることもあります。カラダが温まることで不眠や便秘、肩こりなどの不快な症状が解消することがあります。

    • 温経湯
    • →皮膚が弱くかゆみを伴う乾燥肌の女性におすすめです。ホルモンバランスが崩れることで肌にトラブルを起こすこともあるのでおすすめです。また不妊症にも使われているので女性のことを大好きな漢方薬の一つです。

    漢方薬もお薬で副作用があります

    漢方薬も薬です。カラダに優しいと言われていますが、副作用を感じることもあります。少しでも調子が悪いと感じたときは服用を中止して専門家に相談しましょう。また、飲み始めに好転反応が起きる場合もあります。好転反応はカラダがよくなろうとしているときに起こる反応です。よくなっている途中なので服用を続けてほしいのですが、あまりにもひどい場合は服用を中止しましょう。

    漢方薬は最近、TVや雑誌でもクローズアップされています。また何種類かの漢方薬を調合したり、粉末の漢方薬だけでなくなく煎じて飲むタイプを扱っている薬局や病院もあります。煎じの漢方薬は粉の漢方薬よりも効果を早く感じやすいと言われていますが個人差があります。中には効きすぎて胃が痛くなったり、冷え性は改善したが反対にカラダが温まり過ぎて熱をうまく発散できなくなり便秘になることもあります。

    漢方薬はゆっくり

    漢方薬は西洋薬よりも効き目がゆっくりだと言われています。何か月か飲んでやっと効果を感じる場合もありますから、すぐ効果があらわれないからと言って止めるのはおすすめしません。最低でも三か月程度飲んでみてください。飲んだ漢方薬が合わなかった場合は違う漢方薬に変えてもらうこともいいでしょう。ゆっくり気長に待つ心の余裕も女性ホルモンが増える要因になります。

    インターネットで簡単に漢方薬を買うことはできますが、専門家に相談して購入する方が自分の証に合った漢方薬を手にすることができます。また飲み合わせが悪いと、副作用を感じやすくなります。カンゾウという成分を多く摂取しすぎるとむくみを感じることがあります。気を付けて飲みましょう。

    若年性更年期障害にはいろいろな症状があります。その症状を食べ物や漢方薬で改善することはできますが、それだけに頼るのではあまり意味がありません。イライラした時にできるストレス発散方法を見つけておく、便秘をしないように運動をすることなども大切です。

    いろいろ試して自分に合った方法を探してみましょう。慌てずゆっくりとカラダと向き合うことで若年性更年期障害からも解放されるかもしれません。

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