乾燥肌に悩む人必見。正しいスキンケアでうるおい美肌に。

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肌が乾燥するって冬だけだと思っていませんか。最近では、エアコン環境などから、一年じゅう乾燥肌に悩む人も増えているのです。肌が乾燥しているとファンデーションののりも悪く、朝からテンション下がってしまいますよね。逆に、肌がうるおっていると、メイクも際立ち、その美肌を見るため鏡に釘付けになってしまうことでしょう。

女性にとって、体型やヘアスタイル、ファッションといろいろな要素がある中で、一番「若さ」をアピールできるポイントは、「うるおい美肌」です。乾燥肌を、元々の自分の肌質だと受け容れていませんか?乾燥肌は改善できるのです。ここでは、乾燥肌を改善する正しいスキンケアを紹介したいと思います。

乾燥肌の状態

そもそも乾燥肌って何でしょう。正常な肌は、表面の細胞が同じ形や同じ大きさで均等につながっているのに対して、乾燥肌では、いびつな形で並び、ところどころで破れています。肌の表面が、壊れてスカスカな状態になっているのです。表面がスカスカだと、外部の異物が侵入しやすくなっています。

正常な肌では、バリアで守られているようなものですが、乾燥肌はバリア機能が失われている状態だといえます。この状態では、肌に水分や皮脂が不足しやすくなっており、外気からの刺激を受けやすい状態になっています。さらに、そのままにしておくとかゆみや湿疹の原因にもなってしまいます。

肌のメカニズム

肌は、表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」の順で三層になっています。表皮の中でも一番奥の部分を「基底層」といい、これが、新しい細胞を作るはたらきをします。ここで作られた新しい細胞が、表皮の表面まで上がってくると、垢となって排出されます。この現象を「ターンオーバー」と言います。

正常な皮膚では、ターンオーバーは28日の期間で繰り返されます。しかし、乾燥肌ではバリア機能を回復させるために、基底層が余分にはたらきかけなくてはなりません。そうなると、基底層での細胞の増殖スピードが通常よりも速くなり、細胞が不完全なままつくられてしまいます。

したがって細胞は、十分な大きさもなく、形も不揃いでスカスカな状態になるのです。バリア機能を回復させるためのはたらきが、結果として、ますますバリア機能を低下させている、悪循環の状態に陥ってしまうというわけです。水分や皮脂は、ますます不足していってしまいます。

乾燥肌のための正しいスキンケア

乾燥肌とは、バリア機能が低下している状態の肌であるので、通常のスキンケアだけでは、到底快方に向かうことはありません。また、よかれと思ってしているスキンケアが、実は間違っているということもあるのです。では、どのようなスキンケアを実践すればよいのでしょうか?

夜寝る前のスキンケアが鍵を握る

寝ている間が、唯一肌が休める時間です。また、良質な睡眠は、お肌の正常な状態を保つのに絶大の効果があります。しかし、外気によっての汚れやメイクの洗い残しが肌に残ったままで寝てしまうと、肌に良いはずの睡眠が、余分な皮脂や汚れが毛穴に詰まることによって、乾燥肌を悪化させる原因になってしまいます。

寝る前に、一日の肌汚れをしっかりと落とした上で、肌をサポートしてくれる成分の入った化粧品を使うのがおすすめです。寝ている間の肌ケアは、ターンオーバーのはたらきを助けることにもつながります。肌をサポートしてくれる成分として代表的なものは、「ヒアルロン酸」です。

ヒアルロン酸は、保湿力を高めるのに効果的です。元々肌に含まれている成分でもあり、水分の保持と細胞と細胞の間のクッションのような役割をしています。さらに、ヒアルロン酸は、水和能力に優れており、1グラムのヒアルロン酸に対して、最大6リットルの水を水和できるのです。

お手入れし過ぎに注意

一日の肌汚れを落とそうと思って、メイク落としや毛穴パックなどに力を入れていませんか?化粧水や美容液を、念入りに塗りこんでいませんか?実はこれらの行動は、乾燥肌にはマイナス効果になるのです。以下のようなお手入れを実践している人は、要注意といえます。

  • 一日の洗顔回数が多い。
  • 洗顔やメイク落としの際に、指をくるくる回して撫でながら洗う。
  • 日焼け止めやファンデーションは、肌に塗り込むようにする。
  • 化粧水やクレンジングは、ふき取りタイプを使用することが多い。
  • 美容液やクリームをなじませるときは、パッティングする。

クリームを塗り込んだりパッティングしたりするなどの摩擦刺激は、肌の一番表面にある角質層を傷つけてしまいます。指紋が触れる程度の摩擦でさえ角質層は傷ついてしまいます。角質層が傷つくと、肌の保水能力を低下させるだけではなく、お肌に見えない炎症を引き起こし、シミを発生させてしまうこともあります。

肌自体が、皮脂・細胞間脂質・NMF(天然保湿成分)を作り出しているのですから、大切なことは、その肌自体の保湿機能を守ることです。美容液を塗り込んだり、なじませようと力を入れたりする必要はありません。使用するのは最低限の基礎化粧品だけでいいのです。

乾燥肌におすすめの化粧水

前述したように、乾燥肌に余分な化粧品は必要ありません。しかし、洗顔後や入浴後の肌は、バリア機能もなく外気の影響をそのまま受けてしまっています。そのようなときに、「フタをする」役割の化粧水が必要になってくるのです。では、どのような化粧水が乾燥肌におすすめなのでしょうか。

「さっぱりタイプ」ではなく「しっとりタイプ」。

赤ちゃん向けやアトピー向けのもの。

ヒアルロン酸成分が配合されているもの。

セラミド成分が配合されているもの。

まず、乾燥肌に良い化粧水を探すときのキーワードとしては、「しっとり」や「敏感肌用」となります。「さっぱり」化粧水は、軽い液体のような手触りですが、「しっとり」化粧水は、液体よりもややジェルに近い手触りのものが多く、肌への水分補給を一番の目的としています。

また、バリア機能が低下している乾燥肌は、「敏感肌」になっているので、乾燥肌と敏感肌は、ほぼ同じものとして考えるとよいでしょう。「敏感肌用」の化粧水は、低刺激のものが多いので、余分な化学物質を肌に侵入させる心配もありません。「お手入れしすぎ」を防ぐことにもなるので、乾燥肌におすすめなのです。

ヒアルロン酸やセラミド成分が入っているものは、なお良いでしょう。ヒアルロン酸やセラミドは肌の水分を保持する成分です。さらにセラミドは、元々肌に含まれていて角質層の重要成分であり、バリア機能のはたらきを助けている成分でもあります。これらの成分を肌に補充してあげることで、乾燥肌を緩和する効果が上がります。

理想のスキンケアとは

正常な肌であっても、周りの環境や間違ったスキンケアによって、乾燥肌になってしまうこともあります。また、それを自分の肌質だと勘違いして、そのまま間違ったスキンケアを続け、乾燥肌が慢性化していることもあるのです。肌の潜在能力を知ったうえで、余計なことはせず、補うべきところを補っていくようなスキンケアが理想だといえます。

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