自分が世界で一番不幸!と思ってしまう人への処方箋

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どうして自分ばっかりこんなに不幸なんだろう?と思ったことはありませんか?周りがみんな幸せに見えて、なんだか自分ばっかり貧乏くじを引いている様な気分になること、きっとあると思います。

「神様は私のことが嫌いなのかな…?」「この不幸は何かの罰?そんなに悪いことしたつもりないのに…」「ただ必死に一生懸命生きているだけなのに、どうして報われないの?」そう思えば思うほど、自分のことがみじめでかわいそうで、泣きたくなりますよね。

でも、ちょっと待ってください。「私は不幸だ!」と嘆いていても、みじめな気持になるだけで、幸せがやってくるわけではありません。とはいえ、ネガティブな気分になってしまったときは、なかなか気持ちを切り替えるのが難しいですよね。そこで今回は、自分のことが世界で一番不幸だと感じた時の処方箋をご紹介します。

幸せな人の共通点を真似する

突然ですが、幸せな人の共通点とは何でしょう?世の中は確かに不平等で、幸せな人と不幸な人がいるのは確かです。しかし、何がその幸せと不幸を分けるのでしょう?その幸せを決定づける要素とは、一体何なのでしょうか?

…お金?お金は確かに幸せに大きく影響する要素ですが、お金があっても、仕事に追われて精神を病んでしまう人もいれば、孤独な人もいます。…友達が多い人?人数が多くても、単に浅く広い付き合いだけの人もいますし、たった一人の親友しかいないけれど、幸せだという人もいますよね。

幸せな人の共通点とは、実は非常にシンプルです。それは、「自分のことを幸せで、恵まれている人間だと思っている人」。つまり、自分のことを不幸だ、と思えば不幸だし、幸せだと思えば幸せなのです。

そんな無茶な…という声が聞こえてきそうですね。「『自分のことを不幸だ』と思ってしまうから悩んでいるのに、『幸せだと思え』なんて言われても困る」?そんなことないですよ。幸せの定義は様々です。見方を変えれば、いくらでも人は幸せになれるし、いくらでも不幸にだってなれるのです。

まずは、「私は不幸だ」という考えにしがみつくのをやめましょう。と言っても、いきなり「私は幸せ、私は幸せ…」と自己暗示をかけたりする必要はありません。「私、もしかしたらちょっと幸せ…かも?」くらいで良いので、少しずつ自分の見方を「幸せな人」に近づけていきましょう。

感謝リストを書き出す

そんなこと言われても、全然自分のことを幸せだと思えないんだってば…という人におすすめなのが、「感謝リスト」を書くことです。

感謝リストとは、文字通り「ありがたいなぁ、と思うこと」を書き出すリストのこと。毎朝、起きた後と、毎晩寝る前の1日2回、書き出してみましょう。だいたい20~30個ずつくらい書いていくのがおすすめです。

この感謝リストを書く上でポイントなのは、感謝の沸点をとことん下げることです。具体的に例を挙げてみますね。

  • 朝起きたらお天気が良くて嬉しかった
  • 朝ごはんに食べたパンが美味しかった
  • お水がすぐ飲める
  • ちょっとお化粧ノリが良いかも
  • 自分の部屋がある
  • これから出勤する職場(登校する学校)がある

などなど。ちょっとイメージできましたか?「え、そんなの当たり前でしょ?ありがたいと思ううちに入らないんだけど」という人は、ちょっと考えてみて下さい。

もし今の日本が、戦争の真っ最中だったらどうでしょう?朝起きたら、お天気どころではないですよね。朝ごはんだって、毎日食べられるか分かりません。お水も、今の様に手軽には手に入らないでしょう。

お化粧なんかしていられないでしょうし、肌の状態だって、きちんとしたお手入れが出来なければガサガサかもしれませんね。自分の家があっても、どこかへ避難しなければいけなかったり、敵国の攻撃で爆破されたり…もちろん、お仕事や学校どころではないでしょう。

そんなの、ちょっと例が極端すぎる、と思いますか?そんなことはありません。世の中には、今この瞬間も戦争をしている国があるのが現実です。たまたま、いま戦争をしていない国に住んでいるだけのことで、それは決して当たり前のことではありませんよね。そう考えてみると、実は、幸せは身の周りにたくさん転がっている、ということに気が付くのではないでしょうか。

それに、実際「本当にありがたいなぁ」と思うことだけを書こうとしても、3個くらいで手が止まってしまうかと思います。ここで大事なのは、20~30個書き出すこと。どんなに小さなことでも良いので、たくさん書き出す様にしましょう。

毎日同じ項目が出てきても構いませんから、とにかく3週間、毎日続けてみて下さい。少しずつ、思考パターンが「幸せな人」に近づいていくはずです。

口角を5ミリ上げて過ごしてみる

続いて、即効性のある方法をご紹介します。それは、口角を5ミリだけ上げて過ごすこと。ためしに早速、この記事を読みながら、口角を上げてみて下さい。…どうでしょう?少し、気持ちが和らいだ様な気がしませんか?逆に、今度は口をへの字にしてみましょう。…今度は、なんだか気持ちがいじけてきたのではないでしょうか。

実は、これにはれっきとした理由があります。不思議なもので、人間の脳は「動作と感情」をセットにして覚えているのです。楽しい時は口角を上げて笑うし、悲しい時は口角が下がりますよね。だから、脳は「口角が上がる=楽しい」、「口角が下がる=悲しい」と認識するように出来ているのだとか。

これを逆手にとれば、「口角をあげる」という動作から「嬉しい、楽しい、幸せ」という感情を引き起こすことも出来るというわけ。実際に楽しいと思えていなくても良いのです。まずは、口角を上げて、脳を勘違いさせましょう。だんだん気持ちが穏やかになってきて、自分が持っている幸せに気付く余裕が生まれるはずです。

さて、ここで今回の処方箋をまとめましょう。自分は不幸だ…と思ってしまう気持ちから抜け出すには、

  • 幸せな人たちの真似をする=「自分は幸せだ」と思う様にする
  • 感謝リストを書き出して、自分の幸せを再確認する
  • 口角を上げて、脳を「幸せ」だと勘違いさせる

今日からでも、今からでも出来るちょっとした習慣ばかりですよね。どんなに幸せそうに見える人も、人知れず砂を噛むような経験をしたり、枕を濡らしたりしているものです。それでも、自分のことを幸せと思うか、不幸と思うかで、人生は180度変わります。今どんなに辛くても、考え方、捉え方次第で、いくらでもあなたの人生は変わるはず。あなたの気持ちが少しでも軽くなって、幸せだと思える瞬間が少しでも増えますように…。

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