脇汗は冷えが原因かも?!逆転の発想で脇汗を抑える方法

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じめっとした湿度が気になる日。会社に着くなりトイレに直行する女性たち。やることと言えば、鏡の前で汗じみのチェックです。脇はもちろん、背中も気になるので、360度くまなく確認。「夏になると大量に汗をかくので憂鬱」「冬なのに脇汗を感じて不快」という女性は多いはずです。

さらに聞こえてくるのは「若い頃は汗をかかなかったのに!」というセリフです。これは昔に比べて運動不足になり、新陳代謝が悪くなっているからかもしれません。あるいは若い頃には感じなかったストレスによるものです。思い当たる人も多いのでは?

そして驚くべきことに「手足は冷えるのに、脇や背中の汗がひどい」という方も多いのです。特にエアコンの設定温度が男性社員の手に委ねられている職場では、靴下なしでは寒くて集中できない、というOLさんも多いでしょう。それなのに、暑いところに出たり緊張する場面になると、ドバッと汗をかいてしまうのです。

実は、こういう方の多くは、冷えが原因で汗をたくさんかいてしまうのです。「え?何だか矛盾してない?」と思うかもしれません。そもそも、からだは「頭寒足熱」の状態がよいのです。つまり上半身は涼しく、下半身は温かく感じるのが健康の証です。

しかし、しばしば人の体内では逆のことが起こっているのです。下半身は冷えて、上半身は熱くなっています。暑いから全身で汗をかく、というのは人間の正常な汗腺の働きによるものです。しかし、下半身が冷えているために上半身に熱がこもってしまい、脇や背中にたくさん汗をかくのは正常ではありません。

では具体的にどうすれば改善できるのでしょうか?キーワードは先ほどの「頭寒足熱」です。汗が出るから涼しい格好をするのではなく、冷えているところを温めるという逆転の発想で、この不快な汗にサヨナラしましょう。

1.靴下を履いて足元を冷やさない

現代の女性は足元を冷やし過ぎです!夏は裸足にサンダル、冬でもストッキングにパンプス。これでは冷えて当たり前です。「靴下はファッション的に合わない!」という反論もわかります。そういう場合は職場のデスクの下に、小さなヒーターなどのあったかグッズを置きましょう。

また、靴下を何枚も重ねて履く「冷えとり」が流行していますが、注意したいのは「足首をしめつけない」ということです。ゴムがきつくて脱いだ時に跡が残ってしまったり、何枚か重ねて履いた時に窮屈に感じるのはいけません。足の先まで巡らせたい血を止めてしまいます。

足は内臓とつながっているので、ツボ押しも効果的です。足の甲の親指と人差し指の骨の付け根、太衝(たいしょう)というツボを、イタ気持ちいい程度の強さで押しましょう。また、足つぼマットの上を歩くのも手軽にできてオススメですが、不健康な人ほど痛みが強いので、最初は慣れが必要です。

2.下半身の血行をよくする

靴下を履くだけでは不十分です。運動をすることで血行をよくし、からだの隅々まで血を巡らせることが大切です。毎日続けられる、自分にあった運動を探しましょう。運動嫌いな方の場合はウォーキングです。30分ほど歩けば立派な運動です。走るのが好きな人は、ランニングでももちろんOKですよ。

さらに自宅ではおしりの裏の筋肉をストレッチ。おしりが堅いと、これまた血行が悪くなってしまうのです。また、股関節もよく伸ばしましょう。お相撲さんのようにしこを踏む動作や、スクワットが効果的です。しこ踏みは美肌師の佐伯チズさんも毎日されているので、美容にもいいんですね。

そうは言ってもなかなか運動を続けられない!という方には半身浴がオススメです。熱すぎない温度で、おへそのあたりまでつかります。このとき手はお湯につけないのがベター。風呂蓋の上で本を読んだり、防水プレーヤーでDVD鑑賞をするなどで、20分以上を目標に半身浴を楽しみましょう。

3.服装は富士山スタイル!?

これは冷えとり健康法を提唱されている、進藤義晴さんの著書「万病を治す冷えとり健康法」でも紹介されています。つまり頭寒足熱になるよう、上は薄く下は厚くするのです。足先は一年中温かく、また首や手首、頭は一年中涼しい状態が望ましいとのこと。富士山のイメージというのも頷けますよね。

さらに一歩踏み込みたい人は「肌に直接触れる下着は天然素材のもの」にトライしてみましょう。特に絹はデトックスの効果が高いので、少し高くても医療費と思えば安いものです。下着だけでも良い素材を身につけてみましょう。ちなみに絹の靴下は1足1200円くらいが目安です。

以上のことを心がけると「頭寒足熱」が少しずつわかってくるようになり、体の不調が改善されてきます。私も以前は汗を大量にかいて恥ずかしい思いをしていましたが、冷えを治すことで少しずつ治ってきました。からだのバランスが整ってきた証拠です。

脇汗が気になる季節だけじゃなく、1年の間ずっと冷えの改善を続けてみましょう。次の夏には汗のかき方が違ってくるはずです。冷えという毒をからだから追い払って、快適な夏を過ごせるように、今からできることを始めてみてはいかがですか?

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