あなたはどのタイプ?女性の薄毛タイプ別原因と対策

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男性だけでなく女性にも多い薄毛、抜け毛の悩み。50代になった頃から髪にボリュームがなくなった。鏡を見るとなんだか分け目が白くくっきり目立つ、など髪の毛の量が目に見えて減ってきたと感じることがあります。

特に最近では20代、30代にも広がっている女性の薄毛。その原因は意外にも美容のために行っている生活習慣かもしれません。

年齢のせいと諦めないで、タイプ別に抜け毛、薄毛の原因と対策を探ってみましょう。

薄毛、抜け毛の原因を知ろう

大きく分けて女性の薄毛の原因は4つあります。

  • ホルモンバランス
  • 冷え
  • 間違ったヘアケア
  • ストレス

順番に見ていきましょう。

ホルモンバランス

閉経前後のおおむね50歳ごろを境に、女性の体では卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の量が減っていきます。のぼせやめまいなど、更年期障害と言われる症状を起こす人もいます。

このエストロゲンは髪の毛の主成分の一つであるタンパク質、コラーゲンの生成に深くかかわっています。そのため、エストロゲンの量が低下すると抜け毛が増えたり髪の毛のツヤが失われたりするのです。

ホルモンバランスを整える対策

女性ホルモンの分泌を促すためには規則正しい生活と食事が大切。毎日ゆっくり睡眠をとり、喫煙はしない、体を冷やしすぎないなど、生活を見直すことで髪の毛のトラブル、そのほかの健康トラブルも回避できるかも。

エストロゲンとよく似た働きをする成分として知られているのが大豆に含まれる大豆イソフラボン。さらに女性ホルモンの素になるコレステロールを豊富に含む卵。これらを取り入れた食事も女性ホルモンの働きを良くしてくれます。

ダイエットのために卵を食べないようにしている女性も多そうですね。でも体にとって必要な栄養まで控えてしまうと美容には逆効果。コレステロールは体内の細胞の生成にも欠かせない成分なので、減らしすぎるのは体にも美容にもよくありません。

卵1個に含まれるコレステロールはおよそ210mg。成人女性の一日の摂取目安量は600mgですので、1日1個程度なら許容量となります。高脂血症や高コレステロール血症の場合はお医者さんに相談しながら摂取してください。

もっと手軽なところでは、大豆イソフラボンのサプリメントを摂取する方法も。イソフラボンによってエストロゲンの働きを補うことができます。より手軽に女性ホルモンを補う方法として人気です。

ホルモンバランスは精神にも大きな影響を受けるもの。アロマテラピーでリラックスしたり、かっこいい男性の姿を見るとエストロゲンの分泌が促されるなんてこともあります。

恋をして髪の悩みもなくなったら素敵ですね。

冷えが原因?

冷房の効きすぎたオフィス、運動不足。いろいろな原因で血行不良に陥ると、体の細胞がうまく作られなくなり、その結果髪の毛にも悪い影響が出る場合があります。

冷え対策で毛髪細胞をよみがえらせよう!

当たり前ですが体を温めるのが一番の対策です。冷房の効いたオフィスでは上着やタイツなどで体が冷えすぎないようにしましょう。

体を温める食材として人気のショウガ。ほかに、ニンニク、タマネギ、人参やジャガイモなどの根菜類、カボチャやピーマンも有効です。これらを食事にとりいれるのもおすすめ。また、適度な飲酒も体を温めてくれます。

逆に、フルーツやコーヒー、スナック菓子などは体を冷やしたり血行を悪くしたりしますので、とりすぎないよう注意が必要です。刺激が強すぎる香辛料も、一時的に汗はかいても、発汗によってかえって体を冷やしてしまうので気を付けましょう。

入浴も大切な方法です。夏でも湯船にしっかり浸かって体を温めましょう。38℃~40℃のぬるめのお湯に20分~30分程度浸かる半身浴はダイエットだけでなく冷え対策にも効果的。ポイントは十分に水分補給をすること。代謝が促進され、血行が良くなります。

半身浴で体を温めることによって副交感神経が活発となり、睡眠の質も上げることができます。入浴後はエアコンなどで一気に体を冷やさず、30分ぐらいかけてゆっくり汗が引くのを待ってから眠るようにしてください。

入浴のタイミングは22時~23時頃までがオススメです。22時~3時ごろまでの間、人間の体では活動をつかさどる交感神経に変わり、消化や休養を司る副交感神経が優位となります。このタイミングで入浴し、睡眠に入ることでより効果が高まります。

これって逆効果?間違ったヘアケアしていませんか?

日常的に使用しているシャンプーやトリートメント、ヘアスプレー。実はこれらには合成界面活性剤など、大量の化学物質が使われています。頭皮をきれいにしたいからと言ってシャンプーをしすぎると、かえって髪や地肌を傷めてしまうことがあります。

ヘアケア製品と正しく付き合おう

肌が弱い人の中にはシャンプーを付けるだけで肌が赤くなり、お湯だけで髪を洗うという人も少なくありません。

特に敏感肌ではないという人でも、シャンプーの後十分にすすぎ切れていなくて成分が肌に残ってしまう、また爪でひっかいて傷をつけたところに成分が付着してしまうことなどによって化学物質が地肌を傷め、薄毛の原因になってしまうことも。

同じことはワックスやヘアスプレーにも言えます。いつも使っているヘアスプレーの後ろに成分表示が書かれているので一度見てみてください。シリコン、界面活性剤、防腐剤などがずらりと並んでいるはずです。

これらを肌に付けたあと十分に洗い落とせていないと、肌に負担をかけ、細胞が弱って薄毛の原因になってしまうのです。

髪のボリュームを出すためにスプレーを使用する人は多いと思います。スプレーは地肌に直接つけず、量も使いすぎないこと。ご使用の後は必ず丁寧に髪を洗ってこれらの成分をしっかり落としてください。

ただし、力を入れて地肌をこすりすぎるのも禁物。あくまで優しく指の腹でマッサージしながら洗うようにしてみてください。髪の生え際、分け目の当たりなど、頭皮をもみ動かすイメージで。

頭頂にある「百会」というツボは育毛のためのツボとして知られています。また、首筋に沿って頭骨と交わるところにあるくぼみは「天柱」、そこから指半分外側のやや上にある「風池」も髪の毛のトラブルには効果的。

シャンプーしながらツボを刺激してみるといいかも。

あなたは大丈夫?間違った乾燥していませんか?

髪はしっかり洗ったから大丈夫と思ったあなた。髪の毛を洗ったら乾かさないといけませんよね。自然乾燥?ドライヤー?実はどちらも頭皮にとって危険なんです。

しっかりドライヤー派のあなた。ドライヤーの温風の温度を知っていますか?なんと吹き出し口付近で約140℃にもなるんです。高温設定で髪の毛に当て続けると表面温度は160℃にまで上昇します。

そんな高熱を当て続けたら髪の毛は燃えるまではいかないまでも(髪の毛の燃える温度は250℃と言われています。)表面のタンパク質が変質してしまいます。

また、地肌も高熱で炎症を起こしてしまいます。毎日軽い炎症を繰り返すことで皮膚が固くなり、薄毛、抜け毛の原因となってしまうことも。

ヘアスプレー、シャンプーの使い過ぎやドライヤーの高熱による薄毛は、今20代、30代の女性の間でも広がっています。年代を問わず注意が必要ですね。

自然乾燥派のあなた。自分は安心と思っていてはいけません。実は自然乾燥も髪にとっては負担になることがあるんです。

髪の毛が濡れた状態のままでいると、髪の表面が柔らかくなっていきます。その状態で髪同士がこすれあうことで傷つき、髪の表面を覆うタンパク質、キューティクルがはがれおちてしまいます。そうなると髪のツヤがなくなり、ボリュームダウンの原因となります。

また、濡れた髪の毛の中というのは雑菌にとってはとっても居心地のいい場所。体温で温められ、濡れた高温多湿の状態では様々な雑菌が皮脂やシャンプーの残りかすを養分にして繁殖してしまいます。

もともと頭皮にいる雑菌だけでなく、空気中のカビなども増えてしまう場合もあります。そうなると頭皮にとっては非常によくありません。匂いや薄毛の原因となっているのは自然乾燥かも。

髪の毛にとって一番いいのは洗った後素早くタオルドライで乾かすこと。髪をこすり合わせるのではなく、叩くように優しく水分を拭き取ってください。ドライヤーを使う場合は低温設定で一カ所に当て続けないようにして8分乾き程度の渇き加減までがよいでしょう。

髪の毛の乾かし方ひとつで、髪のボリュームやツヤがよみがえるかもしれません。

ストレスは頭皮にも悪影響

最後はストレス性の脱毛について。ストレスで薄毛というと10円ハゲを想像されるかもしれませんが、ストレスと薄毛の間にはもっと深い関係があるんです。

1・ストレスによる不眠

女性ホルモンの項でもあげましたが、良質な睡眠は髪の健康にとってとても大切なもの。ストレスから睡眠障害を起こし十分に休養が取れなくなると、体全体の血行が悪くなり、女性ホルモンの分泌も減って薄毛の原因となってしまいます。

2・内臓の機能低下

強いストレスにさらされると人間の体は身を守るために交感神経優位に変わります。

すると副交感神経が司る代謝機能、消化機能が弱まり、食事から十分な栄養を摂取できなくなってしまいます。すると髪の毛の素となるたんぱく質が正常に生産されなくなり、また頭皮に十分に酸素がいきわたらなくなってしまい、薄毛や抜け毛につながってしまうのです。

3・アドレナリンの影響

ストレスに対抗するため、脳がアドレナリンを過剰に分泌してしまうことも問題の一つ。

アドレナリンは筋肉や心臓に血液を送り込み、体の活動を活発化させる神経伝達物質ですが、同時に大量の活性酸素を発生させ、皮脂を固まりやすい過酸化脂質に変えてしまいます。すると脂質は毛穴に詰まりやすくなり、そこに雑菌が繁殖して炎症を起こしてしまうことがあるのです。

もしあなたが日ごろ強いストレスを感じているのなら、まずはそのストレスを解消することで髪の毛の悩みも解決できるかもしれません。

とはいえ、ストレスの完全にない生活なんて、現代ではまず無理。適度な運動や日光浴、趣味など気分をリフレッシュできる方策を見つけてください。

また、喫煙は髪の毛の大敵。タバコにはニコチンやタールのほかに、一酸化炭素、シアン化水素など健康を害する成分が含まれています。

これらを摂取することで、活性酸素の量が増え、せっかく摂取したコラーゲンやビタミンCを破壊してしまいます。また皮脂腺の働きを阻害し、皮脂の過剰な分泌の原因となります。

さらに自律神経や循環器系にも悪影響を及ぼし、血流量の不足(全身に十分に酸素や栄養がいきわたらなくなる)や睡眠障害の原因にもなります。

髪の毛のためにも健康のためにもタバコはやめた方がよいでしょう。

どうしてもよくならない場合はお医者さんへ・・・

ここまでいろいろな薄毛の原因と対策を探ってきましたが、あてはまるものはあったでしょうか。もしあなたがどれを試してもうまく薄毛が解消しないという場合、お医者さんでもっと根本的に治療するのが有効かもしれません。

ご自分の薄毛のタイプを確認し、女性ホルモン不足が疑われる場合は婦人科に。それ以外はまずは皮膚科にかかってみてください。最近は男性向けの薄毛、抜け毛の専門医が増えてきましたが、女性の薄毛を専門的に見てくれるお医者さんもいます。

諦めず、根気強く対策することできっと髪の毛の悩みも解決するはずです。

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