「おしつけ」にならないための子供のしつけ方

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子供を育てていく上で「しつけ」するのは大事なことです。しつけをしなければ食事の仕方、学習の仕方、人との接し方等々、そうしたことを理解することができないのからです。

逆に言えばどのようにしつけて来たかによってもその子供がどういう子供になるか変わるともいえます。なのでしつけいをするのが大事なのですが、その反面「しつけ」という言葉ばかりに重視して、子供のことを考えないしつけをしてしまう親もいます。

もし子供のためにならないしつけをすれば、それは将来子供に何かしらの悪影響を与えることがあります。場合によっては将来どころか早い段階で悪い結果を見せられる場合があります。

では実際にしつけはどのようにしていけばいいでしょうか。

そもそもしつけとは?

しつけとは先ほど書いた通りに、子供に様々なことのやり方を教えることです。例えば食事で箸の持ち方を教えた、教えられたという方もいますが、それもしつけとなります。

しかし広い定義で見れば、子供の行動に関わることを親が「してほしい」や「してはいけない」というのは全てしつけと見てもいいでしょう。というより「褒める」のも「叱る」のもしつけに入ります。

単純にまとめていってしまえば社会で生きていくための教育といってもいいでしょう。しつけといえばペットにもしますが、そちらもペットとして飼っていく上で自分だけでなく他人の迷惑もかけないようにするためにやるので、そちらを考えれば分かるでしょう。

どんなしつけをしたらいいか

では本題としてどんなしつけをしたらいいかというと、まず社会的に最低限のことは教えておきましょう。食事は手で食べてもいいもの以外は食器を使い分けて食べる、外に出るときはしっかりと洋服を着ていく、用を足すのならトイレに行く、という感じです。

大人から見れば当たり前のことのように思えますが、子供は教えられなければそれを知るはずがありません。なので基本的なことから最低限のことをまず最初に1つ1つ教えていきましょう。

もし最低限のことを教えたら、その後のしつけは子供がどういう風に育ってほしいかによって変わってきます。丈夫で元気な子に育って欲しいのならスポーツをやらせてみたり、頭のいい子供に育って欲しいのなら学問の他に色々考えさせる機会を増やしたり、といった具合です。

これに関しては何が正解とかそうしたものは決まっていません。最低限のことを教えたらその後は子供が聞いてくる、教えて欲しいこと以外は自由にやらせるのも、またしつけともいえるからです。

「おしつけ」になってはいけない

しかし、しつけをやっていく上で大事なこととして「おしつけ」になってはいけないということです。おしつけというのは子供の気持ちを考えずに親の都合だけで一方的に押し付ける</spanしつけのことです。

特に親の中には頭にいい子供に育てたいと一方的に考えて無理やり様々な学習をさせる人もいると思います。そこに子供の意思があればいいのですが、なければいいことだとはいえません。

他にもとにかく子供に完璧を求めて、少しでも間違ったことをしたらきつく言いつけるということもありますが、こちらも同じことです。

確かにしつけは社会で生きていくための教育ではあるのですが、そうしておしつけになったしつけは社会ではなく親のために生きていくものへと変わってしまっています。言い方を変えれば親の都合のいいように子供が縛り付けられているということです。

それで出来上がる子供は親の言いなりで自分なりの判断ができなくなるか、そのことで親を激しく恨み、家族関係に亀裂をきたすか、そのせいで場合によっては社会的に最悪の結果になるということもありえなくはありません。

しつけは漢字で書くと身に美しいと書いて躾といいます。しかしこの身に美しいというのは外面的な、表面的なものだけではなく、精神的にも他人と信頼関係を築けていけることも指します。

そしてその他人の中には当然親と子の関係も含まれているのです。しつけは親と子供、両方の信頼関係があって成り立つのです。だからこそ一方の考えを無視したおしつけはしつけにあらず、ということになるのです。

手をあげるのはいけないのか

子供の虐待が問題となっている今の世の中、子供に手をあげるということはあまりいいことではない風潮となっています。

確かに子供に手をあげるのは「基本的」には好ましい行動ではありません。何故ならそうして暴力に頼って子供をしつけるというよりは押さえつけて言いなりにしようとしているからです。

実際に虐待をしつけと称してそれによって事件となるというニュースは今も目にする機会があります。だからこそ必要以上ではなく、暴力で何でも子供をしつけようとするのはいいことではないのです。

しかしだからといって全く手をあげてはいけないかというと、そうではありません。もちろん暴力は基本的には否定をするべきものですが、その一方で直接的な危害が加えられないことにより人の痛みが分からないということもあります。

なのでもし手をあげるのなら、他人を平気で傷つけたり、危険なことに晒したり、そうした他人への迷惑行為を子供がした場合には、その他人に迷惑をかけた罰として手をあげてもいいでしょう。

そうすればその子供も如何に自分がしてはいけないことをしたか、というのを「身をもって」理解できるはずです。

もちろんこれは普段から手をあげる行為をしていないこと前提の方法なので、だからこそ普段は手をあげる行為はしないようにした方がいいのです。そうすれば親の手をあげる行為の価値と重大さが高くなるでしょう。

あくまでも子どもとして接することが大切

子供のしつけは大変ですが、難しく考えると気づいた時には「おしつけ」になってしまっている可能性があります。なので頭でそこまで難しく考えるよりは、自然に思うが侭にやった方がいいでしょう。

その一方で時代の流れと共にどのようなしつけをした方がいいかというのは変わってきています。しかしそれでも時代に合わせる必要がある一方で、自分なりに子供を社会へと馴染ませるようにするのも大事です。

1人の子供を教育する機会は人生で1回しかありません。なので親の責任も重大ではあるのですが、だからこそ下手に肩に力を入れずに自分の子供と接していくのが大事なのです。

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