女性にとって30代後半は、坂道を転げ落ちるかのような美貌の衰えを実感できる魔の年代です。
当たり前のように美を維持してきた20代。「あれ?回復が遅いなぁ…」と疑問符の出てくる30代前半。そして「私って老化してるんだ!!」と自覚が芽生える魔の30代後半なのです。
30代も後半にさしかかると、単純にまず体力の衰えを感じ、疲れからの身体の回復の遅れを感じ、朝起きた時の肌の張りの衰えを感じるはずです。
若いころには起き上がりこぼしのように、疲れてもすぐに復活していた身体にも疲れが残り、荒れても一晩寝ればぷりぷりに戻っていたお肌もげっそりと垂れ下がってしまうのだから大変です。
早め早めに対処しなければ、老化は一気に進行し、取り返しのつかないことになってしまいますよ!
そこで、老化を実感し始める30代後半から始める、老化防止の美容法を紹介したいと思います。特に女性にとって一番重要な顔のたるみを、日常の心がけによって防ぐ方法をお教えいたします。
最近心から笑っていますか?
女性にとっての30代後半は、自分のことをかえりみる暇もないほど大忙しの中で、あっという間に過ぎ去ってしまう期間です。働いてる方は仕事で重要なポストに就いたり、主婦の方は子育てがもっとも大変な時期に差し掛かるのが30代後半です。
「忙しい忙しい!」と余裕を忘れ、日々の生活に追われて生活している世の30代後半の女性は、生活の中で「笑顔」を忘れてしまっているのではないでしょうか?
「最近笑ってないなぁ。」と心当たりのある方は、頬のあたりにたるみやほうれい線がないかをチェックしてみてください。
若い娘の頃を思い出してみてください。日本では昔から「箸が転げただけでも笑ってしまう」と言われている娘時代、友だちとくだらないことで大笑いしていた記憶があるでしょう。
年齢とともに分別が付き、周囲にも目が届くようになって、些細なことで大笑い出来なくなっていきますよね。
皮膚が垂れ下がり、「たるみ」となってしまうのは、皮膚の下の【表情筋の衰え】が大きな要因なのです。
若い娘の頃のように大笑いして常日頃から表情筋が鍛えられていれば、そう簡単に顔に「たるみ」は出来ません。
笑顔とは、実はとても難しいものです。普段から笑うことの多い人は、「笑顔でいよう!」とは考えていません。自然と笑みがこぼれるのです。では、自然と笑顔になるためにはどうすればいいのでしょうか?それには「気持ちが満たされること。」が大切です。
気持ちが満たされ心が穏やかであれば、他人にも親切になれ、自然と笑顔が増えるものです。
職場の人間にも、家族にも、子どもにも、常に余裕を持って笑顔で接せられる女性になりたいと思いませんか?そのためには心の健康を保つための努力が必要になります。
忙しいからと他人の気持ちを思いやる手間をついつい省いてはいませんか?
気持ちをリフレッシュさせる方法は、個々により様々ですが、自分なりに心に余裕が持てるいい方法を考えて、定期的に実践していきましょう。
大切なのは「続けること」です。年に1度15キロを走ったところで、心に余裕ができて笑顔が増えるどころか、単に疲弊してしまうだけです。
出来ることなら毎日15分や30分を、ジョギングやウォーキングに当ててみましょう。続けることで美貌も保て、心もリフレッシュできるというのなら、もうやるしかないでしょう!
特に、ウォーキングなどの運動を15分以上続けると、脳内にβエンドルフィンという「幸福ホルモン」を分泌しだします。そして30分以上続けると、今度はドーパミンという恋愛したときに分泌されるホルモンが出始めます。
更に40分以上歩き続けると、セロトニンという「幸福ホルモン」が分泌しだします。
日常的に身体を動かしホルモンを活性化させていれば、自ずと自然な笑顔が浮かび上がってくるでしょう。
また、趣味や旅行で、日常の忙しさを完全に忘れて楽しめる時間を持つことも、心のリフレッシュになるでしょう。
ガーデニングやバードウォッチングなど、自然と触れ合う種類の趣味もおすすめします。
人間の作りだした社会の中で「便利」を片手に生活していると忘れがちな大切な本能を、これらの趣味は思い出させてくれるでしょう。それは満たされた気持ちにつながります。
部屋に花を飾って香りを楽しむだけでも、ふとした瞬間に日常の忙しさから「脱却」できて、心に小さなゆとりが生まれます。
ウォーキングも趣味も旅行もハーブティーも、脳内に幸福ホルモンを分泌してくれて心に余裕が出るとともに、代謝を上げたりなどの美容効果もあるため、たるみを無くすためには一石二鳥の効果をもたらすと言えるでしょう。
表情筋を鍛えると同時に、長く続けていけるといいですね。
さて、「素敵な笑顔で表情筋を鍛えてたるみを撲滅する。」という目標をもとに、鏡の前で素敵な笑顔の練習をして、どこの表情筋を鍛えればいいのかということをあらかじめ確認しておきましょう。
自分の顔のどこの部分が一番たるんできているか、を明確に知っておいた方が、力を入れるべき筋肉がわかるからです。
自分の顔としっかり向き合うことで、自分が普段どんな表情をして過ごしているか、自分がどういう人間で、周りからどう思われているかがわかります。
そして今度は、「自分がどういう人間になりたいか」「周りからどういう風に思われたいか」を明確に考えてみましょう。自分が一番「素敵」と思える自分の表情も見つけてみてください。
そして自分自身に「私は素敵な笑顔の女性である。」と暗示をかけ、鏡の中の自分ににっこりと笑いかけてみましょう。
鏡を使って自分自身に暗示をかけるのです。出来れば毎朝これを行うと、毎日毎日少しずつ、あなたはあなたの理想に近づいて、笑顔の素敵な女性になれるはずです。
大切なのは、自分を信じることです。あなたは必ずあなたの思い描く理想の女性になれるという確信を持つことです。そしてそのための努力を惜しまないことです。
「外面がいい人」は多いのですが、ふたを開けば「内面が悪い人」ですよね。内面、つまり家庭内では正直の自分自身をさらけ出しすぎて、感情的な嫌な奴になってしまっているのです。
誰でも評判をよくしたいと思うものだから、外で他人に会ったときだけにこにこと愛想を振りまいてしまいがちです。
しかしよく考えてみてください。あなたの一番身近にいて、あなたと長く支え合っていくのは、外に出たときに会う他人ではなく、一緒に住んでいる家族ではないでしょうか?
そんな家族に感情のままに無表情でいたり怒ってばかりいては、家庭内の空気はどんどん悪くなり、幸せは遠のいてしまいます。
家族こそ、あなたがもっとも大切にすべき人たちなのです。よその人に愛想笑いをするパワーがあるのなら、その心がけを大切な家族にこそ向けてみましょう。
笑うことを忘れ、怒ったり無表情が多い人こそ「たるみ」が出来やすいのです。あなたのたるみ具合は、あなたの家族に対する無愛想度と比例していると考えてみてください。
おまけに、あなたが振りまく素敵な笑顔で家族は癒され、家庭内が円満に幸せに満ちた空気になるため、あなたの心もますます穏やかになることでしょう。
さて、素敵な笑顔で表情筋を鍛える方法を紹介してきましたが、いかがでしたか?
30代後半であれば、努力次第でまだまだ若さを取り戻せます。たるみや小じわなどの「老い」に気づいてからすぐに手を打てば、その「たるみ」はなかったことに出来るのです。
常に笑顔でいたり表情が豊かな人は、常に顔の表情筋を使って鍛えているために、ほうれい線や口角のたるみが少ないですよね。
あなたの周りの素敵な笑顔の女性を、是非ともチェックしてみてください。同じ年代であっても表情筋によって、見た目の若さは大きく差が出ているはずです。
高級なエイジング化粧品をいくつも買ったり、エステで高額な施術を毎月受けなくとも、「常に笑顔でいる」という日々の努力だけで、若さと美しさは十分保つことができるのです。
常に笑顔でいられるために、心のケアと日常生活の見直しから、まずは初めてみてください。
だれしもが望む若さと美しさは永遠ではありません。ですが、素敵な笑顔で表情筋を鍛えることで、若さと美しさを可能な限り末長く保っていきましょう。
鏡をのぞきこんだときにうつる自分自身の素敵な微笑みは、あなたの心をも、若く美しくしてくれることでしょう。