これでやる気倍増!子供が自発的に勉強する魔法の声かけ

これでやる気倍増!子供が自発的に勉強する魔法の声かけのイメージ画像

子供のお勉強の姿勢、満足できていますか?なかなか思う様に勉強してくれない、というお母さんも多いのではないでしょうか。「子どもが全然机に向かおうとしない…」「もっと自発的に勉強してほしい…」「勉強しなさい、と言うと逆にやる気を奪ってしまう気がして、もどかしい…」そんな悩めるお母さんの為に、効果的な声かけや接し方のコツをまとめました。

自己重要感を高める

そもそも、子供に対してどの様に接すれば自発性を育むことが出来るのでしょうか?そのポイントは、「自己重要感」を高めることにあります。聞き慣れない人も、なんとなく知っている、という人もいるかと思いますが、この自己重要感という言葉…正確な意味はご存知ですか?読んで字のごとく、「自分は、価値のある人間だ」「自分は、周りの人から認められている存在だ」と思えること…?もちろん、間違いではありません。

しかし、あと一言、大切な一語を加えることで、より正確な意味に近づきます。それは、「ありのままの(自分)」。そう、「ありのままの自分は、価値があって、重要な存在だ」と思えることこそが、本当の自己重要感なのです。

たとえば、子供を褒めるタイミング。どんな時に褒めていますか?テストでいい点が取れた時、勉強した時、いい子にしていた時…、それも確かに良いでしょう。しかし、本当の意味での自己重要感を高めるには、この様な「条件付き」の褒め言葉よりも、「ありのままの子供の姿」を認め、承認してあげる声かけが非常に有効なのです。

いつも「条件付き」の褒め言葉ばかりを子供に投げかけていると、子供は息苦しくなります。たとえば勉強を例に取ってみましょう。子供が勉強した時や、良い成績を取った時にばかり褒めていると、子供の頭の中ではこのようなルールが敷かれてしまいます。

「勉強を頑張れば、お母さんは褒めてくれる。でも、勉強が出来なかったら、お母さんは自分を認めてくれない…」

確かに、勉強は出来た方が良いでしょう。でも、誰だって、無条件に愛された方が嬉しいに決まっています。特に、世界にたった一人しかいない自分のお母さんくらい、無条件に自分を受け入れてくれる存在であってほしいと思うのは、とても自然な欲求ではないでしょうか。

「お母さんは、ありのままの自分を受け入れてくれる」という安心感に包まれた時、初めて子供は自ら考え、自発的に動き始めます。親の顔色を伺いながら、言われたことだけをただこなすのではなく、「自分は何をすべきか?」を自分自身の為に考え、行動できる様になるのです。

子供の「行動」ではなく「存在」を認める

では、具体的にはどの様にすれば子供の自己重要感を高めることが出来るのでしょうか?ポイントは、「ありのままの子供の姿」を受け入れてあげることです。つまり、勉強したとかテストで良い点数を取ったとか、子供の「行動」に目を向けるのではなく、子供の存在、在り方そのものを褒めたり、認めるように努めましょう。具体的には、次の様な接し方がおすすめです。

  • 子供が何か話し始めたら、さえぎったり頭ごなしに否定せず、最後まで聞く
  • 「何やってるの!」と叱る前に、「どうしたの?」と子供の言い分を聞く
  • 子供の言葉を繰り返す(「ケーキ、好き!」に対し「そう、ケーキが好きなの」等)
  • 会話のペースに合わせて、相槌をうつ
  • 会話の要所要所で子供の名前を呼ぶ(「良かったね、○○」等)

「え?こんなことで良いの?」と思いませんでしたか?そう、自己重要感を高める為には、無理にあれこれ褒めたり、ヨイショする必要はないのです。お母さんが自分に目を向けてくれている、その実感があるだけで、子供の自己重要感は十分高まっていきます。

「結果」よりも「過程」を褒める

もう一つ、子供のやる気を引き出すポイントをお伝えしましょう。子供のモチベーションが上がるのは、何と言っても褒められた時です。ただし、条件付きの褒め言葉ばかりでは逆効果、ということは既に伝えました。

でも、テストで良い点が取れた時、勉強を頑張ってくれた時は、やっぱりお褒めてあげたい…どう褒めたら良いの?と思いますよね。こういう時は、結果よりも過程に着目して褒めてあげましょう。つまり、「100点取れてすごいね!」ではなく、「100点取れるくらい頑張ったんだね!」と、点数よりも努力に価値を置くのがポイントです。

他にも、難しい問題が解けた時は、「正解してすごいね!」ではなく、「こんなに難しい問題にチャレンジしたの、すごいね!」と、正解したことそのものよりも、難しい問題に挑戦した姿勢を褒めてあげましょう。あるいは、正解できなかったとしても、「自力でここまで頑張ったのね」と、本人の粘りを認めてあげるのも、とても効果的です。

これには大きな理由があります。点数や正解ばかりを褒めていると、「点数が高いこと」や「正解すること」が正しいことだと思い込んでしまい、点数を取る為、正解する為なら手段を選ばなくなってしまうのです。最終的にはカンニングをしたり、こっそり解答を写してあたかも自力で正解したかのように振る舞ったり…あるいは、間違えることを極端に恐れ、自力で正解できる簡単な問題にしか挑戦しない、勝てる勝負しかしない子になってしまいます。

これに対し、頑張った姿勢を褒めてあげると、子供は自力で頑張れる子になります。たとえ難しい問題でも、間違えても良いから出来るところまでやってみようというチャレンジ精神が身につきます。大人の世界では結果が全てですが、子供の教育やしつけの場面では、動機づけとして努力の過程を褒めてあげることがとても大切なのです。

「お母さん嬉しい!」は魔法のことば

さて、最後に、子供のやる気を引き出すとっておきの言葉をご紹介しましょう。それは、「お母さん、嬉しい!」。どんな子供でも、お母さんが喜んでくれるのが一番嬉しいものです。

これは、子供を褒める時にももちろん使えますし、日々子供が元気に学校へ行ったり、ごはんをモリモリ食べたりといった、子供の様子に対してもどんどん使ってあげてください。

「学校が楽しいのね、お母さん嬉しいわ」「大好きなハンバーグ、いっぱい食べてくれてお母さん嬉しいな」などなど、子供が喜んでやっていることに対しても、「お母さん嬉しい」と付け加えることで、子供の自己重要感はますます高まっていくのです。

いかがでしょうか?きっとここまで読んでくれたお母さんは、一生懸命子育てに心を砕く、立派なお母さんのはずです。さっそく今日からでも実践できるコツもたくさんあったと思うので、少しずつ、一日に一つずつでも実行してみましょう。きっと、子どもは応えてくれるはずですよ。

合わせて読みたい

ページ先頭に戻る