恋は盲目と言いますが、長年一緒に生活すればするほどその人の嫌な部分というのは見えてくるものです。なので残念ながら世の中に離婚というものがあるのは仕方がないことなのでしょう。中には浮気や不倫といった問題もあるので、それで尚のこと離婚の問題というのは加速するのでしょう。
しかし、離婚する時というのは大抵感情的になっている時です。感情的になっているということは、その後の行動と結果を論理的に考えることができない状態です。そのお陰で離婚したことを後悔するということも度々あります。
実際に今も離婚を考えている主婦の方がいるでしょう。しかし一時の感情に流されて離婚すれば必ず後悔します。では実際に離婚をする際に考えるべきことは何なのでしょうか?
離婚を考える前に本当に離婚していいのかどうか考えてください。
夫婦喧嘩というのは珍しくもないものですが、中には本当にお互い頭にきて離婚にまで発展してしまうということがあります。この場合には離婚を考えるのは早計であるケースが多いです。一旦冷静になってみるとそうは思わないということもあります。
ただ、その喧嘩の内容によっては話も変わってきます。もし夫の方が一方的にこちらの人格を否定するようなことをいうのなら、それはそれで問題です。そういう方は日頃からそう思っていて、それが怒りによって口から出たという可能性が高いので、離婚を考えてもいいでしょう。
これは完全に夫の方に非があるので、普通に離婚を考えてもいいでしょう。ただ、問題としては本当に浮気か不倫かということです。中には別の何か用事があって女性と交流を持っているという夫もいるので、早とちりはしないようにしましょう。
また、この場合には証拠を幾つか手に入れておけば、裁判沙汰になった際にこちらの有利にことを運ぶことができます。なので怒りに任せて離婚を切り出す前に、法の下に相手を徹底的に叩き潰す準備をしておきましょう。
これはもう有無を言わさず離婚した方がいいです。主婦はもちろんのこと子供にまでその被害が出たら犯罪沙汰になるレベルにエスカレートする可能性があります。日常的にされているのなら、もうその夫は何かしらの病気であり、一緒にいるべきではありません。
優しくされても安心してはいけません。それがDVの被害が拡大して最悪の結果になるケースの常套パターンであるからです。なので自分と子供の命が危なくなる前に、手早く離婚の準備をしましょう。
やはり離婚をするのなら金銭面の問題がまずは浮上するでしょう。特に専業主婦として夫の収入に頼っていた人はその時点で一気に生活が苦しくなるのは想像できます。
こうなったら離婚した後は夫の収入が期待できません。子供の権利によっては、その子供の養育費分はもらえるかもしれませんが、それでも生活していくという意味では、まず間違いなく厳しくなるのは間違いないでしょう。
なので離婚する前に、収入のことを考えましょう。もし働く場所のつてがあるのなら構いませんが、そうした後先のこと、働くことを考えずに離婚を考えればまず間違いなく悲惨な結果となります。
もし何かしら夫の暴力や不倫といった、夫側に非がある場合には慰謝料を請求できる場合があります。逆に言えばそれ以外の時は夫婦の性格にもよりますが、慰謝料の請求は成立する可能性が低いと思った方がいいでしょう。
また慰謝料をもらっても、当分生活が大丈夫になるだけで収入がなければそのまま資産が減っていくのは変わりありません。なので収入を得ていない主婦の方はこれをアテにして離婚しないようにしましょう。
もちろん財産も分け合うことになりますが、これもその離婚の原因によって変わってくることでしょう。ただ、どちらにせよ今ある資産を分け合うということで、こちらも一時の臨時収入となるだけです。アテにするのはよくありません。
この場合には収入の目処が立っているということなので、離婚しても収入面で言えば大丈夫ですが、それでも夫の稼ぎがなくなるということでやはり少し負担が重いものとなります。
子供への負担は夫婦だと大抵は母親の主婦の方に親権が行くので、そちらは大丈夫かもしれませんが、ある程度の生活の方向転換は考える必要があるでしょう。最も、もし夫の収入を超えている金額を稼いでいるのなら、何も心配はないのですが。
子供がいた場合には当然子供をどちらが引き取るかも考えなければいけません。
大抵の家庭では夫が働いて、大半の育児は主婦である母親がやっているという図式になっているでしょう。なので親権の話となったら当然今まで育児をしてきた母親に有利な展開になる可能性が高いです。
しかしそれはもちろん普段からしっかり育児をして面倒を見てきたことが前提の話です。もし育児放棄等していたものなら、そうなれば夫の方に有利になります。最も、育児放棄をするぐらいでしたら、子供の親権はいらないと思っているのかもしれませんが。
それでも子供は自分で引き取りたいと願うのなら、しっかりとここまでに世話をして面倒
を見ていきましょう。
子供の問題に関してはやはりこちらが問題になるでしょう。子供の大きさにもよりますが、学費を始めとしたかかる費用、養育費がどれくらいあればいいのかは夫婦で決めなければいけません。
もし養育費が足りないことになれば、それはそれで生活費の方に支障が出てしまいます。先のことは分からないものですが、それでもどれくらいのお金が必要になるか、そしてどういう方法で受け取るようにするのか、といったものを決めておきましょう。
さて、お金と親権といった社会的に論理的な話はいいのですが、その一方で子供の感情的な話はどうするのでしょうか?子供によっては夫婦に離婚して欲しくないと思ったり、一方の親権を持っていない方と一緒に暮らしたいと思うことだってあります。
子供の意志を尊重させるべきではあるのですが、それでも離婚の内容によってはしょうがいないのかもしれません。それでもその場合にはしっかりと子供に言い聞かせて納得させるようにしましょう。
少なくとも子供のことを全く無視して、自分達で全て決めるのは「子供」を存在否定しているも同然であり、夫婦共々親失格です。子供を生んで育てるということは、そういうところにも責任を持たなければいけません。