誰にも言えない陰部の悩み!アソコのかゆみ、においの原因は?

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「アソコがかゆくてたまらない」
「私のアソコのにおい、もしかして周りの人にも気づかれてない?」

女性がデリケートゾーン(陰部、アソコのこと)に悩みがあっても友達同士でもなかなか打ち明けて相談しにくいものです。かゆみがとまらなかったりやアソコがもしかして臭いかも?と気になり始めると本当に深刻になります。

誰に相談すれば良いの?もしかして私だけがおかしいんじゃない?好きな男性とお付き合いできる?とどんどんユウウツになってしまいますよね。

でも大丈夫。デリケートゾーンのかゆみやにおいに悩んでいる女性はかなり多いのです。まずは原因を知って、適切な対策をとれば悩み撃退できますよ!

かゆみの原因と対策は?

まず少し安心できる統計から。実は女性の半数がデリケートゾーンのかゆみに悩んだ経験があります。アソコがかゆい!というのはとてもありふれた症状だという事です。

かゆみの原因はさまざまです。そのなかでも一番の原因がムレ。おりものやナプキン、しめつける下着や洋服などで湿度が上がり、蒸れる状態が多いデリケートゾーンは雑菌が繁殖しやすく、かゆみを引き起こしやすい状態にあります。

アレルギーや、ホルモンバランスの崩れ、またカンジダ、トリコモナスなどの感染症で炎症のかゆみを起こす場合もあります。長く症状が治まらない、または悪化した場合は炎症が疑われますので適切な処置が必要になります。婦人科を受診して治療してください。

かゆみの対策は、まずデリケートゾーンを通気性の良い清潔な状態を心がけることです。

下着は綿の通気性の良いものにする、ガードルやストッキングなども締め付けないものを選ぶ、ナプキンやタンポンなどの生理用品はこまめに取り換える、ムレたら下着を取り換える、デリケートゾーンの見えない部分や溝も丁寧に汚れを洗い流すなどです。

意外と知られていないのが、ストレス。ストレスにより体の抵抗力が落ちるとかゆみやかぶれの原因になります。ストレスを上手に解消しましょう。

においの原因と対策は?

デリケートゾーンのにおいの原因には大きく分けて2つあります。

  • おりものや尿、恥垢(陰部のあか)などのにおい
  • 陰毛部分の汗腺「アポクリン腺」からのにおい、いわゆる「すそわきが」

まず、尿や恥垢をよく洗い、清潔な状態でもにおう場合はおりもの臭の可能性があります。おりものは正常な状態でも無臭ではありません。生理周期、体調の変化、加齢などでもにおいが出る原因はさまざまあります。

それをふまえたうえで、まだおりもの臭が強く気になる場合はなんらかの病気のサインの場合もあります。おりものの色や状態をよく観察して、他に症状がないかも気をつけてみます。

将来の出産にもリスクとなるトリコモナス膣炎などの感染症も考えられますが、投薬で治療できます。気になる場合は婦人科で炎症や病気のチェックを受けて安心しましょう。

もう一つの原因は、「すそわきが」。恥ずかしいような名称がついていますが、ワキの臭いとおなじ「ワキガ」の悩みがデリケートゾーンに現れることです。

「すそわきが」は陰毛がある部分のアポクリン腺という汗腺からにおいが出る症状です。
このアポクリン腺は陰毛に沿って存在し、汗が細菌によって分解されるにおい、その分泌物自体からのにおいで臭気となります。

おりもの臭とすそわきがは見分け方が少し難しいのです。すそわきがの原因であるアポクリン腺からの分泌物がおりものと見間違えられやすく、おりもののにおいだと勘違いしていることもあります。

ただ、入浴後など丁寧に洗浄したデリケートゾーンがにおう場合はおりもの臭の可能性が大です。なぜなら、すそわきがの原因であるアポクリン腺からの分泌物はにおいを発生するまでに時間がかかるからです。

正しいデリケートゾーンのケア

洗い方を自己流ではなくきちんとマスターしたことでデリケートゾーンの悩みから解放されてしまった女性もたくさんいます。汚れが残ったままのデリケートゾーンは雑菌が繁殖するため、かゆみや、「臭い」と感じるにおいの原因となるのです。まずは正しく汚れを洗い流すことが先決です。

ただし、かゆみやにおいが気になるからと言ってごしごし洗いすぎると傷がついたり炎症やただれなど不快な症状の原因にもなります。洗いすぎると陰部に傷をつけてしまったことによる炎症や、膣の自浄作用を奪うことによる病原体や雑菌の繁殖などを引き起こすのです。

細菌=ばい菌ではなく、人間の体に必要な働きをしてくれる細菌があるのをご存知ですか?デリケートゾーンにもこの優秀な細菌が働いています。この良い細菌は皮膚を弱酸性に保ってかゆみやにおいの原因となる悪玉細菌を撃退してくれます。

アルカリ性の石鹸などで必要以上に洗いすぎるとこの良い細菌まで洗い流してしまい、トラブル発生源となる悪玉細菌の繁殖がおこりやすくなります。
洗いすぎに気をつけて正しい洗い方でデリケートゾーンをケアしましょう。

洗い方をマスターしましょう

デリケートゾーンは大変複雑な構造なので、念入りに細部まで洗うのが大変です。
ですが、汚れの洗い残しがかゆみやにおいの原因になっているので鏡を使って見えにくい部分まで丁寧に洗いましょう。

  • 1.石鹸をよく泡立て、泡をデリケートゾーンにつける。(デリケートゾーンで直接泡立てるのは厳禁です)
  • 2.爪が当たらないように注意しながら指の腹で前から後ろに向かって洗う
    陰毛、陰核、会陰、小陰唇、大陰唇を洗います
  • 3.見えにくい部分は鏡を使って、溝やや包皮に隠れた部分は特に念入りに汚れをチェックして洗います(必ずやさしく)
  • 4.陰毛は毛そのものを洗うというよりは地肌を洗うつもりでしっかり洗います
  • 5.抜けた陰毛が下着にムレやにおいをため込む原因にもなるので抜ける毛は手で抜きます
  • 6.肛門と膣から肛門へつながる部分を洗います
  • 7.よく洗い流します。石鹸成分の残りかすは雑菌の繁殖とかゆみ、においの原因になるので丁寧によごれと石鹸を洗い流しましょう

とてもデリケートな粘膜に使うので石鹸は泡立ちの良い、天然成分のものがおすすめです。現在はさまざまな、デリケートゾーン専用の石鹸が販売されていますのでお肌の弱い方などはこの専用の石鹸をお使いになるのもおすすめです。

洗っても気になるかゆみとおいには

正しい洗い方でケアしてもずっと悩みが解消されない場合は、炎症や病気のサインが隠れている場合もありますので婦人科でチェックしてもらいましょう。かゆみやにおいを抑えるために自分の判断でスキンケア用品や薬を塗ることは決してしないでください。

また、女性器の形状によってムレたりにおいが残りやすいというケースもあるようです。この場合も婦人科や女性専門の形成クリニックなどで相談することができます。

もし汚れやおりもの臭が原因ではない、「すそわきが」が気になる場合も悩まずに医師の診察を受けましょう。体質なら治らない!とあきらめないでください。わきが治療と同じようにアポクリン腺に処置を施す治療法がありますので安心してください。

友達同士でもなかなか話し合えないデリケートな悩みですが、ひとりで抱え込む必要はありません。同じ悩みをもつ女性は年代を問わずいつもたくさんいるのです。どうぞ正しいケアをマスターし、必要であれば医療の力も借りながらデリケートゾーンのかゆみとにおいの悩みから解放されて楽しい毎日を過ごしてください。

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