私がいいな、と思う人はなぜかダメ男ばかり。そんな悩みを抱えている女性は少なくありません。
ダメ男ばかり引いてしまうのは恋愛運が悪いから?いいえ、そうではありません。あなたがダメ男とばかり付き合うのは、無意識のうちにダメ男ばかりを選んでしまっているからです。
そんなはずはない、ちゃんといい男を見つけたいと思って彼氏を探している。そんな反論が頭に浮かんでいる人は、もれなくダメ男を選んでしまうタイプの女性です。
なぜいい男を探しているのにダメ男を探してしまうのか。それは恋愛に求めるものと大きく関わりがあるのです。
このタイプの女性は困難を乗り越えたり辛さを我慢することこそが恋愛であると無意識に自覚しているため、満たされた恋愛をしていると物足りなく感じてしまうのです。
理想の恋愛をしているのに満たされないはずはない、そう考えているとしたら大きな間違いです。
スポーツの練習では、ただ辛いだけのトレーニングよりも、計算された負荷の少ないトレーニングの方が練習効果が高いとされています。しかし、どちらのトレーニングに充足感を感じるかは人によって異なります。
トレーニングが厳しければ厳しいほど練習しているという実感を持つことができます。しかし、それが必ずしも最良の結果をもたらすわけではありません。
恋愛でも同じことが言えます。厳しい状況を二人で手を取り合って乗り越えていくことに充足感を感じるタイプの人は、辛さを恋愛であると勘違いしてしまっているのです。
夢はあるけどお金が無い、努力を続けているけど結果が出ない男性を支えてあげることに喜びを感じるタイプの人は、ダメ男ばかりをつかんでしまう可能性があります。
ダメ男を支えて成長させられればいいんじゃないの、という理屈には一理ありますが、このタイプの女性は男性が成長して自分の支えがいらなくなった途端に物足りなさを感じてしまい、自分から恋愛を壊してしまいがちです。
成長途中を支えることが恋愛と感じていますから、男性が完成してしまったら興味が薄れてしまうのです。
幸せは自分の手でつかむ、男性の存在は幸せを増やすためのオプションである、というところまで自立することができれば、たとえダメ男と付き合ったとしても良い距離感を計って恋愛を楽しむことができるでしょう。
恋愛傾向を変えるためにはそれなりの覚悟が必要になります。
最も簡単な方法は年齢を重ねて自立することなのですが、それには時間がかかってしまいます。刺激や苦労を恋愛のスパイスと感じているうちは、決してダメ男から逃れることはできません。
例えば、若手の男性アイドルを追いかけるというのは、成長を見守りたいという欲求を良い形で解消する方法です。
売れる前の若手芸人を応援したり、活躍する前のスポーツ選手を追いかけるといった方法もあります。直接的な接触を伴わなくても、見守りたい、応援したいという恋愛的な欲求を精神的に満足させることは十分に可能です。
恋愛相手と応援相手をきっちりと分けてしまうことで、ダメ男を選んでしまうという問題を解決できるのです。少々乱暴なやり方に思えるかもしれませんが、案外この方法で恋愛関係をうまく続けているカップルというのはたくさんいます。
ダメ男を選ばないために重要なのは、恋愛感情と献身性を混同しないことです。尽くしたり支えたりというのは、恋愛の一部ではありますが本質ではありません。一つの感情にとらわれず、上手にコントロールすることが良い恋愛をするための近道になるでしょう。