結婚生活を長い間続けていると、必ずといっていいほど問題にあがるのが「浮気」。周りの友人知人や芸能人を見ていても、浮気が原因で離婚した人は星の数ですよね。皆さんも一度や二度は、パートナーの浮気について不安に思ったことがあるのではないでしょうか。
女性は男性の浮気を見抜く能力に長けているといわれています。「夫の行動が怪しい…」と訝しんだ妻が、夫の浮気を暴くというケースは多いです。それだけ、妻は夫の異変に気づきやすいということですね。
そこで今回は、夫の怪しい行動に気が付いたとき、妻はどうするべきか、何を選択するべきか、についてご紹介したいと思います。一人で苦しんでいる奥様の参考になれば幸いです。
「夫の行動が怪しい。もしかして浮気しているのでは。そういえばこの間帰ってくるのが遅かった。いや、もしかしたらもっとずっと前から私は騙されているのでは。今何をしているのか…etc.etc。」このように一旦疑念が持ち上がると、たたみかけるように負の感情やネガティブな想像が湧いてきてしまいます。
この状態ではとても冷静にものごとを判断できません。まだ何もわかっていないのですから、ただの思い過ごしや勘違いという可能性も十分あります。自分を不安にさせるような妄想はいったんストップ!立ち上がって背筋を伸ばし、ゆっくり深呼吸をしましょう。少し落ち着きましたか?
そもそも、どうして夫の行動が怪しいと思ったのでしょうか。夫の何があなたを不安にさせたのでしょう。「長い間色々なことが降り積もって、だんだんと信用できなくなっていった」、という場合も多いでしょうが、思い出せる限りでも、具体的な行動を整理してみましょう。たくさんある場合は紙に書き出してみるといいですね。
夫の怪しい行動の数々が整理できたところで、次は自分の気持ちに向き合ってみましょう。「怪しい!→浮気しているのでは→突き止めてやる!」という行動は短絡的です。みすみす自分の幸せな人生を壊してしまいかねません。自分はどう生きたいのか、これからの生活のこと、家族のこと、一番優先すべきこと、などなどによって、選択すべきこれからの行動は違ってきます。じっくり考えていきましょう。
夫の怪しい行動は浮気以外によるもの、もしくは思い過ごしで、浮気は誤解だとわかったら、あなたはどうしたいですか?おそらく、
・今までと変わらず家族仲良く暮らしたい
…という方が大多数でしょう。何も問題はなかったのですから、これからも円満な関係を続けたいですよね。
とても辛いことですが、本当に夫が浮気をしていたとしたら、あなたはどうしたいですか?
・浮気をやめて自分(家族)のところに帰ってきてほしい
・問答無用で今すぐ離婚したい
・時間が経ってから(子どもが成人したら、自分の職が見つかったら、夫が定年退職したら、など)離婚したい
・浮気の程度(期間・頻度・悪質さなど)如何で、結婚の継続を判断したい
・夫の反省如何で、結婚の継続を判断したい
…などが考えられますね。夫婦関係を継続したい方としたくない方に分かれるでしょう。
いずれにしても、一時の感情に流されず、冷静に自分の心と向き合って考えてみてください。お子さんがいらっしゃる方は、子どもの年齢によっては父親が必要かもしれません。専業主婦の方は、離婚すればこれからの生活ががらりと変わってしまいます。婚姻を継続する方は、性格によっては、夫婦関係がぎくしゃくし続ける可能性があります。
正解はありません。自分の人生において何を一番大事にしたいか、譲れないものは何か、を改めて見つめなおしてみましょう。一番大切なものを守るために二番目を我慢することも時には必要です。とてもつらい取捨選択になりますが、夫が本当に浮気をしていたら、いずれ決断は必要になります。まだ冷静な判断ができる今のうちに、自分の気持ちとしっかり向き合っておきましょう。
さて、浮気が誤解であった場合、ほとんどの方は、婚姻関係を継続したい、と思ったはず。そして今現在、夫が本当に浮気をしているかどうかはまだわかりません。そのため、誤解である可能性がある以上、疑いの態度を前面に出すのは絶対NGです。
逆に置き換えてみればわかると思いますが、家族のために自分の時間を削って働いているのに、「実は他の男と遊んでいるんだろう、わかってるんだぞ。今に暴いてやる。」という態度をとられたらどう思うでしょうか。例え自分に誤解をまねく要因があったとしてもカチンと来ますよね。
パートナーへの愛が薄れてしまう人も多いでしょう。また、人によっては「だったらお望み通り遊んでやる!」という行動に出るかもしれません。いずれにしても、「今までと変わらず家族仲良く暮らしたい」というあなたの願いは叶わなくなってしまう恐れがあります。自ら、無駄に幸せな未来をぶち壊すことのないよう、態度には気をつけましょう。
一口に浮気といっても、人によってそのボーダーラインは異なります。法律上は伴侶以外の人と性行為を行った時点でアウトですが、あなたの考えはどうでしょうか。また、夫の考えはどうでしょうか。夫婦間で事前に話し合っていた場合は、そのボーダーラインで良いと思いますが、今までまったくそういう話をしたことがないという人は、夫との間に認識のズレがあるかもしれません。
例えば、妻に嘘をついて女性と飲みに行くのは浮気でしょうか?キスをしたら浮気でしょうか?風俗に行くのは?風俗嬢と外で会ったら?妻側は「そんなの浮気に決まっているだろう」と思うかもしれませんが、夫はこれを浮気だと思っていないかもしれません。浮気だと思っていない場合は罪悪感もありませんし、何度でも繰り返します。
それを防ぐため、あなたが何に傷つき、嫌だと思うのかをはっきり伝えておく必要があります。面と向かって伝えにくい場合は、「この間友達が●●したらしいんだけど…」など、ちょっと遠回りにその話題に持ち込みましょう。現在進行形で浮気をしている夫は態度が怪しくなるかもしれませんので、そこもチェックしておきましょう。
例え夫の浮気が誤解でなかったとしても、「浮気をやめて自分(家族)のところに帰ってきてほしい」という未来が希望であるならば、必ずしも浮気の有無を確認する必要はないかもしれません。また、確認できたとしても、その事実を突きつける必要はないかもしれません。その理由は主に三つあります。
はっきりとした証拠を見つければあなたは絶対に今より傷つくでしょう。あなたにばれたことが分かれば、夫の方も今まで通りではいられないでしょう。夫婦関係は必ずぎくしゃくします。これからも円満な夫婦生活を続けたいならばあまり良いことはありません。
夫の性格にもよりますが、妻に頭を下げたり許しを請うたりできないタイプの男性の場合、妻に浮気の証拠をつきつけられると逃げ場がなくなってしまいます。「俺が浮気したのはお前のせいだ!」と責任転嫁してくる可能性すらあります。(本当にそう思っているのかどうかは別として)。夫婦関係に修復不可能な傷が入ってしまう可能性がありますので、注意しましょう。
もし、浮気が完全な遊びで軽い気持ちだったのなら、妻であるあなたにばれた途端、夫はすぐに手を引いてくれるでしょう。ですがもし、多少なりとも気持ちが入っていたらそう簡単にはいかないかもしれません。
「浮気をやめて自分(家族)のところに帰ってこさせる」ために大切なのは、夫の気持ちをつかむこと。夫に自分や家族の大切さを認識させることが重要なのです。そのため、法律上の妻の権利を振りかざしても、あまり効果はありません。むしろ逆効果になり、浮気相手に気持ちが傾いてしまう可能性もあり得ます。
以上の理由により、必ずしも浮気の真実を暴く必要はないかもしれません。それより、ほんのり「感づいているよ」というオーラを出しながら、夫をいたわったり、スキンシップをとったりする方が有効です。夫の方も「おっと、やばいやばい」と思うだけであからさまな態度の豹変はないでしょう。普段あまり言わない人は、感謝の言葉や愛の言葉を言ってみましょう。夫の罪悪感に訴えかけるには最善です。
もちろん、浮気の有無をはっきりと暴き、かつ、それを乗り越えられれば、夫婦は今までより堅い絆で結ばれ、よりハッピーな未来になるかもしれません。実際にそういう方もたくさんいます。選ぶのはあなたです。自分と夫の性格を考えて慎重に選択しましょう。
白黒はっきりさせたい!このままじゃ自分がつらい!という場合は浮気調査に乗り出しましょう。ただ、浮気調査をする際には注意すべき点がいくつかありますので、下記にまとめておきます。よろしければ参考にしてください。
自分が夫の浮気を疑って、それを調べまわっていること。これは絶対に夫に知られてはいけません。前述したとおり、もしも誤解だったらその後の関係にひびが入ってしまいます。また、もし誤解でなかったとしたら、夫側が証拠隠滅や防衛手段を講じ始めるでしょう。妻側にはデメリットしかありませんので、ばれないように細心の注意を払いましょう。
最近のスマホには、自分以外の人が勝手に電源を入れた場合、後からそれを知ることができるアプリもあります。夫の性格を考えてみましょう。あらかじめこうした防衛手段を講じていそうですか?その場合妻は、かなり慎重な行動をする必要があります。
離婚を視野に入れている場合は「不貞行為」の確たる証拠が必要ですので、その証拠が出そろうまでひたすら耐える必要があります。たとえ浮気相手の家に出入りする瞬間をカメラで押さえたとしても、一枚では決定打になりません。何回も頻繁に出入りしている証拠が集まるまでじっと待ちましょう。
大変つらいですが、浮気調査をすると決めた以上、耐えなければいけません。浮気相手の家から帰ってきた夫のご飯を用意し、お風呂を洗い、下着を洗濯するのです。この時点で発狂しそうですね…。ですが、証拠がそろう前に詰め寄ってしまうと、夫はいくらでも言い逃れができてしまいます。裁判に持ち込んでも妻側に有利に離婚できるかはわかりません。浮気調査は感情を殺して、あくまで調査に徹する必要があります。
専門業者に依頼するにしても、自分で調べるにしても、日々の生活で浮気の証拠、もしくはそれに準じるものが見つかった場合は必ず記録しましょう。メールだったら自分の携帯に転送します(もちろん転送履歴は削除)。女物のアクセサリーやレシートなどの物的証拠は必ず写真をとります(日付が入るようにしましょう)。
それひとつでは浮気の証拠にはならないような、小さいものでも、ちりも積もれば…です。そのまま放置しておくと、夫が隠滅してしまう可能性が大きいので、気づいたらすぐに記録する!が基本です。
いかがでしたでしょうか。夫の怪しい行動に気づいた時、自分はどうすべきか、どうしたいのか、ぼんやりとでも見えてきたでしょうか。大切なのは「浮気を暴く」ことではなく、「自分の幸せをつかむ」ことです。自分の幸せのために浮気を暴く必要があるのなら、徹底的にやるべきですし、必要ないのならやらなくてもいいのです。
感情的になってやみくもに夫を疑ったり、無理やり浮気を暴いて夫婦ともに傷だらけになったり…、そんな風に自ら幸せを壊してしまわないよう、十分に注意してくださいね。あなたがこれから素敵な未来を築いていけるよう、祈っております。