女性にとって、男性から好意を持ってもらえることはとても嬉しいもの。ですが、恋愛対象としては見られない男性からの告白は、きっぱりお断りするほかありませんよね。ただ、なんと言って断ればいいのでしょう?気を付けるべきこととは何でしょう?
せっかく勇気を出して告白してくれたのだから、こちらも誠意をもって返したい!なるべく相手を傷つけずに、やんわり断りたい!という女性は多いはず。この記事ではそんな女性に向けて、告白の上手な断り方をご紹介します。参考にしてみてくださいね。
まず大前提として、告白してきてくれた相手には感謝の気持ちを持つように心がけましょう。理由や経緯はともかく、自分のことを好きになってくれ、それを伝えてくれたのです。「好きになってくれてありがとう」という気持ちは絶対忘れないようにしたいですね。
きちんと感謝の気持ちを持っていれば、自然と態度にもにじみ出てきます。逆に「うわー、迷惑」「気持ち悪い」など、失礼なことを考えていれば、それも自然と出てしまうものですよ。気をつけましょう。
告白をお断りする、ということは、相手の好意を拒否するということに他なりません。仕方のないことではありますが、どう繕っても必ず少しは相手を傷つけてしまう行為です。そのことをしっかり自覚しましょう。
「自分に好意を寄せてくれている男性を傷つけてしまう」ことを自覚した上で、「気持ちに応えられなくてごめんなさい」という“謝罪の態度”をとるのが基本です。
「勝手に告白してきたのは向こうじゃん」「私は悪くない」などという考え方は人間としてよくありません。好意を寄せられていることを理由に、相手より一段高みにいるような錯覚を起こさないように注意しましょう。
告白を断る上で、絶対に言ってはいけないことがいくつかあります。それは、相手を振り回したり、必要以上に傷つけたりするような言葉。こういった言葉を使う女性は、自分自身の品位も貶めてしまいます。
下記にその例をいくつかまとめてみました。きちんと相手を思いやり、気遣っていれば出てくるはずもない言葉ですが、一応頭の隅にでも置いておいてくださいね。
告白をお断りすることは、自分の中ではほぼ決定しているにも関わらず、「保留」「先延ばし」などの選択をするのはよくありません。明確な断りの言葉がなければ、相手は必ず期待してしまいます。
待っている間もずっと、期待と不安に胸を膨らませ続けることになりますし、当然、新しい恋もできません。長い間待たされた挙句、返事がNoだったら、その分、落胆は大きく、傷口も広がってしまいます。
中には、「俺の心をもてあそびやがって…。」と逆恨みに走ってしまう人もいるかもしれません。お断りする時は、誠意をもって、迅速に。相手に余計な期待を与えないよう注意しましょう。
自分にとって苦手な人物、もしくは嫌いな人物からの告白だった場合、驚きと同時に「ゲッ」という感情が湧き出てしまうこともあるかもしれません。そのこと自体は人間ですから仕方ありません。
ですが、それを態度や言葉に出すのは、絶対にダメ!人間の尊厳をふみにじる最低な行為ですよ。もし逆の立場だったらどう思うでしょうか。勇気を振り絞って告白したのに、好きな男性から「ありえない」と言われたら…。「気持ち悪い」という態度を取られたら…。
想像しただけで悲しくて涙が出そうになりますよね。また、恥ずかしくてこの世から消えたくなります。大人の女性として、このような、ひどい対応だけはとりたくなりものです。
また、傷つけるつもりや、嫌悪の気持ちはまったくなかったとしても、素直すぎる感情表現も避けましょう。「あなたと恋人になるのは無理」「あなたの彼女になるなんて考えられない」などですね。
受け取り手によっては、同じように嫌悪されていると感じてしまうかもしれません。自分の気持ちを素直に伝えることは大事なことですが、相手を傷つけていい理由にはなりません。相手の気持ちに立って、傷つけない言葉選びをするようにしましょう。
お酒の席での軽口やナンパなどを断る際、「またまた~」「口が上手いんだから」「みんなに言ってるんでしょ?」などと言って誘いをかわすのは常套手段です。こういった使い方なら何の問題もありません。むしろ、角の立たない大人な断り方です。
ただし、真剣な告白にこの手のかわし方を使うのは大変失礼です。例え普段から軽口のたえない男性だったとしても、本気の告白には本気で返さなくてはいけません。それが礼儀です。
今までの関係を壊したくない、この告白は冗談ということにしたい、という思いから、冗談っぽく返事をしてしまうのは、大変よくわかりますし、多くの女性に身に覚えのあることでしょう。
ただ、その場合、告白した男性は大変傷つくことになります。傷ついた感情を表に出すこともできず、取り繕って笑うしかなくなってしまいます。気持ちにけじめをつけることもできず、今まで通りの関係を続けながら、一人で耐えなければなりません。
今まで通りの関係を続けたいのなら、そのことも含めて、きちんと返事をしましょう。誠意をもって、感謝と謝罪の気持ちを伝えましょう。その上で、男性の方が「冗談だよ。まじになるなよ~。」など、ちゃかしてきたら、それに乗っかればいいのです。
ただ、本当は本気だった場合、男性は深く傷つくことになります。あなたがその男性のことを、人として大事に思うのならば、恥をかくのを覚悟の上で、本気の対応をしてみてはいかがでしょうか。
本気か分からない告白をする方にも責任がありますので、この場合は、「自分が恥をかく」のと「相手が傷つく」のと、どちらが嫌かを天秤にかけてみればいいと思います。個人的には、自分の恥より相手を気遣える女性は素晴らしいと思いますよ。
告白を断る際には、ほぼ必ずその理由が必要になってきます。何も告げずに断れば、大抵の男性はその理由を尋ねてくるでしょう。そんな時、馬鹿正直に自分の感情を話すのは、前述の通り、NGです。無駄に傷口を広げてしまいますからね。
ではどうするか。一番いいのは、波風の立たない適当な理由を作ることです。「嘘をつくなんて…。」と気が引ける方もいるかもしれませんが、こういうのは「嘘も方便」ですよ。
むしろ、相手を無駄に傷つけたり、しっかり諦めさせることができなかったりする方がひどい仕打ちだということをきちんと認識しましょう。相手を気遣い、傷つけないための「やさしい嘘」なら、そこまで気に病む必要はないのです。
お断りの際に気をつけなければいけないのは、「男性のプライド」です。とかく男性はプライドが高く、それを傷つけられることを極端に嫌います。しかし、本気の告白を断る以上、どうしたってプライドを傷つけてしまうのは避けられません。
そのため、「少しでも相手のプライドを傷つけずに済む断り方」が大事になってきます。「あなたが嫌だから」「あなたは私にふさわしくないから」といった、男性自身に問題があるかのような断り方はNG。
あくまで「あなたが嫌なのではなく、他に問題がある」という風に、理由をスライドさせるのがポイント。プライドを傷つけられると、愛情が憎しみに変わる可能性もあります。十分に気をつけましょう。
では、具体的にどのような断り方が有効なのでしょうか。以下にいくつか例を記載してみました。いずれも大切なのは、「感謝の気持ち」と「謝罪の態度」です。よければ参考にしてみてくださいね。
「他に好きな人がいる」というのは、告白の断り方としては最強で鉄板です。「あなたが駄目なわけではなく、他にいる」ということにすれば、相手のプライドもあまり傷つかずにすみます。
また、「誰にもいってなかったけど…、あなたにだけ教えるね。」というニュアンスを含めるのもポイント。「ふたりの秘密」ということにすれば、男性の自尊心も多少は回復が期待できます。
ただし、気をつけなくてはいけないのは、好きな人の設定。男性によっては、「好きなやつってどんな人?」と突っ込んで質問してくることもあり得ます。言葉につまって嘘がばれないように、一応リアルな人物像を設定しておきましょう。
実際の人物でもいいですし、架空の人物でもかまいません。見た目、職業、長所、短所、出会い、好きなところ、などなどを、念のため簡単にでも決めておくと安心です。ただ、収入やルックスなどのスペックは少し配慮が必要です…。
あまりにハイスペックだと現実味がないですし、低スペックすぎると「俺はそんな男以下なのか…」と振られた男性のプライドが傷ついてしまいます。告白してくれた男性よりも、“やや上”くらいにするといいですね。
仕事や勉強などが忙しく、恋愛に割く余裕がないことをアピールしましょう。恋愛ができないのは「自分のキャパが狭いせい」ということにして、低姿勢で謝れば角が立ちにくいです。
ただ、この理由で断ったからには、宣言通り仕事や勉強に勤しむ必要があります。男性には「勉強したいから」と断ったくせに、合コンに行ったりしたら最悪ですからね。同じ職場だったりしたら、あなたの悪評が一気に広まってしまいます。注意しましょう。
男友達からの告白など、今の関係を壊したくない場合は素直にそう伝えましょう。「恋人ではないけれど、あなたと私の関係は、私にとってとても特別なもの」ということをしっかり伝えられれば、相手のプライドも傷つきにくくなります。
ただ、相手はあくまであなたとの恋愛を望んでいます。それを自分の都合で「今のままでいたい」と言っているのですから、あくまで「こちらからのお願い」というスタンスで低姿勢に!こちらからの逆告白と捉えるといいでしょう。
いかがでしたでしょうか。繰り返しになりますが、一番大切なのは「感謝の気持ち」です。上記のポイントを押さえて、お互いにとって、少しでも気持ちの良い終わり方ができるよう、努力しましょう。相手を気遣う気持ちを忘れないようにしてくださいね。