何度言っても部屋を片付けない、ゲームばかりで一向に宿題を始めない。そんな子どもたちを目の当たりにすると、親としてはイライラしてしまいますね。「いい加減にしなさいっ!」「宿題はやったの?」などとついガミガミ言ってしまうお母さんも多いと思います。
毎日毎日、同じことの繰り返し。ガミガミ言ってもダメ、言わなくてもダメ。いったいどうすればいいの?と悩んでしまいますね。また今日も叱ってしまったと後悔し、自己嫌悪に陥るお母さんも多いのではないでしょうか。
そこで、子どもを叱りすぎて自己嫌悪に陥らないためのコツを考えてみましょう。
頭では分かっていてもどうしても自分の感情をぶつけて叱ってしまう、時にはひどいことも言ってしまう。私はダメな母親なんじゃないか?そう思っていませんか。
そんなことはありません。あなたが子どものことを想う優しいお母さんだからこそ、こうして自己を省みているのです。まずは、自分はダメな母親じゃないという自信を持ちましょう。
するとなんとなく子どもも気持ちが不安定になったり、甘く見て言うことを聞かなくなったり、不安な気持ちから、落ち着きがなくなったりするものです。
子どもの気持ちが不安定になると、お母さんを困らせ、イライラさせる行動や態度が増えることになります。するとまたガミガミ叱ることになり、自己嫌悪に陥り…という悪循環をたどることになってしまいますね。ですからまずは、お母さん自身の心の安定が第一です。
少しでも趣味に打ち込める時間やリラックスできる時間を持てると気持ちに余裕ができ、子どもにも優しい気持ちで接することができるでしょう。
子育ての悩みを誰かに聞いてもらい共感してもらう、頑張りを肯定してもらうなどすると、自分の子育てに自信が持ててお母さんの自身の気持ちが安定するかもしれません。
悩んでいるのはみんな同じなんだ、私だけじゃないんだと知るだけでも心強いものです。話すことでストレスも軽減されるでしょう。
ネット上で話すだけでもだいぶ気持ちが楽になりますし、元気がもらえます。さらに子育てについての情報交換もできるので、一石二鳥と言えます。
しっかり自立してほしいから、子どもの良くない行動や態度を厳しく注意したり叱ったりしなければ、と思うかもしれません。しかし、子どもの自立には「甘え」も重要な要素です。
そんなに甘えさせたら自立できないのではないか、わがままになってよけいに叱ることになるのではないか、と思うかもしれません。
しかし結果的には、甘えたい時にしっかりと甘えた子どものほうが、自己肯定感が高まって心が安定するためかえって自立が早くなり、お母さんをイライラさせるような行動、態度も減っていくでしょう。
うちの子はうるさくて落ち着きがない、ゲームや本に夢中になりすぎて、肝心の宿題をやらない、注意されると口答えばかり…などなど、子どもの短所はよく目につくものです。
しかし、見方を変えるとどうでしょうか。うるさいのは明るい子だから、ゲームや本に夢中になれるのは集中力があるからではないでしょうか。
たとえば、「口答えをする」というのは見方を変えれば「自分の気持ちをきちんと主張できる」ということになります。
最初は少し難しいですが、普段から物事をポジティブに捉え直す癖をつければ、お母さん自身の気持ちも前向きになっていくでしょう。
ポジティブな言葉がけをし、子どもを肯定すると良い循環が生まれますが、なかなかうまくいかないこともありますし、子どもも急に変わってくれるわけではありません。
長い目で見ることが大事ですが、やはりどうしてもイライラしてガミガミ言いたくなってしまうことがたびたびあるのではないでしょうか。
すると、こんなに怒ることでもなかったのかもしれない、子どもの言い分も聞いてみようなど、冷静な判断が生まれやすくなります。
いつも太陽のように明るく優しいお母さんでいたいと思っても、なかなか難しいですよね。お母さんだって人間です。何度注意しても困ったことをする、やるべきことをやらないなどという子どもの行動や態度に、イライラしてしまうのは無理もないことなのです。
子どもの良い面に目を向けて肯定していければ、お母さん自身の気持ちも前向きになり、イライラ、ガミガミしてしまうことが減っていくかもしれませんね。無理をせず家事や子育ての息抜きを上手にして、子育てを楽しんでいきましょう。