子供の言葉の発達が遅いと気付いたら…親がやるべきことは?

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1歳をすぎて公園で遊ぶようになると周りの子と接する機会も増えますね。ふと周りと比べてみると、なんだかうちの子言葉が遅いかもなんて悩むことがあるかもしれません。言葉の遅い原因にはどんなものがあるのでしょうか。また言葉を育てるためにはどんなことをしたらいいのかまとめました。

言葉の遅い原因は何?

言葉が遅くても様子を見ているうちに話すようになってホッとしたという先輩ママさんの話を聞いたことがあります。言葉の発達は本当に個人差が激しいですから、3歳前までは様子を見ていても大丈夫という場合も多いのです。 でも親にしてみればいつしゃべるんだろうと気が気じゃないですよね。言葉が遅い原因には主に3つのことが考えられます。

言葉が表に出ないだけ

親の話す言葉の意味が分かっているのに言葉が出てこないのは単純な言葉の遅れと考えられます。子供自身が「話さなくてもママは分かってくれるからいいや」と言葉の必要性を感じていない場合もありますし、慎重な性格でしゃべらない、環境による場合など色々な原因があります。

このタイプはある日突然単語がでたと思ったらどんどん話すようになって、言葉の遅さで悩んでいたのがうそのようになります。こちらの言っていることが大体理解できているのであればしばらく様子を見てもいいかもしれません。

例えば「ゴミ箱にこのゴミを捨ててきて」と頼んだ時やってくれたり、絵本を指さして「りんごはどれ?」と聞いたときにちゃんと指さしして教えてくれるかをチェックしてください。言葉の発達は個人差がありますから、言葉を貯めている最中かもしれません。どうしても気になるようなら専門家に相談してみましょう。

難聴によるもの

言葉が遅いと言うと発達障害などの脳の病気に気がとられがちで意外と見落とされやすい原因が難聴です。 耳が聞こえにくいと周りの音を聞いて言葉を学習できないので、話すことができなくなってしまいます。風邪を引いたときにかかった中耳炎が長引いていて聞こえが悪くなっている場合も考えられますので、心当たりがあれば一度耳鼻科の診察を受けることをおすすめします。

発達障害、知的障害など脳に原因があるもの

何らかの原因で脳に障害が起こり、発達障害や知的障害のため言葉が遅れている場合があります。例えば言葉以外の身ぶりや手振りでのコミュニケーションが苦手で目も合いにくい場合は、自閉症スペクトラムなどの発達障害が疑われます。言葉の遅れをインターネットで調べると自閉症という言葉が上位に出てくるので悩むママもいるでしょう。

自閉症の特長とよく言われる行動は、普通の発達をしている子でもするので素人では判断できません。診断を下せるのは発達専門の医師だけですから、情報だけで「うちの子自閉症かも」と悩まず専門機関に相談することをおすすめします。

どこに相談したらいいの?

言葉が遅いのが気になる時に相談できる場所はいくつかあります。一人で悩みを抱え込んでインターネットばかり見てしまうと暗い気持ちになってしまって育児を楽しめません。子どもの前で暗い顔になってしまうのは発達にもマイナスですから、ぜひいろんなところに相談してみてください。

1歳半検診など

1歳すぎで言葉が遅いと思ったら、1歳半検診で医師に相談するのがいいでしょう。1歳から3歳頃は言葉の発達の個人差が本当に大きく、専門の医師でも問題がある遅れなのか判断が難しいです。地域によっては2歳代でも歯の検診などがありますからその時を利用して保健師さんに相談することもできます。

地域の保健センター

赤ちゃんが生まれて1か月ぐらいすると、ほとんどの市町村で保健師さんの訪問があります。赤ちゃんの育児相談をしたという方も多いのではないでしょうか。保健センターでは赤ちゃんだけでなく子どもの育児相談も受け付けているので気軽に電話してみましょう。保健士さんは親の相談を聞いて子どもの様子を観察し、どんな手だてが必要か考えてくれます。

児童相談所

児童相談所というと子供の虐待を扱う場所というイメージが強いですが、子育て相談も受け付けています。専門の心理士がいますので希望すれば心理検査を受けることができます。年齢に対してどのくらいの発達段階なのかが分かるので、今後どうしたらいいか方針が決めやすいです。ただ障害があるかどうかは医師以外判断することができないので児童相談所では診断できません。

発達専門の病院

小児科ではなく子供の発達を見てくれる専門の病院で診察を受けましょう。病院はとても混み合っているので初診を受けるまで数か月待ちという場合も多いです。病院に直接連絡するのではなく一般の小児科や保健センターで相談してからでないと予約できない場合もあります。

言葉を育てるためには何をすればいいの?

言葉が遅いと「これはりんごだよ。り・ん・ご」などと教えたくなりますが、実は普段の遊びの中で体をめいっぱい動かすことが大事です。また専門の先生から指導を受けられる施設もあるので、親もどう接したらいいのかアドバイスを受けることができます。

子供が好きな遊びを一緒に楽しむ

子供がどんな遊びが好きかよく観察してみてください。たくさん声が出る遊び、例えばこちょこちょや高い高いがありますね。好きな遊びをしてキャッキャと声を出すのは言葉につながりますし、パパやママと遊ぶと楽しいことが分かって「もっとやって」と親への呼びかけをするようになります。

また言葉を話すためには筋肉の発達も大事です。体を大きく動かすことで指先や口といった細かい動きをする筋肉も発達していきます。家族みんなで公園に出かけて思いっきり遊ぶのもいいですね。

療育を受ける

子供の発達を促すための教育を受けることもできます。治療教育、略して「療育」と呼ばれています。市町村が行っているもの、病院が行っているもの、民間で行っているものがあります。市町村で行っている療育は収入によってですが利用料が安く設定されています。

また就園前の子供を対象に言葉がちょっと遅い子どもが通う親子教室を行っている市町村もあります。そこでは子供を指導する先生にアドバイスをもらったり、同じ悩みを持つ親子と知り合うことができます。親子教室を行っているかどうかは保健センターや市役所に聞いてみるといいでしょう。

子供のことは心配ですが一番大事なのはママが悩みすぎないことです。 私も子供の言葉が遅く保健センターや児童相談所に相談したことがあります。どこでも親身になって相談に乗ってくれて、今まで一人で抱えていた悩みが少し楽になったのを覚えています。上で挙げたように相談できる場所はたくさんありますのでどんどん利用してくださいね。

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