習い事を嫌がる子供!やめさせるべき!?続けさせるべき!?

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たくさんの習い事が溢れている現代社会。子供の将来の為に、何かを習わせたいと思うのが親心。ところがいざ、習い事を始めてしばらくすると、どうやら子供は通うのを嫌がっている様子。こんな時、やめさせるべきか、続けさせるべきか、悩んでしまいますよね。

習い事は技術を得る以外にも、色々な面で子供達に影響するものなんですよ。もちろん学校とは違うので、始めるのもやめるのも簡単。

ですがちょっと待って。もう少しよく考えてあげて。あなたのちょっとした言動や行動で子供の将来は大きく変わるかもしれないですよ。

習い事を始める前に

子供が習い事を嫌がる原因。それはそもそもの始まりにあるのかもしれません。あなたはどうやってその習い事を探しましたか。子供の意見は聞きましたか。あなたの意見も子供に言いましたか。子供に習い事をさせようと思うなら、まず最初が肝心!

定番のものから、え!?と驚くものまで、たくさんの習い事があります。その中でいったい自分の子供は何に向いているのでしょうか。迷ってしまいますよね。これを知るには普段からよく注意して子供を見て話をすることが大切。親ができる最初のステップです。

子供の意見を大切に

しかしどんなに親が、「よし!うちの子にはこれがぴったりだ」とか「私がやりたくてできなかったので、子供にやらせてあげよう」と思ったとしても、子供の意見を全く聞かずに選ぶのは危険。数ヶ月後には「行きたくない」なんてことになってしまうかも。

どんなに小さい子でも、まずは習い事をやりたいのか、どういう習い事をしたいのかを、ちゃんとおうちで話しましょう。親ばかりが主体になって選ぶのではいけません。子供も一緒に考えて選んだ習い事は、子供の意識も違います。

子供ばかりに選ばせるのもいけません

親ばかりが主体になるのもいけませんが逆もまたNG。小学生にもなると、お友達の塾やお教室についていき、そのまま申し込み用紙を持って帰ってくることも。子供がやりたがっているならやらせてあげよう、と見学もせずに入会、なんてことありませんか。

子供が習い事をしたい、と言い出したらまずは見学に行きましょう。大抵の習い事では無料体験ができます。先生や指導をして下さる方に直接お会いして、お話を聞いてくださいね。疑問点があれば、ためらわずに質問しましょう。

時間をおこう

無料体験に行くと、大抵の子供は「やりたい」と言います。でもそこですぐに入会するのもまた考え物。少しの間、期間をあけてあげて。その間に子供の本当の気持ちが見えてくるかも。ただの興味本位か、友達と通いたいだけなのか、それとも本当に習いたいのか。

待っている間にはできるだけその習い事に触れる機会を増やして上げて下さいね。ピアノが習いたいなら、CDでピアノの音を聞かせてあげる。野球を習いたいなら、一緒にキャッチボールをする。おうちでできることはたくさんあります。

時間をおいた後に、興味をなくしているようなら、縁がない習い事の可能性が大。やる気が一層みなぎっているようなら、早速始めてみてもいいでしょう。

親も子供もしっかり納得した上でスタートをきると、ただなんとなく習い始めるのとは全く違った結果になります。

習い事の数

習い事の数にも注意が必要。やっぱり何でも簡単にやめるくせはつけたくないものですよね。でもたくさんの習い事をしていると、どうしても数をしぼらないといけない時がやってきます。

小さいうちは週に一回の習い事を3つ、4つこなせる子もいるでしょう。ところが小学校の高学年にもなれば、学校の勉強が難しくなります。習い事の課題も増えていきます。最初はなんでも楽しそうにやっていた子供も、段々と時間がなくなって嫌になることも。

それでもやめたいと言い出す時

どれだけ慎重に習い事を選んでも、嫌になる時があるでしょう。子供の笑顔がなくなり、ため息をつきながら毎日を過ごすようになると、「やめさせたほうがいいのかしら」と思ってしまいがち。でも、本当にそれでいいの?親にできることが他にもあるのでは?

まず話を聞こう

習い事を始める時もそうですが、やめたいと言い出した時も必ず話は聞きましょう。どうしてやめたいのか理由を知ることが大切です。親が考えもしなかったことで子供が悩んでいることがあるのです。

お友達と喧嘩をした。つまらない。先生が怖い。なかなか上達しない。もっと遊びたい。他の習い事がしたい。お母さんやお父さんともっと一緒にいたい。子供にとってはどれも深刻な悩みです。

先生の話を聞こう

次に親ができることは、習い事の先生や指導者、コーチなどにお話を聞くことです。親子だけで考えていても埒があかないもの。子供が自分の都合のいいところだけ親に話している場合もあります。

先生達と話すと親には見えない子供の様子を知ることができます。親ができることが見えてくることもあるでしょう。先生達も子供の思うところが分かれば、それに沿った対応をしてくれることがあるでしょう。

サポート

習い事自体が嫌いではない、理由が他にある場合はできる限りのサポートをしてあげて

上達しない、というのなら、おうちでも練習できるようにしてあげる。習い事に1人で行くのが嫌なら、ついて行ってあげる。

その際、甘やかしすぎ、にならないように注意が必要。歩くのが嫌だから習い事に通いたくない、と思っている子供が、親と一緒に車で行きたがる場合もあるのです。そういう時は一緒に歩いて通う、などの工夫も必要ですね。

時間の管理ができていないのも、やめたくなる原因の一つ。他の習い事と時間がかぶっている。宿題が終わらない。一度、1週間のスケジュールを子供と紙に書き出して、改善してみましょう。

生活の時間と合わない場合もありますよ。例えば眠たくなる時間にスポーツをしている。お腹が空く時間にまだおうちに帰れない。小さいうちは特に注意が必要。習い事の曜日や時間を変えるだけで、また楽しく通えるようになるかもしれません。

興味を持つ

子供が習い事に興味をなくしている、と感じる時。実は原因はあなたにあるのかもしれません。あなたは子供の習い事にどれだけの関心がありますか。親が興味を持たないならば、子供が興味を持ち続けるのは難しいもの。

習い事から帰ってきた時、話を聞いていますか。発表会や試合など応援に出かけていますか。時々は練習に付き合ってあげていますか。大人にとっては何でもないことでも、子供にとっては本当に嬉しいことなんですよ。

やめる選択をする時

とは言え、なにがなんでも習い事を続けなければいけない、ということではありません。もちろんやめる選択をしてもいいのです。しかしやめ方一つでも子供の将来に影響します。ではどういう時にやめる選択をするのがいいのでしょうか。何個か例をあげてみます。

明らかに向いていない

明らかに向いていない習い事をしている場合があります。例えば、1人で黙々と何かをするのが好きな子なのに、集団でやるスポーツを習っている。動くのが好きなのに、習字に通わせている。

その時には先生と相談をして、やめることを検討してもいいでしょう。

いじめに合っている

これは慎重にならないといけない問題です。子供同士の喧嘩なのか、もっと深刻なのか、先生達でも見分けるのが難しいところがあります。親も教室に出向き、様子を見るなどして対応してあげることが必要です。

先生が原因

うちの子、いつまでたっても上達しない、という悩みを抱えていませんか。先生の指導法に疑問を感じることもあるでしょう。先生に指導をお任せするのが基本ですが、疑問があればどんどん質問してください。スクールを変えるというのも選択肢の一つです。

先生と言っても人間なので、合う、合わないは必ずあります。子供が先生に対して恐怖心を抱いてしまう、ということもよくあること。親に相談してきた際には、一度、お教室に見学へ出向くといいですよ。

もしも先生を理由にやめることがあったとしても、子供にはそれを悟らさないであげたいですね。おうちでも子供と一緒になって先生の悪口を言ったりしていませんか。気をつけて下さいね。

社会に出ると、自分とは考えの違う人、合わない人がたくさんいます。その全てを避けて生きていくことは不可能。小さいうちからそういう育て方をするのはおすすめできません。先生を尊敬する、という気持ちも習い事から得られる大切なことの一つです。

節目の時

色々な理由から、親も子供も習い事をやめると決心するならば節目の時がいいでしょう。例えば学校を卒業する時。習い事での目標を達成した時。引越しをする時。ちゃんと最後には親子揃って先生達にご挨拶をして下さい。

やめる時には子供が途中で投げ出した、と思わないように、言葉を選んでかけてあげてくださいね。「6年生までよく頑張ったね。今日でおしまいだけど、またおうちでもやろうね」など。こうしたケアをすることで、子供が劣等感や罪悪感を持たずにすみますよ。

習い事を続けた先には

習い事を続けていくことにはどんな意義があるのでしょうか。

まず、全ての習い事は続けていけば、必ず身になります。子供の力を信じてあげてくださいね。成長や上達のスピードは人それぞれ違いますが、親がびっくりするほどの上達を見せる時が必ずきます。

そしてやはり習い事を長く続けてきた、という誇りは大人になっても持ち続けることができます。子供の時にいくつもの習い事をしてやめた子と、一つの習い事を大人になるまで続けてきた子。どちらが自信にあふれた大人になるでしょうか。

また大変忍耐強くなります。嫌なことがあってもすぐに逃げ出さずに、理由を探し、解決をする力がつくようになるのです。仕事が続かない若者、が増えている現在、この我慢強さは大変貴重なものです。

たかが習い事、されど習い事

習い事、は強制されたものではありません。ですがたかが習い事、されど習い事です。あなたと子供次第で、得られるものは限りなくあります。子供が嫌々通うのではなく毎日笑顔で通えるような習い事ライフを送れるといいですよね。

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