季節の変わり目は体調を崩さないよう配慮することも大事ですが、肌にとっても気温の変化でダメージを受けやすい時期ですので、丁寧なケアが必要です。
冬になると女性の誰もが気になるのは、やはり肌の乾燥ですよね。今回は乾燥肌の中でも、とりわけ「乾燥しているのにべたついている」肌のお手入れをピックアップします。
そもそも同じ人物の肌に、乾燥肌のカサカサとべたつきベタベタが混在しているなんて不思議だと思いませんか?
自分の肌がべたついている・テカっているから乾燥肌ではないと思っている人、実はそれは間違いです。「乾燥しているのにべたついている肌」、これを混合肌と言いますが、その原因は乾燥にあるのです。
肌は1日のうちに汗やホコリや化粧品の成分等色々な要素で汚れています。これを一気に落とそうと力いっぱい顔を洗っていると、肌を守ってくれる皮脂膜も一緒に落としてしまうことになります。
肌の表面の皮脂膜がなくなると、その奥の角質層がむき出しになります。角質層がむき出しになってしまうとどんどん水分が蒸発し、汚れや異物も侵入しやすくなり、角質層のバランスは崩れていきます。
理想の肌は「潤いがある」「キメが細かい」「透明感がある」肌と言われていますが、混合肌の人でもちょっとの頑張りでこれに近づけることができます。
では、どのような対策を行えば肌コンディションは改善されるのでしょうか?以下に簡単な2つの方法を記載していきます。
肌の乾燥を改善するのに、必ずしもエステに通ったり、高い化粧品を購入する必要はありません。まずは正しい肌のお手入れをすること、自分に合った化粧品を使うことから初めてみましょう。
朝は時間がないからと、洗顔フォームをよく泡立てないまま洗っていませんか?また、顔を拭くときはタオルでゴシゴシ拭いていませんか?
夜は疲れたからと、化粧を落とさないまま寝ていないですか?(お肌に悪い行為なので止めましょう・・・!)たとえそのまま寝なかったとしても、ふき取りタイプのクレンジングシートで顔を強く擦っていませんか?
手のひらに洗顔フォームを出して、顔の上でゴシゴシと延ばすやり方はNO!です。
洗顔フォームは泡立ててから使っていますか?「泡立ていない」「面倒」と言う人は、今すぐ100円ショップに行って泡立てネットを購入し下さい。
泡をうまく作れないという人は、この泡立てネットでふわふわの泡を作りましょう。ただし、使用後のネットはよく洗って水気をふき取って乾かしてください。そのままにしておくと雑菌が繁殖してしまい、肌トラブルの元になります。
混合肌に多いのは、おでこや鼻あたりのTゾーンはべたつくけれど、それ以外のUゾーンや目元は乾燥しているという状態です。さて、混合肌の方にお聞きします。明らかに症状が違う肌に、同じお手入れをしていませんか?
逆にカサカサのUゾーンには乳液をつけた方が良いです。乾燥のひどい部分には、保湿クリームを重ねづけをしていくことでより効果が期待できます。
つまり混合肌は、化粧品を使い分けることが必要なのです。カネボウが販売している「うるり」のように1本で化粧水・乳液・美容液の効果があるような製品は、混合肌の人には向いていません。
正しいお手入れをマスター・実践できるようになったら、定期的に肌の状態を確認しましょう。改善していたら励みになりますし、改善されていなかったら自分のやり方が間違っているのでは?と振り返るきっかけになります。
価格帯は1000円程度のお手頃なものから、30000円を超える高機能なものまで幅広くあります。当然ながら高機能なもの程より多くの測定項目があるわけですが、自分が気になる数値をチェックしてくれるものを見極めてから購入しましょう。
測定器で肌の状態を診断してくれるのと併せて、分析やおすすめの化粧品等アドバイスをしてくれます。新商品をお試しで使わせてくれるところもあります。
ただし、自宅と違って頻繁に通うということはできないと思いますので、自宅でやるスキンチェックと平行してお店のスキンチェックも活用すると良いと思います。
ここで紹介した方法は決してお金がかかるものではありませんし、日頃の意識次第ですぐ実践できるものばかりです。
ただしこれをマスターしたら、貴方のお肌のコンディションはもう完璧でしょう。鏡を見るのが、楽しくなるに違いありません。