子供の場合は当然ですが体は子供、心も子供。素直にカワイイとおもえます。でも、自分の夫の心が子供だった場合、体は充分なオッサンなのですから、かわいくもなんともありませんよね。
既婚子持ち女性の間でよく聞くセリフは、「夫はウチの長男」というものです。夫の精神的な幼さを表す以外、なにものでもないセリフですが、自分の夫の精神的な幼さにほとほと困っている人もたくさんいることと思います。
今回は、そんな夫にイライラしないためにも、精神的に幼い夫に向き合う心構えを考えてみたいと思います。
ひとつ言えることがあります。結婚してみたら夫が精神的に幼いことが判明したということは、妻たちの間では「あるある」な話だということです。結婚前は、夫の側も必死で精神的な幼さを隠し、背伸びをして頑張っていたということなのでしょうね。
精神的に幼い夫によくあるパターンを具体的に挙げてみます。
これらの行為が繰り返されると、妻の心はイライラするばかり。どんどん夫から心が離れていってしまいますよね。
精神的に幼い夫への心構えを考えるにあたり、「ピーターパン症候群」を参考にしたいと思います。ピーターパン症候群は、大人になりきれない男性のことを差しています。ピーターパン症候群の特徴は以下のとおりです。
夫が精神的に幼いと妻が感じる行為は、上のどれかにあてはまっているのではないでしょうか。
おそらく、あなたが夫に対して精神的に幼いと感じることは、家庭内においての出来事なのでしょう。外で仕事はちゃんとやっているはずなのに、なぜ家の中ではこんなにていたらくなのかという疑問がつい出てきますよね。
夫が精神的に幼い人だと発覚するのは、なんといっても妻が出産をしてからです。夫婦だけの生活ならば、妻の側にも夫の面倒をみる余裕はあります。しかし、出産を境に家庭内の様子は一変しますよね。
妻は育児にてんやわんやで夫の面倒にまで手が回らないし、本音としては、夫にも育児や家事を協力してほしいわけです。
しかし、精神的に幼い夫は、妻の出産時にこそ本領発揮。妻が体力的にも精神的にもへとへとになっているのを目の当たりにしながら、自分にも手間をかけるべきだということを堂々と要求してきます。
女性は妊娠出産を経て、母親モードになっています。出産後には、それまで自分にとっては夫が一番の存在だったということもきれいさっぱり忘れてしまうくらい子供が第一になりますよね。
夫からすると、それまで妻の愛情を一身に受けていたはずが、突然一番の座を追われてしまうので、混乱してしまうといったところでしょう。母親は子供を産んだ瞬間から母親になれますが、男性は女性ほど鮮やかなスイッチは持ち合わせていません。
子供と一緒に過ごしていくにつれて、徐々に父親になっていく性だということを理解しましょう。
「私は子供のこと一番大事に思っているのだから夫もそうに違いない」という考え方を持つのもいいですが、そうなると精神的に幼い人の特徴である自己中心性に妻の側もあてはあまってしまうことになりますよね。
なぜなら、他人(夫)の視点から物事を見ていないということになるからです。育児について、夫が精神的に幼く不満があるのなら、一度腹を割って夫婦で話し合う機会を設けましょう。
もしかしたら、夫も、子供が生まれたときはいい父親になろうと決意をしたものの、理想と現実の間で苦しんでいるのかもしれません。
ほんとはもっといいパパでいるつもりだったのに、思ったような理想的な現実があらわれない結果、妻をただただ幻滅させるだけということに陥っているのかもしれません。
夫が「ウチの長男」なのだとしたら、出産してから夫が精神的に幼いと感じられるのは、赤ちゃんがえりをしているせいかもしれません。妻の気を引こうとしたり、寂しいと言ってすねたり、はたまた赤ちゃんにいじわるしてみたり…。
もし二人目の子も検討しているのだとしたら、赤ちゃんがえりはこういうものかという勉強材料として夫の態度をとらえてみてもいいですね。情けない思いは消えませんが。
妻が夫に精神的に大人になってほしいということは、先に述べたピーターパン症候群の特徴にあたる自己中心性、無責任などのポイントをクリアしてほしいということになるわけです。
では、妻の側はきちんとクリアできているのでしょうか。
自己中心的について、例えば、子供の出産時に、母親の理論を当然として夫に押し付けていないでしょうか。
夫は到底受け入れられないような幼い意見を主張してくるかもしれません。しかし、幼いながらも夫には夫の言い分があるわけです。子供にも子供の理論があります。
リアル子供の、子供ならではの意見を大人がきちんと聞く必要があるように、体は大人、心は子供な夫の意見を一応自分は大人だと思っている妻側も聞く必要があるとも言えるでしょう。大人なら相手の意見にも耳を傾けてこそ、大人ですよね?
最終的には、「この人は小学四年生くらいの男子なのだ」とみなして、夫の行為を見てみると、なるほどなと思えてくるはずです。
夫側には体は夫、心は子供というズレが生じています。妻の側も、夫の心は大人(であってほしい)という理想と、でも夫の心は子供。という現実にズレが生じているのです。
もしかしたら、妻の側も実際の夫の心は子供であるにもかかわらず、それを認めたくない、夫の心は大人であるべきという理想にとらわれるという自己中心性を発揮しているのかもしれませんね。
精神的に幼い夫に向き合う心構えを考えてみました。精神的に幼い夫が突然、大人になるなどということはまずありえないと思ってよいでしょう。
本人も、それに向き合う妻にもなんらかの努力が必要です。自分の夫が精神的に幼いと判明した瞬間、妻は夫をはるかにうわまわる精神的大人さを持つ覚悟を決めるということが、残念ながら夫とうまくやっていくコツなのです。