子宮頸癌検診で結果が高度異形成!?これって癌なの!? 

子宮頸癌検診で結果が高度異形成のイメージ画像
子宮頸がんの検査を受ける場所や人も年々多くなっていると聞きます。子宮頸がんは定期検診をすることを推奨していますが、日本はまだまだ検診率が低いです。あなたはきちんと定期検診していますか?検診を受ける事で、自分の子宮がどうなっているのか?をしっかり知ることができます。

そして、この病気は検査をしないとわからないことが多いのも特徴です。今回は、子宮頸がんの事、結果の事について書いていきます。もし異常があった時、どんなふうにその結果を受け止めていけばいいのかということは、子宮頸がんに対する基礎知識を持つことで安心できることも増えると思います。まずは、きちんとした知識を身につけましょう。

子宮頸がんって?子宮頸がんの原因を知ろう

まずは子宮頸がんのことについてお話します。子宮頸がんの検査は20歳を過ぎた女性なら定期的に受けるべき検査だと思います。どうしてか?それは子宮頸がんは他のがんとは少し異なる点があるからです。子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)という発がん性ウィルスが原因なのです。

このウィルスは粘膜から移ることがわかっており、多くは性交渉の際に移っていると言われています。またこのウィルスは特殊な人がかかるものでもなく、多くの人(80%以上の人ともいわれてます)がもっているウィルスと言われています。ですから、性交渉をしたことのある人ならかかる可能性がある病気だという事なのです。

ちなみにこのヒトパピローマウイルス(HPV)というのは100以上種類あり、その中でも発がん性が高いと言われているのが高リスク型と言われている15種類です。中でも16型、18型の高リスク型が見つかる場合が多いと言われています。ただ、この高リスク型に感染しても、通常は90%の確率で体内から排出されると言われています。

残りの10%が異形成(がんではない異常)となり、その後、その中の数%の方ががんへと発展していきます。こうやって見ていくとお分かりのようにHPVに感染しているからと言って必ずがんになる訳ではありません。例え異形成になったとしても必ずしもがんになるとも言い切れないのです。

そして、もしウィルスに感染していたことが分かったとしても2年で体内から排出されるという話もあります。ただ、先程お話した16型、18型のウィルスを持っている場合、通常よりも早くがんに発展する場合があるので注意が必要です。まずは検査を受ける事。そして、自分がどんな状態なのか知ることが大切です。

○子宮頸がんの症状って?
子宮頸がんにはあまり症状がないと言われています。特に、初期の段階ではほとんど症状がないと言われていますが、不正出血等が症状としてあります。異形成の段階ではほぼ症状がないのです。だからこそきちんと検査をすることで早めに状況を知ることも必要です。

子宮頸がんの検査のことを知ろう

子宮頸がんの検査というとなんだか重々しく聞こえますが、実は検査自体はとても簡単な検査です。綿棒で子宮頚部を軽くこするだけの細胞診という検査ですから、時間は5分もかかりません。そして、傷みもほぼありません。これだけで自分の子宮頚部の状態がまずわかります。

そして、病院での検査の場合には、この検査と一緒に子宮の内部等を調べてもらう事もできます。細胞診検査をすると、1~2週間程度(自治体などの検査を利用するともう少し時間がかかることがあります)で結果がでます。その結果により異状があった場合、また再検査があります。

検査結果は正常、軽度異形成、中等度異形成、高度異形成、上皮内癌、浸潤癌とあります。ちなみに、正常と軽度異形成の場合は1~2年後に改めて検査をすればOKです。中等度異形成、高度異形成、上皮内癌の場合は、再検査をすることが多いでしょう。再検査では細胞を取る細胞診という検査をします。

細胞診の結果も1~2週間程度で出ます。それがまず確実な結果と言ってもいいと思います。この時、合わせてHPVの検査をしてもらう事もできます。合わせて行う事で、より的確な答えを得る事が出来るようになります。自分がどの型のウィルスを持っているか知ることも大切なことです。

○検査結果の数字の意味って?
子宮頸がんの結果はアルファベットや数字で出ていることが多いです。一番多いのは数字評価です。1~5まであり、1は正常、2は軽度異形成、3aが中等度異形成、3bが高度異形成、4と5はがん細胞があるという表記です。他にもアルファベット表記もあります。

結果が高度異形成だった!その後のこと

結果を知らされた時に高度異形成だった場合、このままがんになっちゃうのではないか!と心配になるかもしれません。何も知らないと本当に不安だと思います。でも、先程も書きましたが、必ずしもがんになるというわけではありません。がんになっていくのはそのうちの2割と言われています。だからまずこの事実を知っておいてください。

今の所、子宮頸がんには飲んで治す薬というものはありません。治療をする場合は、円錐切除術といって頚部の細胞を取る検査を兼ねた治療をします。高度異形成の時にできることは、しっかりと定期検診を受けることです。高度異形成の状態の時は3ヶ月に1度の検診になると思います。そこでしっかり結果を見ましょう。検査をしていくと、結果が良くなる事もあります。

もちろん変わらないことも、悪くなることもあります。でも、その結果に一喜一憂せずにまずは気持ちを強く持ちましょう。必ず良くなるのだと思うのです。ここで毎日高度異形成のことを考えて悲しんだり辛い思いをしたりするのは、ストレスを溜める事になります。これはもっと体に良くないことです。

だからこそ、きっと治るのだとやれるだけのことをやればいいのです。まずは、免疫力を高めること。例えば、食生活の見直しがあります。しっかりとバランスのいい食事をとることを意識することです。また、青汁も効果があるそうです。

他にもこんなこともあります。

  • 笑う事を心かけてストレスを緩和する
  • タバコを吸っているなら禁煙する
  • 性交渉の時は避妊具を使う
  • 少し運動をしてみる
  • 香りなどで癒しの時間を作る

最後にオススメしたいのが、これまでの自分の考え方を少し見直してみることです。これから高度異形成を治していく為にできることは沢山あるのです。

最後に、こういった病気になる事というのは何かのお知らせだという話を聞いたことがあります。この出来事をキッカケに今までのことを振り返り、これまでの事に感謝して、何かを見直す時期なのかもしれません。これからの人生まだまだあります。今の自分を大切にしてあげてください。あなたの為にも、家族の為にも定期検診を受けましょう。

合わせて読みたい

ページ先頭に戻る