イライラしないで!赤ちゃんに離乳食を食べさせる方法

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生後5~6ヶ月以降になると、大抵の方が離乳食を始めると思います。ただ、この離乳食、すんなり食べてくれる赤ちゃんはどのくらいいるのでしょうか…。少なくとも筆者の周りで、「離乳食を食べさせるのに一度も苦労したことがない」という母親はいません…。そのくらい「赤ちゃんが離乳食を食べてくれない」というのはメジャーな悩みなんですよね。

何故食べてくれないのか…。それはもちろん、赤ちゃんによって様々な理由があるのかもしれませんが、正直、私たち大人にはわかりません。赤ちゃんはしゃべってくれませんから。ではどうするべきか…。この記事ではその方法についてまとめてみましたので、参考にしていただければ幸いです。

大前提 離乳食を食べなくても、健康に問題はない!

大前提として、赤ちゃんは離乳食を食べなくても母乳やミルクで栄養がとれます。中には、1歳までは、まったく離乳食を食べさせないという教育方針の方だっています。離乳食をほとんど食べずに、2歳過ぎからいきなり大人と同じ食事を始めた赤ちゃんだっています。もちろん二人とも健康に問題はありません。

ですから気負いは無用。離乳食を食べないからといって、イライラしたり、落ち込んだりするのはやめましょう。赤ちゃんは離乳食を食べなくても問題ありませんが、お母さんがイライラしているのを見るのはとても辛いはずです。気を楽にして、離乳食作りは極力手を抜いて、笑顔で赤ちゃんと向かい合いましょう。

楽しい雰囲気を作ろう

離乳食を食べない理由として、「食事の雰囲気が好きではない」「食事の時のお母さんの顔が怖い」などが考えられます。食べさせることに必死になるあまり、お母さんに余裕がなくなっている、ということはありませんか?これを改善するためには、楽しい食事の雰囲気を作ることが第一です。

例えば、赤ちゃんの好きな歌の音楽を流してみましょう。お母さんも一緒に、笑顔でうたってみてください。歌が一曲終わったら一口、そして次の歌が終わったらもう一口、というように、ゆっくりでもいいので、楽しい雰囲気の中で食事を行うことが大切です。

ただし、テレビを点けるのはやめましょう。テレビの刺激は強すぎて、赤ちゃんがそちらに夢中になってしまいます。その間は嫌がらずに離乳食を食べてくれるかもしれませんが、完全に意識はテレビに行っているので、「食事=楽しい」という学習にはつながりません。繰り返しになりますが、栄養を取らせることは別に必要ありません。それはミルクで十分です。「食事は楽しいものなんだ」と思ってもらうことが大事なのです。

食べたら大げさに喜ぼう

一口でも食べたら、大げさに喜び、褒めてあげてください。何度も何度も繰り返していくうちに「自分が食べるとお母さんが喜ぶ」ということがわかってきます。また、食べないことを怒るより、食べたことを褒める方が、お母さんにとっても精神的に楽なはず。「今日も2口しか食べなかった…。」ではなく、「今日も2口食べられたね!偉いね!」と言うようにしましょう。

食べやすい工夫をしてみよう

離乳食を進めていく途中で、急に食べが悪くなった場合は、柔らかさを一段階戻してみましょう。単純に食べにくくて嫌がっているだけかもしれません。ひき肉などのぱさぱさしたものは、とろみをつけてあげると食べやすいです。とろみが嫌いな子はおかゆに混ぜてもOK。

もしくは、味が嫌いという可能性もあります。離乳食後期に入っている赤ちゃんであれば、使える調味料はかなり増えてきますので、少しずつ試してみましょう。それまで全然食べなかったのに、ケチャップを一滴垂らしただけで、ガツガツ食べるようになった例もあります。

「まだ離乳食初期や中期で、調味料が使えない」という場合は、果物や野菜の甘味、出汁などを利用しましょう。かぼちゃ、コーン、リンゴなどの裏ごしは、お腹にたまることもなく、他の食材に味をつけてくれるのでおすすめです。食べるかどうか分からないのに下ごしらえをするのは大変でしょうから、ベビーフードをうまく活用しましょう。

また、手づかみなど、自分で食べさせると喜んでパクパク食べるというケースもあります。手づかみ食べは赤ちゃんの好奇心を育てるのにもとても有効ですので、なるべく取り入れたいですね。とはいえ、汁物や色の強いものは後片付けが大変ですので、トーストやマカロニなど、汚れにくいものを手づかみ用として用意するのがおすすめです。

ベビーフードを使おう

市販のベビーフードは味が濃い目に調理されています。そのため、「手作りの離乳食は食べないけど、ベビーフードは食べる」という赤ちゃんもいます。ちょっと悲しいですが、食べてくれるものがあるなら、それをうまく活用しましょう。全品ベビーフードというのに抵抗があるのならば、ベビーフードにひと手間加えてオリジナル料理を作るのも手です。

大切なのは「食事=楽しい」ということを赤ちゃんに体験してもらうこと。しかもお母さんの手間が減るなら一石二鳥です!ベビーフードは身体に悪いものではないですから、安心して活用してくださいね。

食べないということは必要ないということ

ここまで赤ちゃんに離乳食を食べてもらう方法を書いてきましたが、色々試してみて、それでも食べないようであれば、それは「必要ないから」ということでしょう。その赤ちゃんはまだ食べる時期ではないのかもしれません。もしくは、たまたま食欲がない時期なのかもしれません。

いずれにせよ、必要ないから食べないのです。必要になったら自然と食べるようになりますから、気長に待ちましょう。そのうち必ず食べるようになります。ただ、それまでずっと食べてもらえない離乳食を作り続けるのは辛いので、一回作るのをやめてもOKです。もしくは、作ったものは冷凍して、毎回ひと匙だけ解凍して出すのでもいいでしょう。自分が一番楽な方法を選択してくださいね。

いかがでしたでしょうか。繰り返しになりますが、離乳食は絶対に食べさせなければいけないものではありません。食べなくても健康上に問題はないのです。大切なのは「食事は楽しい」ということを学習してもらい、こころを成長させること。これをいつも頭の隅に置いて、赤ちゃんと一緒に食事を楽しんでくださいね。

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