3歳までに始めたい ~子供のワガママ防止の為の新習慣~

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大事なわが子を大切に育てているのに、どうしてもワガママになってきてしまっている気がする。そんな思いを抱える人は多いのではないでしょうか。子供がワガママだと、育児をしている自分が今困るだけでなく、将来、子供本人が困ることになります。できれば、言葉が発達し、理解力が一気に高まる3歳までに、どのようなことを習慣にしていけばワガママを防止できるのか。日常の中でできるアイデアをまとめました。

中古の物を与える

特に子供が一人っ子だと、親もお金をわざわざ節約する必要もなく、子供が喜ぶ顔見たさに、子供が欲しがるものを買ってあげていまいたくなる気持ちもあると思います。

ただ、小さいころと言うのは、服だけ考えても、成長に合わせて次々に買う必要があります。子供にとっては、新品かどうかはともかく、どんどん目新しいものを手に入れる機会は多いものです。

親としては、新しいもの、良いものを買ってあげることが愛情と思ってしまう気持ちもありますが、敢えて、中古の物を与えることは、子供の物を大切にする気持ちを育てます。

中古の物なんて、と思うかもしれませんが、買う時に、「これは誰かが大事に着たお洋服だよ。でも、まだ使えるよね、捨てるのはもったいないよね。今度は○○ちゃんが大事に着ようね。」そう言って、一緒に選んだ服を、子供は新品のものよりも大切にします。

近所の友達からお古をもらうというのも手です。ちょっと年上のお姉ちゃん、お兄ちゃんからもらった服を着ることは、子供にとっても嬉しいことですし、ただの服ではなくて、そこに人とのつながりも感じながら着ることになります。

子供に物を大切にしてもらいたければ、新しいものを奮発して買う事よりも、使われた物を大切にもう一度使わせることで、そのことを伝えることができます。

アイスは親と分ける

家族でお出かけした際に、アイスを買う事ってありますよね。その時、一人ひとつずつ買うのではなくて、敢えて1つのアイスを分け合って食べることをお薦めします。

アイスだけに限りませんが、一人ひとつ食べることから、何も学ぶことはありません。与えられた、決められた量を、自分のペースで全部食べることができるからです。

しかし、分け合うとなると、一気に状況は変わってきます。子供の一口より、大人の一口の方が大きいでしょう。ちょっとした不公平感を我慢する必要が出てきます。

また、順番も待たなくてはいけません。一口食べた後、すぐにまた一口を食べることができないもどかしさも、乗り越えなくてはいけません。

大したことない、と思うかもしれませんが、日常の中で、分け合うことを通して、自然に人との協調性を育てることができます。

食卓の席替えをする

家のテーブルの席と言うのは、決まっていることが多いと思います。キッチンによく出入りするお母さんの席を変えるのは不便なこともあるかもしれませんが、気分転換の意味も込めて時々場所を変えてみる、または食事の度に自由席のように好きな所に座るのも良いでしょう。

この場所が私の場所、というのは居心地が良いし、準備する親にとっても楽な面もあります。しかし、必ずしもいつも同じでないことを経験することは重要なことです。

一つでも多く、執着して手放さないものを失くすことが、言い換えれば、自分の物を手放すことを学ばせることが、ワガママ解決への道です。

ブランコを揺すっている人に気づかせる

子供にとって、ブランコは楽しいものです。でも、小さいうちは、なかなか一人ではこげないので、誰かが背中を押して、こぐのを手伝ってくれるでしょう。

「ブランコ、楽しかったね、よかったね。」とは簡単に言えます。でも、本人が楽しかった背景には、それを手伝ってくれている人がいます。その人に感謝をすることは、親がわざわざ教える必要のあることです。

子供がお礼を自然に言わないのは、そもそもお礼を言う相手が居ることに気づいていないのです。「今日はお姉ちゃんが手伝ってくれたね。お姉ちゃんもブランコ乗る方が楽しいけど、押してくれて優しかったね。ありがとう言おうね。」こうして、毎回、人がやってくれていることに目を向けさせてあげましょう。

やっているのが親自身であれば、毎回お礼を言わせるのは恩着せがましいようにも思えてしまいますが、子供の口から自然に「ありがとう」の言葉が出るようになるまでは、しつこいくらいに教えるべきです。

以上、アイデアをご紹介しましたが、ここで、これらの根本にある意味をお伝えします。

  • 「特別な私の」「全部自分の」「いつも自分の」という「こだわり」をなくす。
  • 「楽しかったね、よかったね」の先に、お世話になっている人がいるのだ、という「自分以外の周りへの視線」を育てる。

もちろん、初めは子供の抵抗もあるかも知れませんが、小さければ小さいうちに始める方が、その状況に慣れて、本人の負担も少なくなります。

ここで挙げたような事を意識的に行うことで、小さな我慢や、思いやりを持つことを小さいうちから習慣化していれば、大して意識をしなくても、自然と周りと協調してやっていくことを身に付けられます。

子供が友達と仲良く、笑顔で育ってくれる子育てを目指していけたらいいですね。

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