総合職は総合という名の通りに将来は管理職になることが予定されたいわば管理職候補の立ち位置です。早い話が会社に使われる側というよりは動かす側に回ると考えた方が分かりやすいのかもしれません。
それだけでも地位としては高いものであることが分かると思います。そうした地位の人間としては一昔前はどちらかというと男性のイメージがありましたが、最近では女性の総合職というのも決して珍しくはないものとなってきました。
実際にキャリアの道筋としては総合職を目指しているという女性の方も多くいることでしょう。しかし具体的に総合職になるにはどうしたらいいか分からないと迷っている方もいるのではないでしょうか。
では女性が総合職に転職するのなら考えておきたいことは何でしょうか。
管理部門として管理をしたり、営業をしたり、何かを研究したりと色々です。このように曖昧な説明となってしまう理由としては総合職はどこで働くかによってやる仕事が異なってくるからです。
ただ、全体的には「自分で考えて動く必要がある」という点は変わっていません。そこはやはり総合として言われたことをやるだけでなく、自分の考えで動かなければならないということです。
その中身が不透明だと感じてしまうのなら、実際に現実でもネットでもよいので、総合職を実際に体験している人の話を聞いてみるといいでしょう。その人と似たような仕事をするとは限りませんが、それでも「総合職はこういうもの」ということを認識することができるはずです。
そして聞くのなら数多く聞けばその分更に分かりやすくなります。他の仕事でも実際に現場で働いている人の声を聞いた方が参考になるということもあるのと同じことです。
総合職は言われていることをやればいいというわけではなく、会社の利になることを計画してやっていかなければならない立場の人間です。よって自分で思考を展開してやっていくのが苦手な人には向いていないとはいえます。ではどういう人が向いているかというと
総合職として働けば当然それで成果を出した際には会社側から自分の評価がされることになります。単純に考えればやればやるほど評価がもらえるというわけです。なのでそうして成果を出すことで他人からの評価を求めるのが好きな人間には向いているといえるでしょう。
総合職となれば一般職と比べるとその給与の上がり具合も大きなものとなります。評価が上がれば当然その分給与のアップに繋がるので、収入としては多いものとなります。なのでやった分だけお金が欲しいという人も意欲があるということで向いているといえるでしょう。
総合職となれば言われたことではなく、自分で考えてやるので、逆に言えば自分で思いついた方法に挑戦することができる地位ともいえます。そうして挑戦することが楽しみという方も、会社側としても自分で考えてやる意欲がある人間ということで評価されて向いている人でしょう。
ただ、流石にあまりにも無謀な挑戦をするのは問題となりますが。
そして総合職で考えなければならないのが転勤です。一般職と違って総合職は転勤が当たり前の地位ともなります。
女性だと企業としては転勤を渋ることも多いです。ただ、それでもないわけではないので、女性でも容赦なく転勤をされるということがあります。なので女性でも男性よりは確率は低いといえど転勤の話に関しては考えておく必要があります。
独身でただキャリアウーマンとしてバリバリ働いているのなら転勤が来てもそこまで抵抗はないでしょう。しかしもし結婚して家庭を持っていたり、他に一緒に家族と住んでいるという方の場合には問題が出てくるでしょう。
そうした立ち位置の方は総合職に転職することに関しては、諦めるかどうかも考えてみるといいでしょう。
ただ、転勤は困るという人のためにか総合職でも転勤がないところというのは存在します。そうした会社は地域での活動に限定されていることがほとんどであるので、そうした地域の会社を選ぶのがいいでしょう。
ただしその分転勤ができる総合職より待遇面では給与を始めとし下がってしまうことがあります。また例え今が転勤がなくとも将来的には、転勤の件も導入する可能性があるので、必ずしも安心は出来ません。
以上のことも踏まえて総合職になると決めた方は、その総合職になるために行動しなくてはいけません。総合職は会社の経営を左右する立ち位置なのでなろうと思ってなれるものではありません。それ相応の準備をする必要があります。
当然人の上に経つのなら、自分もそれを理解するための一定の技術が必要となります。転職で総合職を考えているのなら、この技術のキャリアに関してはクリアしている方も多いかもしれませんが、それでも今一度自分の技術力を見て、本当に転職して通用するのか確認しておきましょう。
管理でも一般と営業でもその客と、と一般に比べれば人と接するのが多くなる立ち位置です。そして相手によっても当然厳しい言葉をぶつけられる場合もあります。そして何より自分で考える必要はあれど、一定のノルマも課せられるので、それに追われるプレッシャーもあります。
そうした様々な言葉や周囲からの重圧に耐えうる精神力が必要となります。特に女性の総合職となると、会社によってはまだ甘く見られて嫌な気分にさせられるということもありますので、尚更のことでしょう。
これは実際に転職で面接する際に求められるものでありますが「自分が如何にここまで仕事をしてきたか」「どのように仕事をしてきたか」というのを伝える必要があります。ただ「こういう仕事をしました」では駄目なのです。
実際にそれが出来ないようでは言われたことしかできない人と見られて総合職は任せられないと判断されるでしょう。このように「自分はこう考えて働いた」ということを伝えられるための思考と発想力が必要となります。