幸せな結婚生活を送るはずだったのに、付き合っている頃には気付かなかった、夫のありえない言動の数々。話し合いをして、もう二度とやらないと誓っても、また同じことを繰り返す・・・。次第にこちらもケンカ越しになって責めてしまい、夫が逆上して暴言を吐いたり手を出してきたりなんていうことも。
どうしてこうもうまくいかないんだろう?そんな風にもしあなたが悩んでいるとしたら、ぜひ読んでみて下さい。何かヒントが見つかるかもしれません。
上記の項目のうち、当てはまる項目が多ければ多いほど、ADHDやアスペルガー症候群などの軽度発達障害である可能性があります。もし発達障害だった場合、どれだけ話し合っても、どれだけ本人が二度とやらないと誓っても、また繰り返してしまいます。
これは発達障害の脳の傾向を持っているが故の症状であり、本来の性格とはまた異なります。だいたいが結婚するまでは気がつかないことも多く、それよりも彼に良い面があったからこそ結婚したのだと思います。その良い面が性格で、結婚後問題となっている部分が発達障害が引き起こしている症状、と考えるとわかりやすいかもしれません。
発達障害とは、一言でいえば、生まれ持った脳の傾向のことをいいます。障害と名がついているのは、その症状によって、コミュニケーションがうまく取れない、仕事で同じミスを繰り返す、借金を繰り返したりギャンブルや嗜好品などにのめり込むなどといった、社会生活を送るにあたり周囲と問題を起こしてしまうことが障害となってしまうためです。
発達障害には、知的遅れを伴うものとそうでないものがあり、後者を軽度発達障害と呼んでいます。ADHDやアスペルガー症候群、LD(学習障害)があります。自閉症は知的遅れを伴うものから伴わないものまで範囲が広く、アスペルガーは知的遅れを伴わない自閉症のことをいいますが、最近では区分が難しいため、範囲を限定しない自閉症スペクトラムと診断されるようになってきています。
何かをきっかけになってしまう、ということはなく、もともとの生まれつきの脳の傾向によります。ただし、食生活の極端な偏りや、生まれてからの家庭環境などによっては、発達障害と見分けがつかないほど似た症状を呈することもあります。
発達障害は、病気と違うので治す、という言葉はあてはまりません。服薬したり、食事や生活習慣を見直したり、カウンセリングを受けたり、コミュニケーションスキルを学んだりすることで、症状が気にならない程度にしていきます。
例えばADHDの場合は、服薬することで暴力性やギャンブルなどへの依存性が改善され、仕事でのミスなども軽減する場合が多く、中には人が変わったように落ち着き冷静になる場合もあります。アスペルガーの場合は、同じく服薬することで、うつや攻撃性、ちょっとしたことでパニック状態になる、気になることがあるとそれに執着してしまう、などといったことが軽減されたりします。
いずれの場合も、相手の気持ちを想像したり、一般の人との考え方とどれだけ差があるのかということを理解することが難しいため、社会的なスキルをトレーニングする(SST)ことも、服薬だけに頼らず必要になってきます。
大人の発達障害をきちんと診断できる病院は実はまだまだ少ないのが現状です。発達障害専門外来を設けている病院に行くか、地域の発達障害支援センターへ問い合わせてみることをお勧めします。
ただし、大人の発達障害で最も厄介なことは、本人がそれを認めないということです。仮にその可能性を受け入れいざ病院へ行っても、症状が軽く、仕事に就けていている場合、本人自身が生き辛さを感じ、なんとか改善したいと思っていない限り、病院側で「たいしたことありませんから、検査や服薬の必要はありませんよ。」などと言われてしまう場合もあります。
そのような場合は、夫の毛髪や爪などを送れば、脳内物質のバランスや体を構成している様々な栄養素の、何がどれだけ足りていないのかということを検査し、発達障害やうつ、その他様々な傾向をデータで出してくれるクリニックがありますので、健康診断という目的で調べてもらう方法があります。都内であれば例えばナチュラルクリニック代々木などがおすすめです。
クリニックでの指導に基づき、食生活を改善したり、サプリメントなどで補うことで、薬に頼らずともかなりのレベルまで症状が改善されていきます。これは分子栄養学に基づいた根拠ある治療法で、脳細胞と脳の神経ネットワークそのものを健康にしていくという考え方によるものです。
家庭で出来る食事療法としては、
などです。これは、発達障害でなかったにせよ、キレやすかったり、感情の波が激しかったりする場合にも非常に効果的なので、ぜひ試してみて下さい。
また、発達障害の本をたくさん読むなどして、夫には悪気があってやっているわけではないことを理解しましょう。脳の特性を知り、うまく付き合うことも大切です。責めたりせず、あなたの考えはこうなのね、と一旦受け入れましょう。これだけでも随分関係が変わってきます。
一番良いのは本人がそういう傾向があることを受け入れることです。もし夫が冷静な時に話を聞いてもらえるような関係であれば、ちょっと読んでみて、などと夫婦間で問題となっていることが掲載されているような、発達障害の本などを夫に見せるのも良いでしょう。ただし1度で「そうだったのか」とはならない場合が多いので、過剰な期待は禁物です。
どうしても夫婦の関係がうまくいかない原因として、発達障害という可能性があるということ、またその場合の対処法についてまとめてみました。発達障害かどうかは素人や専門外の病院では容易に判断できませんので、あくまでも悩みを解決する1つの見方としてとらえていただければ幸いです。
また、仮に発達障害でなかったにせよ、食事を見直すこと、適度に運動すること、規則正しいリズムで生活することは、脳を健康にし、様々な諸症状が軽減されていきますので、ぜひ取り組んでみて下さいね。