子どもからされて困るのは「赤ちゃんはどこから来たの?」というような性に関する質問ですね。いったいどう説明するのが正解なのか親としては悩みどころです。また思春期になったら恋愛もするでしょうし、性行為についても教えたいですがなかなか難しいでしょう。
できれば触れずにいきたい部分ですが、望まない妊娠などで自分や相手を傷つけないために教えていかなければならないことでもあります。今回は家庭での性教育について幼少期と思春期に分けてまとめました。
近所の子どもからどうやって赤ちゃんが生まれるかを教えてもらったことがあります。その子は「お母さんのおなかで精子と卵子が受精して、卵が分割して人の形になるの。そして赤ちゃんが生まれるの」と話してくれました。
確かに専門用語を使っての説明は正しいのですが、小さいうちなら命の大切さを中心に教えた方が分かりやすいです。受精については小学校の教材でも学習しますし、成長してからの方がより詳しく理解できます。まずは家族が子どものことを大事に思っている ということを言葉や態度で伝えましょう。
「パパとママが愛し合って○○ちゃんが生まれてきたんだよ。だからパパとママにとって、とっても大事なんだよ」と話してあげてください。生まれたときにみんな喜んでたことや、小さくてかわいかったというようなことを教えてあげると「私は大事にされてたんだ」と感じて自分と相手を大事にできる子に育ちます。
性教育の前に自分の体や友達の体について知っておくことが基本です。男女の体の違いも親を見てなんとなく理解しているでしょう。「女の子は将来ママになるんだよ」「男の子は筋肉いっぱいで力が強くなるよ」など簡単に説明しましょう。体には大切な部分があってむやみに見せたり触らせたりしてはいけない、体には弱い部分もあるから友達を叩いたりしてはいけないということも伝えましょう。
思春期は自分で考えたり悩んだりしながら大人になる準備をする時期です。そのためあまり話さなくなったり反抗的になったりするので、親の方も腫れ物に触るような態度になりがちです。でも精神的に不安定になりがちな思春期こそ、あなたのことを大切に思っていると伝え続ける必要があります。
子どもが自分を大事な存在と感じるためには身近な家族の支えが一番必要です。愛されているという実感がないと「自分はこれでいいんだ」という自己肯定感が育ちにくいかもしれません。自分の心を支える土台がないので常に不安で寂しい思いを抱えることになり、恋愛に依存し流されるがまま性行為に及んでしまう場合もあります。
中学生になると知識のなさから興味本位で性行為に及んで妊娠する・させることが起こりやすくなるため、話すタイミングとしては小学校高学年がいいです。第二次性徴で体も大人になるための準備を始めるので自分の体の変化を知るにもちょうどよい時期になります。一度の性行為でも妊娠する可能性があることは絶対に押さえておきたいポイントです。
好きな子が出来るのは普通ですので、自分や相手のことを大切にするためにも早すぎる性行為はしないように伝えましょう。いきなり話すのは不自然ですから、例えば青少年の望まない妊娠のニュースを見たときに話を振ったりするのもいいかもしれません。今は子ども向けに分かりやすく書かれた性についての本もたくさん出ていますので利用するのもいいですね。
中学生になったらより突っ込んで避妊方法についても確認しておきたいので、男子なら父親、女子なら母親が説明した方が話しやすいでしょう。親でなくても同性の上の兄弟や年の近い親族が教えた方がスムーズな場合もあります。特に女子は中学校から高校生にかけて性行為の経験者がぐっと増えるため、誰でも可能性があると思って前もって説明したほうがいいです。望まない妊娠は心も体も傷つくことになるので、恋愛するときによく考えるように伝えましょう。
いかがでしたか?親としてはなかなか話しずらいことだと思います。でも今は子どもでもスマホやパソコンから簡単に情報を得ることができるので、興味本位で間違った情報を得る前に一度話しておきたいものですね。これをきっかけに少しずつ話題にしてみてはいかがでしょうか。