「なんとなくお腹に鈍い痛みがある・・・」それに気づいたのは今から5年前のことでした。当時私は20代半ばで、慣れない夜勤をしていたころのお話です。しばらくの間はそれが何の痛みかわからず放置していました。
しかしそれがだんだんと辛くなってきたので、病院へ行くことに決めました。でも何科に行けばいいのかさっぱりわからなかったのです。インターネットで色々と調べていくうちに婦人科の病気の症状に近かったので、ようやく婦人科へ。
そこで発見された病気は「チョコレートのう腫」でした。初めて聞いたその病気のネーミングの可愛さとはうらはらに、そのチョコは私の卵巣の中で5センチくらいに育っていたのです。この大きさはのう腫にしては大きいものだと言われました。
ピーク時には7センチまで育ってしまったこの憎らしいチョコレートのう腫ですが、私は手術をせずに1センチくらいまで小さくすることができ、今では痛みもまったくありません。
私がしたことと言えばピルでの温存療法を2年間と、その後は食べ物や運動による自宅での体質改善でした。チョコレートのう腫に悩んでいる人にぜひとも読んでほしい3つのお話を紹介します。
私がチョコの痛みに苦しんでいるピーク時には腹腔鏡手術なども提案されました。腹腔鏡手術とはお腹に小さな穴を4、5カ所あけてそこからカメラや専用のメスなどの器具を入れて、モニターを見ながら手術する方法です。
「実際に見るわけではないので難しそう」という素人の感想は正しく、この手術は経験と技術がないと難しいようです。視野が狭く難易度が高いので、時間もかかります。さらに手術をしても再発の可能性が高いのも気になりました。
チョコレートというと冷えて固まるイメージがありますよね。まさにそれと同じで私の体は冷えていました。その頃は基礎体温が35度台でした。おそらく血流が悪くて、古い血を溜め込んでいたのだと思います。
ではどうすれば血流がよくなるかというと、私が実践していたのはお風呂につかる事とウォーキングをする事です。チョコレートのう腫ができる前は冬以外はお風呂につからず、シャワーで済ませていたのです。これでは体も温まりません。
運動も全くしていませんでした。その頃は立ち仕事で、事務仕事よりは動いていたかもしれませんが、それでも運動とは言えません。
玄米はそれまで食べた事がありませんでした。白米で育った私はかなり抵抗があったのですが、食べてみるとおいしくてびっくりしました。
自分の体で実験してみようと、肉・魚・卵・パン・白ごはんを一切食べずに1ヶ月間過ごした後に検査に行くと、チョコレートのう腫が1センチくらい小さくなっていました。
さすがにこの生活をずっとは続けられませんでしたが、これをきっかけに食べ物への意識がかなり変わりました。
また、マクロビオティックの本を読むと卵巣の病気には金柑がよいと知り、金柑を煮詰めて食べたりしていました。このとき白い砂糖は使わないか、きび砂糖などの精製されていない砂糖を少しだけにとどめました。
いかがでしたか?ピーク時に2年間くらいピルを飲んで少しずつ小さくなってきたのですが、ピルをやめたあとも小さくなりつづけて今は半年に1度病院で検査してもらう程度です。治らないと思っていた病気がここまで改善されたのは努力の賜物と思っています。
ちなみに私の場合は痛みが辛くてピルを飲んでしまったのですが、ピルも妊娠を希望する場合にはあまりおすすめできません。
ただし、チョコレートのう腫の怖いところは捻転してしまう可能性があることですので、サイズが大きい場合はある程度小さくするためにピルは有効だと思います。
チョコレートのう腫が発覚した時には色んなサイトを見て「治らないのかな」と不安になっていたのですが、私はこうしてほぼ治す事ができたので、もし悩んでいる人がいれば安心してできることから始めてみてはいかがでしょうか。