その結果、人の目を常に伺い、他人の言うことにすべて合わせてしまうような子になってしまうかもしれません。
性格が弱く自信のない子には、こまめに褒めることが大切だと思います。ただしわざとらしい褒め方はいけません。子供は敏感かつ繊細で、大人の心の中をすぐに見破ってしまいますから。こつは、何かをやり遂げたときすかさずさらっと褒めることです。
子供は、自分の話に興味を持ってもらえたということで更に自信をつけることができるからです。
どんなに自分の意見を持っていても、人を怖がっていたらいつまでも発言することができません。しかし特に人見知りの子にとっては、これを克服することは容易なことではありません。慣れさせるしかないのです。
他人と触れ合わせるという意味では、習い事もとても役に立つと思います。私も内気な娘にバレエ教室と英会話教室に行かせましたが、どちらもとても良いコミュニケーション効果があったと思っています。
バレエは、先生の話を聞きながら集団で同じ動作をします。みんなと一緒に何かをする楽しさと、集団の中で自分も頑張っていくという意欲につながったようです。
英会話教室は、とにかく英語を声に出さなくてはなりません。人前で大きな声で発言するということを、体で覚えたようです。
以前、外国の幼稚園ではどのようなことをしているかが書いてある本を読んだことがありますが、興味深いものがありました。そこの幼稚園では、毎朝一人ずつ前に出て、クラスのみんなに向かって、自分の昨日の出来事について話すのだそうです。
そして話が終わると、すかさず先生や生徒達から質問が飛んできます。その都度考えて答えなければならないのでとても発言力がつくようになるというものでした。
外国の子供達はこのようにして小さい頃からコミュニケーション能力を鍛えるトレーニングをしているのですね。
娘は初めは緊張していましたが、お父さんお母さんの発表を見ていて、流れがつかめたようで、少しふざけながらではありますが、元気よく発表することができました。
家庭内でこれができるようになったら、次はおじいちゃんおばあちゃんや、お友達と発表し合ってみるというのも良いかもしれませんね。
気の弱い子が自分の考えを堂々と言えるようになるためには、いろいろな方法がありますが、できることから無理のないように始めて、長い目で見守ってあげることが大切ではないでしょうか。
中でも私が一番大切だと思うことは、親が子供に「堂々と発言できる子になって欲しい」ということをさりげなく伝えていくことだと思います。
大きな声で話せるとかっこいいねとか、小学生になったらきっとできるようになるから頑張ろうね、ママそうなったところ見れたら嬉しいな、など子供が楽しくやる気になるようなことを常に伝えてあげることが一番の近道かもしれません。