「大切なわが子には、ぜひ英語を身につけさせてあげたい!」そういう思いを持つ方は多いのではないかと思います。
しかし、やり方を間違えると、子供が英語嫌いになってしまう可能性も否定できません。「親の押し付け」でなく、「本人のやる気」を育むことのできる英語育児のコツをまとめてみました。
英語育児をしようと、英語そのものを教え込もうと躍起になってしまう方がいます。しかし、勉強は何でもそうですが、本人が自分から勉強するのでなくては身に付きません。
親がしてあげられるのは、英語への興味を引き出してあげること。
そのためには、何ができるでしょうか。
例えば、リンゴを見て“Apple”と言えたらベタ褒めしましょう。音声を使った教材等を使用しているお子さんは、大抵、親もびっくりするほど発音がいいことが多いですが、「小さなことで褒めすぎて、満足させてはいけない」なんて考えてはいけません。
英語が話せない方は、自分の下手な発音を聞かせて子供に悪い影響が出ては・・・などと懸念して、あまり英語を話したがらない親御さんもいます。
特に、絵本を読んでもらう、という体験は、子供にとって何にも代えがたい親からの贈り物です。
日本語の絵本を三冊くらい読んだら、一冊簡単な英語の本を挟んでみて下さい。どうしても読めない方は、CD付き絵本などもありますので、それをかけながら、一緒に絵本を広げるだけでもいいでしょう。
やはり音楽は、子供にとって楽しいもの。それに子供のうちは、英語でも日本語でも気にせず、聞こえることをそのまま同じ様に歌う事のできる能力があります。
遊んでいる時のBGMとして、かけ流しておいてもいいでしょう。
また、単調な言語である日本語に比べて、アクセントやリズムのある英語。チャンツは、そんな英語のリズムを身につけるのに、楽しく、そして、とても有効です。たくさんの教材が出ていますから、まずは一つトライしてみても。
本当に英語嫌いになってしまいます。
「英語やだ」が、「英語が嫌いになった」のではなくて、「今日はおままごとじゃなくて、ブロックしたい」程度のことがほとんどです。
あまり突き詰めず、あっさり子供のしたいことに合わせてあげて下さい。次の日は、またやりたくなるかもしれません。
「(英語をやらなくても)大好きだよ」ということを伝えてあげて下さい。この場合、少しの期間、英語再開まで空けた方がいいかもしれません。数か月空いても、嫌いになることに比べたら、安いものです。
英語育児といっても、「教育」というよりは、「英語という遊びを通して一緒に遊ぶ」という感覚が一番大切です。
楽しかった思い出が、いつか本人の中で、「もっと勉強したい」という気持ちになるように。その「種」を、そっと植えてあげるくらいの気持ちで取り組みたいものです。