これからの社会で活躍するには英語力が不可欠です。
「わが子に英語を学ばせたいけれども、どのようにしたらよいのかわからない」そう思っているおかあさんは多いはずです。そんなおかあさんたちに、私が今までの子育ての経験から学んだ、ちょっとしたコツをお教えしようと思います。
子供が言葉を覚えてお話ができるようになるのは、おかあさんのお腹の中に居るときから、そして生まれてからもずっとその言葉を聴いているからです。
おかあさんの声、おとうさんの声、お兄さんやお姉さんの声も、聞こえる言葉は赤ちゃんにとってはとても興味深く、右脳が、スポンジが水を吸うように吸収していくのです。
しかし、右脳がこんなふうに吸収できるのは4~6歳ごろまでだと言われています。それ以降からは、右脳は閉じられ、左脳が言葉を「学習」ととらえて、このころから子供は自ら学ぼうと思い、言葉を覚えるようになるのです。
だからと言って、「うちの子は7歳だからもう手遅れなのでは・・・」などと悲観的に思う必要はありません。“子供は好奇心の塊“です。興味のあることなら一生懸命に覚えようとします。
つまり、英語に興味を持たせるようにしてあげればよいのです。英語教室に通わせるのもよいでしょう。また、大好きなアニメの英語に吹き替えられたDVDを毎日繰り返し見せるようにするのもよいでしょう。
しかし、無理強いはいけません。子供が楽しむことができることが、第一条件です。
子供が英語を楽しむためには、おかあさんもいっしょになって英語を学ぶようにしましょう。英語教室に通わせていれば英語が必ず上達するというわけではありません。まず、英語が好きにならなくてはいけません。
子供はとても敏感です。大好きなおかあさんが英語に興味があって、自分といっしょに勉強していると感じれば、子供は英語が好きになるにちがいありません。
私の知人で、英語教室の先生が、子供たちのおかあさんたちから「いつごろから英語が話せるようになりますか?」とよく質問を受けるそうです。そんなときは決まって「話せるようにはなりません。ここでは英語に慣れ親しむだけです。」と答えるそうです。
つまり“慣れ親しむ”ことが大切なのです。
子ども自身が英語に慣れ親しむことによって、「こんなことを英語でどう言うのだろう?」「外国の人と英語でお話してみたい」などと思うようになります。そうなれば、自然に英語が口から出てくるはずです。
おかあさんだって最初は英語が苦手でも、子供が英語を楽しく学んでいる姿を見ているうちに、きっと英語が好きになるはずです。子供といっしょに、子供が英語教室で覚えてきた英語の歌をうたったり、お遊戯をしたりしてみましょう。
家の中の家具や電気製品などに、その物の名前を英語で書いたカードを作って貼りましょう。もちろん、そのカードは子供といっしょに作りましょう。
今、電子辞書を使えば、英語を調べるのと同時にその英語をネイティブの発音で聴くことができます。子供といっしょに楽しみながらできます。
おかあさんに褒められた子供は、得意になってその単語を繰り返し発音して、おかあさんにもっと褒めてもらおうとします。つまり英語がどんどん覚えられるというわけです。
このようにして英語を楽しく学んだ子供は、小学校で英語が得意科目になります。そして中学校に入って、もっと難しい英語を学ぶようになっても、ずっと英語が得意でいられるはずです。
昔から「好きこそものの上手なれ」といわれています。まずおかあさんが英語を好きになって、子供と英語を楽しむことから始めましょう。