毎日毎日、通い、同じようなことをして一日を過ごさなければならない場所。それが、職場です。社会人になれば、家で過ごす時間よりも、はるかに多くの時間を職場で過ごすことになります。
新入社員として今の職場に配属された頃は、仕事の内容を覚えるのに必死、ミスをしないように仕事をするのに必死、依頼された仕事をこなすことに必死だったと思います。
でも、仕事に徐々に慣れてくるうちに、今までは全く気にならなかったようなことが、次第に気になってくるはずです。
毎日、長時間、同じような人たちと一緒に過ごすことになれば、お互いの性格や、特徴、癖、仕事のやり方、仕事のサボり方、行動の良し悪しなど、あなたの目に付き、そのうちには、鼻につく人というのが出てくるはずです。
場合によっては、どちらかが退職するまで続くことでしょう。一度、その人の「あら」が鼻につくようになると、「また、あんなことやっている(言っている。)。」となり、気になって仕方がなくなることでしょう。
あなたが気にしている「あら」がある職場の人間が、あなたと同等の立場でよく話をする間柄であれば、それとなく注意やアドバイスをしたりすることもできるかもしれません。
でも、職場での人間関係は、ほとんどが上下関係になっていたりしてできなかったり、そうでなくても、アドバイスをしたところで気まずくなる危険性を考えれば、なかなかできなくなります。
例えば、よく仕事をサボっている人だとします。忙しく仕事をしている最中などに、その人の事を見れば、いい気持ちはしません。でも、きっとその人だって、職場で過ごす時間、全ての時間を使ってサボっているわけではないのです。
「仕事をよくサボる人は、嫌!」と思うあなたは、きっと「仕事を真面目に行う。」良い社員なのでしょう。でも、適度に休憩を挟む要領のよさは、その人を通じて学んでおいたほうがいいかもしれません。
仕事をサボることは、基本的にはよくないことです。でも、どうしても仕事に集中できないときには、思い切って短時間の休憩を自分なりにとることって、効率の良い仕事をするためにも必要なことだったりします。
それに、仕事に追いまくられているようなときに、その人を見れば、「もう少し気持ちに余裕を持ってやろうかな。」という気持ちにもなれるはず。
周囲の人間も、全くあなたと同じような人間であれば、本当に息が詰まるような、気の抜けない職場となることでしょう。
つまり、一見「あら」が目立つような人でも、どこかしら「良いところ」というのはあるものなのです。
職場の人間関係に悩み始めると、キリがなくなります。そして、せっかく手に入れた職場であるにもかかわらず、退職をすることを選んだりしがちです。
そうならないためにも、
ことが、職場を辞める所まで悩まないために、必要になります。
人間関係に悩むときというのは、職場の悩みの種になっている相手が、「自分の思うように行動してくれない。言ってほしいことを、言ってくれない。」ということが多いのではないでしょうか?
「相手には、こうなってほしい」という願望は、生きていく中で、職場でなくてもいろいろな場面で出くわすはずです。「相手を説得して、何とか変えなきゃ。」とか、「相手にそれとなく忠告やアドバイスを伝えて、分かってもらおう。」と試みがちです。
職場には、沢山の人が居ます。沢山の人が居れば、人の考え方もそれぞれです。私たちは、物事を考えるときには、自分の価値観、考え方、常識などを照らし合わせて、物事を捉えようとしてますよね。
それは、育った環境の中で脈々と育てられるものであり、人生を歩む中でコロコロと変わるものではないのです。それは、大人になるまで、自分の中の絶対的な条件として存在しています。
でも、社会に出て、いろいろな人に出会い、考え方、価値観に触れるたびに、「そんな風に考えたり、物事を受け取ったりすることもあるんだあ。」という軽いカルチャーショックを受けながら大人になります。
どんなに単純そうな人に見えたとしても、「私たちの考え方には、その人特有の癖がある。」と考えておいたほうがいいのです。
自分の物差しに合わせて、相手に変えてほしいと願っても、人間関係を改善することは難しいことになります。なので、相手との関係を改善したい、よくしたいのであれば、自分が変わったほうが早いのです。
でも、自分と違う物差しで判断しているのであれば、考え方に戸惑いを受けることもあるはず。そういったときには、「どうして、そう考えるのか?」または、「なぜ、そのような行動に出るのか?」ということを、相手に優しくたずねることが大切です。
「なんで??」と自分の中で疑問を膨らませ続けると、結局は、相手への不信感・疑惑を生み、「何を考えているのか、分からない人。」という判断を自分の中で出しやすくなってしまいます。
そうなると、相手は自分にとっては「苦手な人」、「できれば、接触したくない人」というカテゴリーに分類されてしまうのです。
自分が変わらなければ、このカテゴリーに属する人がどんどん増えていくだけですよ。
逆に、自分と仲の良い人たち、お互いを尊重しあって思いやれる仲間が居る職場であれば、あなたにとっても職場で過ごす時間は苦痛なものではないですし、「仕事が楽しい!」と思うことができるようにもなるはずです。
つまり、「相手を嫌いになることは、自分自身の首を絞めること。」になりがちなのです。
そうならないためにも、「相手のことを好きになる努力」や「相手の良い部分を探して、尊重すること」は重要なことなのです。最初から「苦手」と相手を評価せずに、他の人と公平な目線で、相手を見つめなおしてみましょう。
「苦手な人」というのは、たいていコミュニケーションをほとんどとっていない人のはずです。なので、「苦手な人」とは、あえてコミュニケーションをとるようにしてみてください。
軽い挨拶や、日常会話程度で構いません。苦手、嫌いといった感情は、不思議ですが、相手にも伝わりやすく、多くの場合、相手もあなたのことを同じように考えていることがあるのです。
「苦手・嫌い」は伝染しやすいのです。あえて、こちらから声をかけるようにしてみましょう。相手もあなたのことを認め始めますし、あなたにしても相手との接触に慣れ、苦手意識が薄くなるはずです。
「好き」のランクまで上げられないとしても、「嫌いとは思わない人」というランクにまでは上げられるはずです。
人間関係にばかりとらわれてしまうと、それを見失い、職場に居てもそのことばかり考えてしまうものです。
そうならないためにも、職場での仕事に打ち込むことをお勧めします。目の前にある仕事に先ずは打ち込むのです。
本来であれば、職場での人間関係をあれこれ考えるのは、仕事をする上ではそれほど重要な項目ではないはず。「どうして?何であの人は!」なんていう感情は、仕事の妨げにしかならない不要な感情です。
職場での仕事を通して、自分が実現したいと考えているもの、打ち込みたい仕事を再認識し、仕事での未来をどうやって実現していくのかを考えることで、不要な感情からスッと離れられるときがくるはずですよ。
職場での人間関係で悩んで、仕事をやめることは良くあることです。でも、どんな職場に行ったとしても人との接触は避けて通ることができない道なのです。
まずは、あなた自身が変わり、人とのかかわり方のコツを掴まなければ、どの場所に行っても同じ事を繰り返すことに。
ちょっとした考え方を変えることで、面白いほど人間関係は良くなり、変わるはず。そして、仕事で輝ける素敵な女性を目指しましょう!