子供の食べ物の好き嫌いを直す方法とそのための行動とは

食事は子供の成長に大切な要素ではありますが、その子供を育てる上で問題となってくるのがやはり食べ物の好き嫌いです。

親御さんも子供の頃好き嫌いがあったことがある方もいると思いますが、子供を育てる側に回るとなれば当然それをどうにかしなければいけなくなります。では実際に子供の好き嫌いはどうすれば直すことができ、そしてそれが成長にどのような影響をもたらすでしょうか。

・子供の好き嫌いが与える影響

食事での好き嫌いはある意味微笑ましいものではあるのですが、だからといって放置しておくのはいいことではありません。当然それは成長をしていく上で悪い影響を及ぼすことになるからです。

食べ物の好き嫌いがあるということは、食べる物が制限されるということです。まだ嫌いな食べ物が一種類程度だったらよいのですが、種類が多くなるとその分限定されてきてしまいます。

そうなれば当然食べ物から摂取する成分のバランスが偏るのは想像に難くないことでしょう。子供が健康的に成長するためには食事もバランスよく摂取するのが大事であり、中には子供の時には特に摂取すべき成分もあり、それを含む食べ物が嫌いな場合は厄介なことになります。

サプリメントで補うという方法もありますが、子供の頃はそれでもいいかもしれませんが問題は大人になった時です。大人になった時も直っていないと当然食事のバランスが偏ってそれが原因で病気になってしまうという可能性もあります。

また、そうした好き嫌いは食事だけでなく他のことへと影響を与えることがあります。早い話が食事だけの好き嫌いが人間の好き嫌い、何かをすることへの好き嫌いと発展してしまう可能性があるのです。

そうした精神的な影響も与えるので、その対策の意味でも子供の好き嫌いは何とか直しておいた方がいいということになるのです。

・子供の好き嫌いを直す前に

まず、親御さんは自分が何かしら好き嫌いがないでしょうか？

もしあるのでしたら、子供の好き嫌いを直す前にそれを直すように努力した方がいいでしょう。何故ならそれがあると子供にも親が食べないから、という言い訳を作ってしまうことになるからです。何より子供への説得力自体がなくなってしまいます。

何かが原因で嫌いなものがある場合には仕方がなく、種類自体少ないのならまだ大丈夫ではありますが、自分自身が嫌いなものが多い場合には、それを直すことから始めましょう。人の振り見て我が振り直せです。

・子供の好き嫌いを直す方法

では実際に子供の好き嫌いを直すにはどうしていったらいいでしょうか。

恐らく大抵の子供が嫌いな食べ物としては野菜や魚といった種類が挙げられるでしょう。理由としては子供の味覚として苦いものや生臭いものが好きではないということが挙げられます。

なので基本的にはそれらを上手く口に運ばせて慣れさせることが直す方法として一般的なものとなります。

まずは嫌いな食べ物が何故嫌いかを子供に聞いてみるのがいいでしょう。そうすればそれを対策することで子供が食べてもらえるようにしやすくなります。

魚の場合には大抵原因が生臭いことなので、当然その生臭さを消すようにするのがいいでしょう。もしくは生臭さを消すのではなく、子供が好きな香りや匂いを加えてそれで食べやすくするという方法があります。

そして野菜が嫌いな大半の理由として挙げられるのが味なので、こちらの場合も味を変える工夫をしましょう。焼く、煮る、揚げる…野菜に限ったことではありませんが、食材は調理の仕方で幾らでも味を変えることができます。

そして大抵の親御さんが取っている方法として、好きなものと一緒に混ぜて食べさせるというのも対策としてはいい方法です。その場合には普段から肉と一緒に野菜を入れる等すればそのうち子供も慣れてくることでしょう。

あえて放置するというのも

また直す方法としてあえて今は放置しておくというのもあります。というのも大人になればお酒やお茶が美味しくなったと感じる方がいるように、味覚は成長によって変わるからです。

なので今は嫌いでも年を取れば平気で食べるようになるということもあることでしょう。なので今の段階では難しいと感じたらあえて時間を置くのも１つの方法ではあります。

ただ、だからといってあまり長い間放置すると、苦手なものとして子供の舌と頭に定着してしまって、直すのが難しくなります。なのでその間も工夫を凝らして食べさせるようにしていきましょう。

様々な食材を食べさせましょう

子供は同じような食べ物ばかり食べていると飽きてしまいます。これは子供に限った話ではないかもしれませんが、そうして同じものを食べ続けて飽きることによって、それを食べることに抵抗が生まれてしまうということがあります。

嫌いになる原因の中にはこのようなものもあるので、様々な種類の食べ物を子供には与えていきましょう。もちろん理由はもう1つあり、こうして様々な食べ物を与えていくことで、自分の子供がどのようなタイプの食べ物が嫌いかというのも把握することができるからです。

何よりそうして色々食べさせることで様々な栄養成分を摂取させることもできるので、食事を用意する親側としては考えていくのが大変なことになってしまいますが、そうして工夫をして対策を取っていきましょう。

強制をするのはいけない

親によっては子供に嫌いな食べ物を無理やり食べることを強制する人もいるかもしれませんが、この方法は取るのはやめましょう。

というのもそうすることで、ますますその食べ物が嫌いになってしまうということがあるからです。特にこの嫌いになるは精神的な面に作用することなので、尚、好き嫌いを直すのが難しいことになってしまいます。

そしてそれが好き嫌いに限ったことではなく、子供自体の今後の精神面での成長にも悪い影響を与える可能性が出てきます。そうした意味でも強制という名の脅迫をするのはよくないということになるのです。

その一方で、もし食べれたら褒めるのもいい方法としてあります。そうすれば子供もそれを食べる意味を見出させて食べていくことができるようになるでしょう。とはいってもこれは子供が小さい頃のみに有効な方法なので、この方法を取るのなら小さい頃から対策するようにしましょう。

・まとめ

見て分かるとおりに子供の好き嫌いは親の行動によっても変わってきます。嫌いになる原因や理由というのは食材や子供によっても違うので、必ずしもケースバイケースでの対応がいいとは限りません。

それでもこちらも見れば分かるとおりに、他の育児と同じくこの好き嫌いの対策も親の理解が必要となってきます。好き嫌いがあるから困ると頭で考えるのではなく、それを理解してそこから対策をしていくようにしましょう。

そうして子供が好き嫌いなく食べていく姿を見るのも、また育児による楽しみを見出せる瞬間ではあるのですから。