“子育てをしていく上で悩むことになるのが、親に反発をする反抗期の時期です。子供はいずれ親の元から離れなければなりません、そのためにはやはり自立のためにいつまで親の言うことを聞いていかずに反発しなければならない時期もあります。
この時期の接し方で後々の親子の関係というのは大きく変わってきてしまうということもあります。では実際にこうした反抗期の子供と接していくにはどうすればよく、何をしてはいけないのでしょうか。
反抗期自体は大抵小学生から中学生の頃にあり、その時期も子供によって変わってくることがありますが、育児をしている人の中には子供がそのような反抗期を迎えなかったという方もいるかもしれません。
実は表面上的には分からず、その反抗度合いが小さいものだったので気づかなかったというケースもあるかもしれませんが、どちらにしろ反抗期と判断するには微妙なラインではあるでしょう。
反抗期がなかったとなると、子供の育児的には楽になる、と考えてしまうかもしれませんが、反抗期がないならないでそれはそれで問題があります。”
というのも反抗期というのは子供に自分なりの考えが浮かんで、それで親の言うことを聞くことに疑問を生じてそれに反抗するということです。なので反抗期というのは自立のためには必要なものとなるのです。
と、なると反抗期がないということは自分なりの意思がなく、ただ親の言うがままに育ってしまうということです。それは子供のままならよいですが、それで大人になってしまったら自分で物事を考えて判断することができない人間へとなってしまう可能性があります。
当然中には反抗期を迎えずとも自分なりに考えて判断をするという優秀な子供もいるかもしれませんが、あまりにも子供からの反抗がない場合にはそれはそれで気をつけましょう。
さて、特に問題もなくそのまま子供が反抗期に入ったとなると、今度はそのために親御さんもそれなりの接し方をしなければならなくなります。
まずはあまり子供に接することを避けたほうがいいでしょう。というのもあまりにも口うるさくなんでもいうと、その頻度の分だけ子供と口論になる可能性が高くなるからです。
ただ口論自体は悪いことではありません、中身も意味もない口論になることが問題なのです。そうした口論はエスカレートしていってしまい、場合によってはそれが最悪の結果に繋がってしまう可能性があります。
なので必要最低限の時のみ接するようにしましょう。それ以外の時は問題がない場合には特に言わずに見守ればよいのです。よく「お前のため」と思って言う方がいるかもしれませんが、それは大抵それを言って満足したい親の「自分のため」になっていることが多いのです。
本当に「お前のため」を思うのなら、本当に本人のためになる時だけ何か言いましょう。特に中学生となると子供も学校生活での成績やら人間関係やらで複雑な心境となります。そこに気休めを言ったところで何もなりません。
また、子供によっては暴力的になって接しづらいことになっているかもしれませんが、それで怯まずしっかりと子供と向き合いましょう。その反抗期を迎える前に接していれば子供の方も根の方では母親に対する信頼があるのですから。
先ほど反抗期を迎える前に接していれば、と書きましたが、実際に反抗期を迎える小さい頃にどれだけ子供と接しているかも大事ではあります。
もし家庭環境の問題であまり接していなかった場合には、子供は親の愛情に飢えているか、そうした親を恨んで反抗をしているという場合があります。この場合にはどちらでも放置するのはいいことではありません。だからといって売り言葉に買い言葉も事態を悪化させるだけでいいことではありません。
なのでそれに応じた接し方をするのが大事です。どう接するかはまず子供がどういう心境であるかを理解することです、親の心子知らずという言葉がありますが、その反対に子供の心も知らない親が子供と接していけるわけがないからです。
ただその一方で日頃から接していなかった関係で子供からはそれを理由に強い反発を受けることがあります。そうなったら反抗期というよりは完全に心を閉ざしてしまっている可能性が高いです。
そうなってしまったら、辛辣な物言いとなりますが親の責任です。一筋縄では行かないので責任を持って長い時間をかけてその心を開いていくしかないでしょう。
さて、反抗期も中学生辺りとなると母親だけの問題ではなく父親の存在もポイントとなってきます。そしてその際には父親はそれまで子供とどれくらい、どのように接していったでしょうか?
もしあまり接していなかった場合は今更都合よくしゃしゃり出てきたも同然であり、当然子供からの反抗は強いものとなります。そしてそれを理解せずに父親が威張ればより事態は悪化するのは目に見えることです。
子育てを母親に任せっきりにしてきた父親相手には当然の態度といえるでしょう。そうした意味では父親の方も態度を改めて接しなければいけません。
そしてそのために普段から接してもらうためにも母親の方からも何かしら言っておかなくてはいけません。無関心を決めたツケは後々支払わなければならなくなってしまうのですから。
なので子供の反抗期に対処するためにはもしもの時に父親にも対処してもらえるよう、夫婦の仲もしっかりと良好な関係を築いておく必要があるでしょう。
もしあまりにも悩むのでしたら、1人で閉じこもって考えていてはいい考えが思い浮かばないこともあります。そうした時には近所の同じママ友達に相談にしにいくという方法もあります。
相手も同じく反抗期の子供を育てているのならアドバイスをもらえることもあり、そうでなくとも同じ育児をしている身となれば、そうして会話をすることで気が楽になり、その会話からヒントを得られることもあるからです。
ママ友達でなくとも、他にも色々な人と会話をすることも悪いことではありません。とにかく狭い視野で物事を考えていてはいい考えは思い浮かばないので、その場合には心機一転するために別のことをして心にゆとりを持たせるようにしましょう。
人間は動物ではありますが、子供は動物を育てるのとはわけが違います。子供によって考えは千差万別であり、それによって対応の仕方は幾らでも変わってくることでしょう。
とにかくそこまで思いつめて考えようとせず、楽に考えることもしてみましょう。親がそうして重い心持でいると子供にもそれが伝わって尚のこといいことではありません。反抗期は感情の問題でもあります。最終的には親の心持ちが決めるのです。”