つい、子どものダメな所ばかりに目がいってしまい、「どうしていつもそうなの?「何度も言っているでしょ?」なんて怒ったりしていませんか?お母さんやお父さんが大変なのも分かります。
では、子どもは大変ではないのでしょうか?いえいえ、そんなことありません。子どもは子どもなりに日々の大変さがあります。学校や習い事、最近はいじめも複雑化していて子ども達は自分がターゲットにならないように必死に日々を過ごしているかもしれません。
子ども達が持っている能力を伸ばすためには叱るばかりではなく、良いことをした時に褒めることも重要なのです。「わざとらしくない?」「本当に効くの?」なんて思う方も居ると思いますが、試してみてはいかがでしょうか?
ではどのように作用するのか、働いていた経験を活かして書いていきたいと思います。教育者目線の子どもの伸ばし方です。
子どもが悪いことをした時、ついカッとなって感情的に怒ってしまった経験はありませんか?子どもは怒鳴られたときのことを覚えています。褒められた記憶よりも、激怒された記憶の方が鮮明に残るのです。
それが出来ない場合は、「お母さん、悲しいな?」などといけないことをしたことを理解してもらうことが重要です。
怒るときは感情的にならず、怒っているんだという雰囲気作りも大切です。淡々と説明をしているように怒っても悪いことかどうかわからないように、笑いながら怒っても子どもには悪いことだとわからないでしょう。
大事なのは、事が起こった直後に子どもにどうしてやったのか理由を聞き、怒っている雰囲気を出して、なぜいけないのか説明することでその子自身に「もうしない」と約束させることなのです。
言葉巧みな子どもも居るでしょう。話をしてもなかなか上手く反省している様子が見られない。何回言ってもわかってくれない。
ここでは、”見て欲しくて注目を引きたいイタズラ”について見ていきます。そんな時は”黙る”ことも有効です。
沈黙を貫いて子どもの目を見ることで、子どもがいけない事をしている。お母さんが怒っていると気づく場合もあります。または、あえて見えないフリをして無視してみましょう。
本当に注目して欲しくてやっていたことなら、沈黙か無視でやめるでしょう。重要なのはここからです。やめた瞬間に更なるご褒美がなくてはいけません。これでもかという位大げさに褒めてあげて下さい。
この過程を何度も繰り返すことによって、”悪いことをすると見てくれない、良いことをするとすごく褒められる”と子どもが気づいた時点であなたの勝ちです。子どもは褒められたい欲求が出て来て話を聞いてくれるようになるでしょう。
「緊張すると爪を噛んでしまう」「鼻に手を入れたがる」「指しゃぶりが止まらない」など様々な癖があるでしょう。これを改善していくことはとても根気がいりますよね。子ども自身に意識させなくては直りません。
それでも気持ちが変わらなければ、まずは癖がでそうになった瞬間や出る前の様子を観察し、癖が出る直前に好きなおもちゃやお菓子を出して無意識の内に癖を行う回数を減らしていきましょう。
その後本人に意識させ、我慢できた時はすごく褒めてあげて下さい。繰り返し行うことで少しずつではありますが、癖が抜けてくることでしょう。我慢できたらシールがもらえるなどのご褒美シール形式も有効です。
以上、教育者が考える「子どもの伸ばし方」の一部を紹介させて頂きました。親としては「そんな時間ない」「毎日できない」と感じる方々もいらっしゃると思いますが、日々の積み重ねが大事とお考え下さい。
親にとって叱ることは簡単で、子どもは叱られ慣れてしまい有効に効かなくなってしまうこともあります。今よりほんの少し褒める回数を増やしてあげるだけで、あなたの子どもは変わるかもしれませんね。