どうしても治らない水泡・かゆみ手荒れを何とかする方法!

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軽度の手荒れは、手が乾燥してカサカサする程度ですが、ひどくなってくるとひび割れができて皮膚が裂けたり、小さな水泡ができたりしてかゆみや痛みがでてきます。

手のひらだけでなく爪の根元などにも水泡ができ、爪が変形するほど重症化してしまった手荒れは、見た目がひどいだけではなく、かゆくて痛くて何もすることができないぐらいつらいものです。

このような状態になると、皮膚病を疑いたくなりますが、病院に行っても病名がつくことはあまりなく、大抵の場合「手荒れ」と判断されてしまいます。そのような重症化してしまったひどい手荒れを、少しでも何とかする対処法についてこれからお伝えしていきます。

水疱・かゆみ手荒れが重症化してしまう原因

手が荒れやすい人は、水仕事だけではなく日常のあらゆるものが手荒れを引き起こす刺激になります。新聞や本などの紙をさわっても、洋服をさわっても、野菜や果物をさわっても手荒れが起きます。

また、殺虫剤、油性ペンのインク、芳香剤など、揮発している化学成分によっても手荒れがひどくなることもあり、自分自身の汗でも荒れて重症化してしまうこともあります。

絶対に掻かない

重症化した手荒れの対処法として、まず実行してほしいことは「絶対に掻かないこと」。水泡ができてかゆい手荒れ。ついつい掻きむしってしまいがちですが、治すためには絶対に掻かないでください。

皮膚の下にできている水泡は、皮膚のバリア機能が働いていないのを補充するためにリンパ液がたまったもので、掻いて破れるとそこから雑菌が入ってさらにひどい状態を招いてしまいます。

それでも、どうしてもかゆくてかゆくて仕方がないときは、水道の蛇口から、やけどをしない程度の熱いお湯を流し出して、それで手を洗ってみてください。熱さが刺激になって、掻いたのと同じような感覚が得られます。

熱湯による手洗いで(やけどには十分に注意してください)かゆみが少しおさまったら、これからお伝えするケアをしてください。

ハンドクリームは使わない

巷では、さまざまな種類のハンドクリームが販売されていますが、そのほとんどが初期から中期の手荒れ用に作られています。

つまり、乾燥した皮膚に適度な水分と油分を与え、カサカサを抑えるという成分がほとんどなので、重症化した手荒れにはあまり効果はありません。

むしろ、乾燥をふせぐだけのハンドクリームを水泡ができている状態の手につけると、保存剤や香料などの他の成分が、荒れている皮膚を刺激することになって、ますますかゆみを引き起こすことがあります。

もし、皮膚科で処方された薬があればその薬を、なければ、市販の手湿疹用の薬をつけます。症状がひどい場合は、ステロイド入りも有効です。

軟膏の薬だけでは手の乾燥を抑えられませんので、薬をつけた後に、保湿をするために白色ワセリンをたっぷりとつけるようにしてください。

常に綿手袋をつける

薬をつけて白色ワセリンをたっぷりつけた後は、綿手袋を必ずつけます。熱湯でかゆみを抑えた後も、このケアをしましょう。綿手袋は、買ってきたものをそのまま使うのではなく、必ず一度低刺激の洗剤で洗ってよくすすいだものを使うようにしてください。

綿手袋は、基本的に一日中つけっぱなしにしておきます。たっぷりのワセリンと綿手袋が荒れた手の皮膚の代わりをしますので、絶対にはずさないでください。

トイレに行く、掃除をするなど手をぬらす必要があるような場合は、あらかじめ使い捨てのポリエチレン手袋か、ビニール手袋をつけておくようにします。

綿手袋の交換は、1日に2~3回で大丈夫です。水泡が破れてリンパ液が出ている場合、手袋が皮膚にはりつくことがありますが、ワセリンをつけながらそっとはずしてください。

もちろん、綿手袋が濡れたり汚れたりしたときは、その都度交換するようにします。

気をつけたい食べ物

外側からのケアだけでなく、内側からのケアも大切です。砂糖や油脂がたくさんふくまれている食べ物は、皮膚の免疫力を低下させますので、極力避けるようにしましょう。

また、たけのこ、やまいも、山菜など、一般的にアクが強いといわれている食べ物や、コーヒー、チョコレートなどの刺激物も避けてください。

腸の状態は、皮膚の状態と密接に関係しています。上記のような食品を避けるだけではなく、便秘をしないように心がけてください。適度な乳製品をとる、繊維質の野菜をとる、白米ではなく玄米や小麦ふすまととるなどの工夫をすると良いでしょう。

水分は皮膚の新陳代謝に欠かせませんので、普段よりも意識しながら、十分な量をとるように心がけてください。

ストレスを減らす

ストレスがひどくかかると、自律神経の働きが乱れて身体全体の抵抗力や免疫力が低下します。当然、皮膚の抵抗力も落ちますので、より刺激に敏感になり、手荒れがひどくなることが多いようです。

仕事などのストレスをすぐに減らすことが難しくても、運動不足や睡眠不足などのストレスを減らすことは可能です。適度な運動をして、十分な睡眠をとるようにしましょう

完治するまでに気をつけること

水泡ができるほど重症化してしまった手荒れは、荒れている皮膚がはがれて、新しい皮膚に入れかわるまでに、最短でも1ヶ月はかかります。

掻いてしまったり、綿手袋をしなかったりして再度荒れてしまうと、また初めからやり直しになってしまいます。時間はかかりますが、完治をめざしてがんばってください。

また、荒れた皮膚が新しい皮膚に入れかわっても新しい皮膚はとても薄くて弱いので、手荒れが落ち着いたように見えても、しばらくはケアを続ける必要があります。

一日中綿手袋をつける必要はありませんが、洗濯(干すときも)や掃除、料理のときは、必ず綿手袋とビニール手袋をつけるようにしましょう。

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