知っておきたい皮膚のかゆみの対処法、頭皮と足のトラブル

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見えにくい場所にある皮膚のかゆみは、人にはわからないからと、ついつい放置しがちです。ずっと健康でかゆみには縁が無いと思っていても、何かの拍子にかゆみに襲われる可能性は誰にでもあります。女性は他人に身体のトラブルをなかなか打ち明けられずに一人で抱え込んでしまいがちです。そのため辛い症状を治療することなく、ずっと我慢したまま過ごすことが多いのです。

でも、それでは症状を改善させるどころか益々悪化させることにもなりかねません。誰にも相談できずに悩みを抱え込んでいる女性の皮膚のトラブルに“頭皮の湿疹”と“足の水虫”があります。実際に症状があるのにもかかわらず、かゆみの程度が軽いために自分で気が付かずにいる女性も多いのではないでしょうか。

今自覚症状が無くても皮膚のトラブルの対処方を知っていれば、もしもの時に役立ちます。
誰がかかってもおかしくない“頭皮の湿疹”と”足の水虫“の症状と対処法を頭に留めておきましょう。もし少しでも自覚症状があるようならすぐにでも治療を始めましょう。

かゆい頭皮の湿疹

頭皮のかゆみにはいろいろな原因がありますが、その一つに“湿疹”があります。頭にできる水虫とは違って、髪の毛がボロボロ抜け落ちるようなことはありませんが、赤いぶつぶつが頭皮のいたるところにできて、かゆみを強く感じることもあります。湿疹ができる原因は様々で、人によっては全く心当たりが無いこともあります。

頭皮に残った汚れやシャンプー剤の洗い残しが原因とも、体質によるものだとも言われますが、頭皮をいつも清潔に保っていても、知らぬ間に湿疹ができていることがあるのです。はっきりとした原因がつかめない場合も多いので、初めはそのかゆみが何によるものなのかわからずに、あせもや虫にさされたものだと勘違いする場合も多いのです。

皮膚科を受診して薬を塗る

かゆみを感じる場所に市販の薬を塗っても効かず、かゆみが長引くようなら頭皮の湿疹かもしれません。市販のかゆみ止めを何種類か試してみても一向にかゆみが治まらず強いかゆみを感じるようなら、一度皮膚科を受診した方がいいかもしれません。頭皮の湿疹は髪の毛に隠れて見えにくいため、診察する場合にも髪の毛をかき分けて医師に見せる必要があります。

そのため、特に若い女性は診察することにためらいを感じることが多いかもしれません。ですが、市販の薬で改善されない頭皮の湿疹には慢性のものもあり、医師に処方される薬を塗り続けることによって強いかゆみがある程度は緩和されるのです。弱いステロイドを含んだ塗り薬には、べたべたしない液状のスポイドに入ったタイプのものもあります。

塗っていても髪の毛のべたつきや乱れ、薬を塗っていることを人に気づかれたりする心配もありません。根気よく薬の塗布を続けることで強いかゆみは和らぎます。ステロイドを含む薬を使用することによって起こる皮膚の表面の赤味等について不安に思う場合は、あらかじめ医師に相談しておきましょう。

足の水虫

見えにくい場所にある皮膚のかゆみに足の水虫があります。男性ばかりがかかる症状だと考える人もいるかもしれませんが、長時間パンプスを履いて会社勤めをする女性が増えた現在では、女性が足の水虫にかかる割合は増えて当然だと言えます。男性に比べて女性は足の水虫にかかっていることを恥ずかしく思う傾向が強く、なかなか治療に踏み切れません。

一口に足の水虫と言っても、乾燥したタイプの症状もあれば、ジュクジュクした湿ったタイプの症状もあります。足の指の間の皮がめくれたり、足の裏の皮膚がところどころめくれたりと、症状は様々です。症状が皮膚だけに留まっている場合は塗り薬だけでも対処できますが、菌が爪の中に入ってしまった場合は塗り薬だけでは対処できません。

爪の水虫は皮膚科を受診

一旦菌が足の爪の中に入り込んでしまったら、市販の塗り薬では完治しないのです。爪の表面が黄色く変色していたり、爪が変形していたり、爪の裏側に粉上のものが見られる場合は、爪の水虫だと判断した方がいいでしょう。

爪の水虫の可能性が考えられる場合は皮膚科を受診しましょう。女性のライフスタイルが変化した現在では、女性の水虫は決して珍しくありません。誰でもかかる可能性があるのです。他人に水虫のことを知られるのを恐れて診察に行けずに放置している女性は多いかもしれませんが、虫歯と同じように放っておいても自然には治りません。

爪の水虫は抗生物質を服用

爪の水虫の場合は皮膚科を受診して抗生物質を服用して治療することになります。抗生物質の服用を半年ほど続けるために、肝機能のチェックを治療の前に行います。抗生物質の服用よって内臓に若干の負担がかかっても大丈夫かチェックするのです。特別な疾患を抱えていなければ問題はありません。

検査は簡単に済みますし、抗生物質と塗り薬の併用を続けていけば、半年ほどで爪の変形や変色はきれいな状態に戻ります。爪は一定のサイクルで新しく再生されるので、一度爪の水虫になったからと言って落ち込んだりあきらめたりすることはないのです。治療を続けることによって爪がきれいな状態に戻れば、素足でサンダルを履くこともできるのです。

誰でもかかる可能性があるが、誰もがかかるわけでもない

長時間靴を履いたまま外で過ごす時間が長くなった女性のライフスタイルの変化によって、水虫にかかる若い女性の数は増えていると言えますが、誰でもかかる可能性がある一方で、同じ環境で過ごしていても、水虫にかかる人とかからない人がいるのが現状です。その違いは何でしょうか?

その人が持っている抵抗力や免疫力の違いによって、同じ環境に於いてもかかる人とかからない人が出てきます。スポーツクラブで大勢の人達が使用する足マットに水虫の菌が付着していても抵抗力や免疫力の強い人はかかる可能性が低くなります。そういったことを考えると、日頃から体力や免疫力の向上に努める意識は必要かもしれません。

バランスの良い食事と睡眠

不摂生をして毎日寝不足でろくに休息もできていないような状態の人と、栄養バランスと質の良い睡眠をとっている人とでは、抵抗力や免疫力に自ずと違いが出てきます。水虫ができたからと言ってその原因を足先だけに限定して考えるわけにはいきません。生活の質を見直す必要もあるのです。

できた時の心構え

頭皮の湿疹にしても足の水虫にしても、できてしまったものは仕方ありません。人に知られるのが恥ずかしいからと言っていつまでも一人で抱え込んで治療しないまま放っておくのは何の解決にもなりません。早めに皮膚科を受診してきちんとした治療を受けましょう。

頭皮の場合は髪を濡れたままにしておかずに、お風呂上がりにはドライヤーで根元からかわかすようにします。直に熱をあてずにドライヤーを少し放してあてるようにします。足の水虫は同じ靴を続けて履かないように、数足の靴を履きまわすようにしましょう。また、完治するまでは、水虫が家族に移らないようにバスマット等を別にして使用するようにしましょう。

人にはわかりづらい隠れた場所にあるために、つい治療を後回しにしてしまう体のトラブルは自分で決断して治療に臨む気持ちが必要です。誰もが同じような悩みを抱えていることを理解して恥ずかしがらずに早めに解決するようにしていきましょう。

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