日本の若年層に理解して欲しい!正しいHIV感染経路とは?

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日本がグローバル化していくのに伴って、いろいろな物や考え方が入ってきています。良いものばかりならうれしいのですが、病気などうれしくないものも入ってきていることは避けられません。残念ながら完璧に侵入を防ぐことはできないものです。

昨今は性に関してもかなり自由になっています。また、少子化でもあり、女性が仕事を持っていることも珍しくありません。健康な子供を出産し、出産後も仕事を続けられる環境を考えること、自分で自分の身を守ることが必要です。

出産は女性しかできませんので、女性が身を守るということは同時に子供も守るということに繋がるのです。もちろん、パートナーの協力も必要です。

特に若い女性に正しい知識を持ってもらいたいのが、以前は騒がれていたので怖い病気とは知りながらなかなかその話題には深く触れられず、話題だけが鎮静化してしまい間違った解釈を残したままな状態の病気の代表にHIV感染があげられます。

HIVに関しては偏見や誤解されているが故に怖く思わせている部分もありますので正しい知識を持つことが重要です。

HIVに感染したらどうなるのか

HIVに感染したにもかかわらず治療を怠った場合は免疫力がなくなり、通常の健康体であればなんともないウィルスや細菌に対しても抵抗できなくなってしまい、いろいろな病気を発症してしまいます。

エイズ指標疾患に指定されている23種類の疾患に対応できなければエイズ発症と診断されることになります。当然、体は弱くなり最悪の場合は死に至ります。

簡単に言えば、本来人間が持っている自分自身の体を守る機能を破壊されるということです。感染しないようにするために正しい知識を持つことが大切です。

接触では感染しない

大体はわかっていても間違った解釈のため必要以上に怖がってしまっていることもあるようです。

HIVに感染している血液や体液が皮膚というプロテクターがない傷口や粘膜に接触することによって感染の可能性がでてくるということです。

粘膜とは皮膚がない部分のことを指します。口の中、尿道、ペニス、膣、直腸がこれにあたります。ですから、HIV患者と接触したからといって感染するものではありません。

HIVウィルスは体内でしか生きられないという特徴があり、空気がある場所では死滅してしまうので日常生活から感染するということはありません。ですから感染経路も特定されます。

HIV感染経路は何がある

感染経路には不明なものを含めて5つが考えられています。先ほどあげた性交渉による感染、薬物乱用による静脈注射の針からの感染、母子感染、血液凝固因子製剤です。

性交渉による感染

間違った認識としてあげられるのが、同性愛者の性交渉が原因で発症するといった認識です。同性愛者の性交渉であっても、男女での性交渉であってもHIV感染者と予防をせずに性交渉をすれば感染します。

感染経路の割合を見てみると同性間の性的接触より異性間の性的接触からの感染の割合のほうが高くなっています。性に関しての考え方はそれぞれですが同性愛イコールエイズという認識は間違っているようです。

昨今、性行為からの感染が増えていると言われています。性交渉の場合に接触する部分は皮膚のない粘膜にあたる部分が多いため感染率が高いと考えられます。HIVに感染していないと思っていても相手を含め実際にどうかはわかりません。

他の性病を持っているのを気づいていない場合は危険度がさらに高くなります。予防や身を守るためにはコンドームを使用することがすすめられています。さらに、感染を広げないことにもなります。

薬物乱用による静脈注射の針からの感染

針の使い回しということはHIV感染者が使用した針を知らずに使うため感染してしまいます。これについては、HIV感染の問題だけではなく薬物乱用そのものも恐ろしいことですのでやめるべきです。

母子感染

母乳からの感染があげられますが、妊娠の段階から考える必要があります。

男性がHIV感染していることがわかっている場合は男性の精子をリンスしてそれを女性の卵子と体外受精させることにより子供への感染が防げるとされています。

女性がHIV感染してしまっていて妊娠がわかった場合には医師の治療を受けながら母子感染の確率を下げることができます。妊娠すると産婦人科ではHIVの検査を受けることができます。

胎内感染の場合は子宮内で感染するため予防することは難しいとされ、産道感染の場合は出産時に帝王切開をすることにより産道を通らずに済みますので感染を防げます。母乳からの感染がありますがその場合は母乳は与えず粉ミルクにすることで防げます。

血液凝固因子製剤

感染経路の中で割合の多いのがこの血液凝固因子製剤となっています。

こちらについては薬害エイズの問題などであがっています。血液凝固因子製剤をつくる場合は血液が必要になり、この血液がHIVに感染しているものだった場合には感染する可能性があります。

こんなことを減らすには、HIV検査目的で献血をすることを無くすことです。献血された血液はそれなりに検査はしていますが、それでもすり抜けてしまう場合もあるからです。

さらに、献血した血液からHIV感染がわかっても献血した本人には連絡がいきませんので目的の検査にもなりませんので絶対にやめなければならないことです。

エイズ検査の重要性

エイズ検査を受けることにより自分が人に感染させてしまうことが防げますし、治療を受けることができます。また、自分のパートナーが感染しているかどうかを知ることにより今後の対策も考えられます。

エイズ検査を受ける場所

保健所では無料、匿名での検査を受けられます。

結果が出るまでに1週間程度かかる通常検査、30分ほどで結果のでる即日検査であったり、検査を受ける場所が指定された医療機関で行う場合など様々ですので事前に問い合わせをしてそれに沿って検査を行います。

無料ではありませんが泌尿器科、産婦人科などでも検査が受けられます。全ての泌尿器科や産婦人科でしているわけではないので予め確認をしてからにしましょう。実際に出向いての検査に抵抗のある方は郵送で行う検査もあります。

登録衛生検査所から検査キットを送ってもらいキットの説明に従い血液のサンプルを摂り送り返すことによって検査ができます。結果はネットで来るようです。

その他、最近は結婚を考えた方が中心に行うブライダルチェックというものがありますがこちらの検査内容にもHIVの検査が入ってますので活用できます。

インフルエンザや他の病気と同じように潜伏期間があります

HIVウィルスに感染したかもしれないといって検査を受けても潜伏期間があり、すぐにはわからないこともあります。潜伏期間の場合は陽性であっても反応が出にくいのです。

大体4週間くらいから長い場合で8週間の潜伏期間があるためスクリーニング検査をすることで確実にわかります。

HIV感染者は20代、30代が多いのですがエイズ発症者は30代から50代が多いという結果がありますがこれから見て感染していることに気づかないままでいて年齢が経ってから発症するということです。ですから若いうちから気をつけることは必須です。

HIV感染がわかったら

すぐに医療機関で相談することが大切です。医学は日々進歩をしていますが残念ながらHIVウィルスを完全になくすことはできません。しかし、感染しても発症を抑えることができるところまでになっています。

また、昨今は闇雲に治療を進めるわけではなく感染がわかってから様子を見ながら一番効果的なタイミングでの治療をしますので、医療機関に行ったらすぐに何かが始まるわけではありませんので医療機関での相談をすぐにすることが特に重要になるわけです。

高額療養費、身体障害者手帳、自立支援医療などの助成制度もありますのでとにかく相談や治療を考えることが先決です。

日常生活において正しい知識が重要

感染経路での割合的には血液凝固因子製剤が高いとなっていますが、そもそも血液凝固因子製剤を使用する方が限られているわけですから、一般の健常者の日常生活からすると性交渉からの確率が高いと考えておくべきです。

残念なことに国によっては先進国ばかりではないので検査が世界中に行き届いているかどうかもわかりません。よってHIVに感染していてもわかっていない場合もあると考えられます。

HIVに感染することでエイズを発症するということは、体内の本来ある免疫を破壊されてしまうことであり、そのことによって通常なんでもない菌などにも体が抵抗できなくなるのでいろいろな病気を発症するということを理解していなくてはいけないのです。

若年層の間違った予防知識

昨今、若年層の性に対しての感覚がかなり自由になってきているようですが、HIV感染の予防に関してコンドームを使用しても予防できないという間違った認識をしている場合が多々見られるようです。

使用しても予防できないなら、使わなくても・・・となっているようです。そのコンドームを買うお金がかかるのが嫌ということも実際の声であるのですが大きな間違いです。

性交渉に至ってはコンドームの使用が感染の確率を防ぐ一番のものということです。以前の認識を変えなければならないのはエイズがすぐに死に至るものではなくなっているということです。

感染していた場合にはきちんと事実を受け止め向き合うことで自分の体に対しての治療に臨めますし、自分の大切な人を守ることにもなります。感染していない場合でもきちんとした情報や知識のもとに予防をすることが大切です。

そういったことが特殊なことではなく常識的になることが誤解を招かなくなりますし、HIVに感染している方との共存も可能であるということを認識することが重要です。

いろいろな国の人がいろいろな国に渡航したりしている昨今では感染する可能性は高いといえますので共存することは必須なわけです。HIVだけでなく他のウィルスに至ってもそれは同じです。個人のしっかりした意識が必要であり予防につながるものです。

20歳代、それよりも若年層から感染の可能性はある時代です。そんな若年層にこそ正しい知識を持つことが予防できる大きな要素となります。

途上国に至っては確かな情報が通達されることや検査が行われること、食糧不足などから来る原因などが取り除かれるように願うばかりです。

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