誰にも言えなかった薄毛の悩み、今日から解消しませんか？

近年、女性の薄毛が急増してきました。ヘアサロンを利用する女性の数も年々増えていますし、世の中には女性用の育毛剤がたくさん出回っています。

逆に言えば、薄毛で悩む女性がそれだけ多いということです。写真に写った自分の姿を見て、自分の髪のボリュームが減っていることに気づくのはとてもショックなものですよね。

ただ、男性の薄毛や抜け毛とは原因や傾向に少し違いがあります。そのため予防法も若干違うのです。決して遺伝だからとか、もともと薄いから仕方ないと諦めるのではなくて、少しでも薄毛にならないように、またできるだけ髪が育つように努力してみませんか？

では、そのための方法についていくつかご紹介しましょう。

女性の薄毛の特徴・傾向

女性に多い薄毛の原因は、中年・更年期におけるホルモンバランスの崩れです。しかし近年の傾向として、その年齢がどんどん低下してきているのです。例えば20代から30代の女性であっても、薄毛に悩むケースが非常に目立ってきました。

男性の薄毛は、一般に髪に栄養が行き渡らず年齢とともに細くなっていきますが、女性の薄毛は、細くなるというよりも、太いまま、本数が減るという点に特徴があります。ですので、男性に多いM型脱毛、O型脱毛というものは女性ではあまり見られず、頭髪全体の量が減っていくケースが多いのです。

これをびまん性脱毛症と呼びます。

女性の薄毛の原因

では女性の薄毛はどのようなことが原因として起こるのでしょうか。男性との違いはどこにあるのでしょうか。
実は女性の薄毛の原因は様々です。従って、改善方法も原因によって違ってくるのです。

産後ホルモンが原因の分娩後脱毛症

妊娠・出産を経験した女性の半数以上がこの脱毛を経験しています。それは妊娠によって女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が一気に増え、それに伴って妊娠前に比べて毛髪が一時的に増えるのです。ところが、出産してしまうと、その反動で女性ホルモンの分泌量が減少するため、毛髪の増え方も一時的に減退するのです。

ただ、このタイプの脱毛は、一時的なものですので、通常は一年以内には落ち着くものです。従って特に心配する必要はありませんが、もしこうした症状が長引くようであれば医者に相談されるのがよいでしょう。

鉄分が不足することが原因の薄毛

女性でよく鉄分が不足しているために貧血の症状を見せる人がいます。貧血というのは、言うまでもなく、血液中の赤血球の数が少ないために起こる症状ですが、実は赤血球が減ると酸素を運搬する力も衰えるため、髪が成長しにくくなるのです。

このように、貧血による赤血球不足が髪や頭皮を酸欠状態にすることで、薄毛になるということが女性にはよくあります。この場合は、鉄分を多く吸収できるように食生活を改善することが必要です。

治療用薬剤が原因の薬物性脱毛症

病気の治療目的で薬を用いたことが原因で薄毛になることもしばしばあります。例えば抗癌剤などはその代表的なものですが、細胞の成長を止めることが狙いで投与されるため、正常な細胞までが成長を阻害されてしまうのです。

これが結果的には、毛髪の成長を止め、薄毛、脱毛の原因となっていくのです。同様に、抗うつ剤を服用した場合も薄毛になる傾向があります。この抗うつ剤が原因で薄毛になった場合は、服用を止めることで薄毛も改善されていきますので、その場合は、医師にご相談下さい。

避妊薬ピルの服用が原因で起こる薄毛

女性の場合、避妊目的でピルを服用する場合があります。ただ、ピルには避妊目的以外に、女性ホルモンを調整するために服用する場合もあるのです。つまりピルの服用は、ホルモンバランスを変えるため、結果として薄毛や脱毛を引き起こすことがあります。

ただ、ピル自体が薄毛の原因になるのではなく、ピルという薬は、擬似的に妊娠状態と同じ体を作り上げるため、上述した分娩後脱毛症と同じ結果を招くのです。つまり、ピルを服用することによって、妊娠中と同じく、一時的に毛髪の成長が促進され、服用をやめた途端、産後と同じく一時的に毛髪の成長が衰えるのです。

従って、この場合の薄毛も、時間とともに落ち着いてきますので、それほど心配する必要はありません。

日常生活の中で気を付けるべきこと

さて、上述のように、女性特有の原因による薄毛でも、それを防止するために、日常生活の中でちょっとした工夫をすることで効果を上げることができます。では具体的な方法についてご紹介しましょう。

シャンプーには要注意

シャンプーの目的は、毛穴にたまった皮脂を洗い流すことです。皮脂がたまっていると、頭皮が不健康な状態になり、薄毛や脱毛を促進してしまいます。また、使うシャンプーも、高級品から粗悪品まで様々です。よく薬局などで売っているシャンプーは、界面活性剤が多く含まれていることもあり、頭皮に悪影響を及ぼします。

シャンプーの量も多すぎるとすすぎが不十分になり、薄毛の原因となりますので注意して下さい。できれば二度洗いが理想的です。また、指を軽く立てるような感じで頭皮をマッサージするような感じでシャンプーしてみて下さい。そして冷たい水よりも温かいお湯の方が頭皮には優しいです。

シャンプーが終われば、ドライヤーよりもタオルで水分をきれいに拭き取って下さい。水分が残っていると、髪を傷め、薄毛の原因になります。もし育毛剤を使用して折られる場合は、リンスを使われない方がよいでしょう。

食生活を改善しよう

髪も体の一部ですから、髪を成長させるためには、栄養を十分に与えてあげる必要があります。髪を成長させるのに必要なものは、納豆や豆腐などの大豆食品です。さらには魚もよいでしょう。これらは血流を促進するため、夜間に髪を成長させてくれるのです。

ほかには、ビタミンBは頭皮に新陳代謝を促進してくれます。レバーや玄米などはその代表的な食品です。緑黄色野菜に多く含まれるビタミンAはやビタミンEも髪を成長させる上では欠かせません。

薄毛は地道な努力で解決

以上のように、女性の薄毛は男性と同じく深刻なものですが、女性特有の原因によって引き起こされるものがあり、その種類も多岐にわたります。

いきなり市販の育毛剤を使用するよりも、まずはクリニック等できちんと診断を受け、原因が何であるのかをきちんと調べた上で対処の仕方を検討されるのがよいでしょう。

ともかく、諦めないで地道に努力していけば必ず改善されますよ。