彼と一緒にいると、いつも喧嘩が始まってしまう。しかもお互い喧嘩を終わらせることがへたくそで、いつもこじれてしまって長期戦に。ということに疲れている人もいるでしょう。
同じ喧嘩の場にいるとしても、男性の心中と、女性の心中はまったく違います。今回は、彼との喧嘩をこじらせてしまう女性がやりがちなポイントを挙げ、喧嘩をこじらせない方法を考えてみたいと思います。
喧嘩をしているうちにだんだん腹が立ってくると、今喧嘩している内容に関連する昔の記憶がよみがえってきます。女性にありがちな喧嘩のときのセリフは、「そういえば、あのとき『も』こうだったよね」です。
喧嘩の怒りをフックとして、昔のことが、目前で起こっているかのようにありありと思いだされるのです。そんなとき、過去とか今とか関係ありません。女性にとっては充分喧嘩の議題になりえます。しかし、男性にとってはとっくに終わったこと。女性のテンションについていくことはできません。
どうしても過去のことで彼を許せないのなら、今彼と喧嘩しているテーマを終結させてから、別のタイミングで話を持ち出してください。たいがいは、今、腹立たしいのであって、彼と仲直りしたら、過去のことも許せる気分になるのではないかと思います。
「どうしてあなたはいつもそうなの」というおおざっぱな責められ方をすると、男性の応答は、たいてい「いつもではない」というものになります。「AのときとBのときとCのときとDのときがあって、過ちを犯したのは、Cのときだけだ。だからいつもではない」という理論です。
しかし、そのような回答を男性がしたところで、女性は「へりくつ言わないで」と一喝するにすぎません。このパターンの喧嘩も収拾がつかなくなります。
喧嘩の理論構成が、女性と男性とで根本的に違うのです。女性はただただ、自分の気持ちに共感してほしくて喧嘩をしますが、男性は、喧嘩に理屈をもちこみます。「あなたはいつもそうだ」という言葉は、女性の「わかってほしい」という気持ちのあらわれです。
しかし、男性の「いつもではない」という、理屈としては正しい応答が、女性にとってはわかってほしい気持ちを否定されたように感じるので喧嘩がこじれるのです。ですので、女性の「どうしていつもそうなの?」という言葉は、具体的に言い換える必要があります。
根拠のないことを、「絶対にそうだ」という決め付ける言い方は、彼との喧嘩では控えることをおすすめします。あなたがものすごく勘のよいタイプで、根拠がなくても、「絶対そうだ」と感じたことがビシバシ当たるなら、彼も、おそれおののいているかもしれません。
しかし、主に被害妄想からくる「絶対そうだ」を繰り返すと、喧嘩においてのあなたの言葉の信頼度がどんどん下がっていってしまいます。
彼と喧嘩をしているうちに、ネガティブモードにスイッチが入っていませんか。「どうせ私なんて○○」。「○○」の中には、おそらくあなたのコンプレックスの内容が入ります。「どうせ私なんてかわいくない」「どうせ私なんて、いない方がよい」などなど。喧嘩においては(人生においても!)、そんな自虐モードはほとんど無意味だということに気付きましょう。
「どうせ私なんて」という言葉は、「自分は他の女と比べてしょうもない」という意味であるわけですが、とすると、あなたの世界の中では彼はそんなしょうもない女とつきあっていることになりますよね。彼に失礼です。
女性によっては、好戦的なタイプで、喧嘩をふっかけて彼と傷つけ合うようなコミュニケーションすら楽しんでいるような人もいます。しかし、男性で、女性との喧嘩をそのように楽しむ人は少なく、喧嘩が始まった時、心から辟易しています。
先に挙げた彼との喧嘩がこじれるチェックポイントを裏返すと、こじれないコツになります。
女性は、喧嘩をしながらも相手に共感してほしいという気持ちがあります。「好きだからわかってほしいという気持ちが大きすぎて喧嘩になってしまう」ということを彼に上手に伝えられたら、こじれずに喧嘩を終わらせることができるかと思います。
嫌いなら喧嘩すらしませんよね。腹が立っても好きだから一緒にいたい。直してほしい。でも彼が受け入れてくれない。だから喧嘩するのです。
女性ならではの喧嘩をこじらせるポイントを挙げ、こじらせない方法を考えてみました。喧嘩をしているときは、お互い自分が正しいと思っているわけですが、とはいえ、喧嘩の原因もこじれるきっかけも、ささいなことであるのもカップルの喧嘩の特徴かもしれません。
そもそもなんで喧嘩になったのかさえ思いだせない喧嘩もたくさんあるのではないでしょうか。きっかけを思い出せないような喧嘩で疲れてしまわないよう、喧嘩をスマートに収束できるかしこい女性になりたいものですね。