生理前に現れ始める肌荒れ。女性なら、誰しもこの経験したことがあるのではないでしょうか。普段は肌のことで悩まないのに、この時期だけは調子が悪い…という方も少なくないことでしょう。
生理前の肌荒れの症状は、人によってさまざまです。脂っぽくなりニキビや吹き出物が出る人がいる一方、乾燥が増してカサついてしまう、という人も。さらに酷い人になるとアトピーのようになったり、痒みが伴う場合もあるようです。
このような症状が毎月のように続くのですから、生理が近付くにつれ、憂鬱になってしまいますよね。精神的なストレスにもなり、さらにホルモンバランスを崩す恐れも出てきます。なるべく荒れを抑え、美しい肌のまま生理を迎えることができたら…女性ならそう思うのが当然です。
では、どうしたら生理前の肌荒れを抑えることができるのでしょうか。そもそもこの肌荒れは、『月経前症候群(PMS)』の症状のひとつ。月経の数日前から不快な症状が現れるもので、その原因はホルモンバランスの崩れが大きく関わっていると言われています。
つまり生理前の肌荒れは、ホルモンバランスが大きく関わっていると言うこと。そのことを踏まえた上で、効果的な対策や予防法をご紹介します。根本的原因が分かったうえでの方法ですから、肌荒れの種類は問いません。悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ホルモンバランスを崩す原因のひとつに、「冷え」が挙げられます。そもそも、冷えは万病の元。身体が冷えることで自律神経が乱れ、全体の不調に繋がってしまうのです。つまりは冷えの解消が、肌荒れの改善に繋がる、と言うこと。遠回りに思えるかもしれませんが、確実な方法のひとつだと言えますよ。
温める方法は色々ありますが、やはり効果的な「入浴」がおすすめです。忙しかったり、気温が高いとついつい避けてしまう入浴。実はそんな時こそ、身体は冷え切っています。忙しい時はストレスによって血行不良になり、暑い時は冷たい食事やクーラーで冷えてしまっているのです。
お湯の温度は、リラックスして浸かることができる38~40℃がベスト。いくら身体温めることを望んでいても、高ければ良いと言うものではありません。無理せず、気持ち良く入浴することが大切なのです。その効果で、さらに自律神経を整え、結果ホルモンバランスも良くなりますよ。
また入浴することによって、たくさん汗をかきますよね。この汗と共に、老廃物を排出することができるのです。普段なかなか汗をかく機会がない方こそ、入浴すべきだと言えるでしょう。血行が良い、バラ色のお肌に近づくことができますよ。
身体の外から熱を与えて温める方法として、入浴を挙げました。今度はその逆で、身体の中から血行を促進させる方法をご紹介します。それはずばり「運動」です。運動は身体を温めると共に、血液の循環を良くしてくれます。一石二鳥の最適な冷え取り法なのです。
では、どんな運動法が良いのか。できることなら、ウォーキングなどリズミカルな有酸素運動がベストだと言えるでしょう。鬱を抑制させる効果も期待できるため、生理前の憂鬱の解消にも繋がります。前向きな気持ちで行うのが大切ですよ。
しかし、あまり運動が好きじゃなくてハードルが高い…と思われる方には、室内の軽い運動でもOK。仕事や家事の合間に行える、簡単なものをご紹介します。それは、ラジオ体操の深呼吸をゆっくり大きくする、と言うもの。首肩、そして肩甲骨を意識して行うのがポイントです。
顔の肌荒れを起こす方は、特にデコルテの血行が悪くなっています。デコルテとは首や肩の部分。ここをほぐすために、腕と肩を大きく回すのが血流促進に繋がります。そのため、深呼吸の動作がベストなのです。
また動作だけでなく、呼吸自体も長く深く行うことを忘れずに。結果、身体全体を使うことになり、血流が良くなるのです。ただし些細な動作なので、毎日こまめに行うのを忘れないでくださいね。繰り返せば、少しずつ顔の肌の色ツヤが改善されていくのを感じるはずですよ。
生理前、いつもの化粧品でヒリヒリしたり、かぶれてしまった経験はありませんか?この時期の肌はバリア機能が落ち、回復力も低下しています。つまり普段は健康な肌も、敏感肌になっていると言うこと。ですから、刺激が少ないスキンケアやメイクを心がけるようにしましょう。
生理前は荒れるから、化粧品類をもっと良いものに変えたい!と思う方も多いはずです。しかし生理前に変えるのは、あまり得策ではありません。それもまた刺激となり、肌荒れを酷くさせてしまう恐れがあるからです。
そもそも、いつも信頼して使っている商品で荒れてしまう状態の肌。変えたところで、効果がてき面にでるとは言えないでしょう。生理前の肌荒れは、外からのアプローチは効果的ではないと理解しておくべきなのです。
ピーリングやパックも、敏感肌には負担が大きいもの。普段の健康的な肌には栄養となっても、生理前の肌には刺激になってしまう可能性があります。最低限のスキンケアでとどめ、いたわってあげることが大切ですよ。
と言っても、漢方の種類はさまざま。人によって飲むべき種類も変わってきます。婦人科や皮膚科、漢方薬局などで相談し、最適な漢方を見つけることが重要です。その際は生理前の肌荒れに悩んでいる、と告げるのをお忘れなく。ただの肌荒れとは違うので、婦人系の漢方薬を飲むことが肝心ですよ。
いかがでしたか?上記に挙げた対処法は、化粧品をいくら変えても効果がなかった!とお嘆きの方にこそ、おすすめの方法です。