就職・転職活動、オフィス勤務、結婚式、パーティーなど、女性はヒールを履く機会に溢れていますよね。そして、誰しも一度は普段なれないヒール長時間を履いて、足が痛くなってしまった経験があるのではないでしょうか。
外反母趾がどんな病気かわからない人もいるかと思うので、簡単に説明します。女性の三人に一人は外反母趾予備軍だといわれているくらい、身近な病気です。
足の親指の関節が小指側(外側)に曲がってしまい、足の形が変形。窮屈な靴やヒールを履くと痛みを伴い、ひどくなると歩行が困難になってしまう場合もある、恐ろしい病気なのです。
では、どんなことが原因で引き起こされる病気なのかご説明します。ヒールの高い靴を履くことで、重力と体の重さで足の指先に力が入り、圧迫されることで骨が変形してしまいます。
また、足に合っていないヒールやパンプスを履くことで靴が簡単に脱げてしまい、それを阻止するために指で踏ん張ってしまうことも骨が変形してしまう原因の一つのようです。
こどもや女性は足の筋肉が男性と比べて弱く、関節も柔らかいので比較的男性と比べてなりやすいです。
ただ、一生、ヒールの高い靴やパンプスを履かないという方が外反母趾にならないという訳ではありません。
そして、外反母趾が与える影響は、歩行に関してだけではありません。足の不調は体の不調とも言われます。症状としては、肩こりや腰痛、慢性的に疲れやすくなってしまうことがあります。
また、足が変形することで、靴選びが困難になり、足に合う靴がなかなか見つからなくなってしまう、素足になることが恥ずかしくなるといったマイナス要因があります。
こんな恐ろしい外反母趾。できることならなりたくは無いですよね。さっそく予防方法をお教えします。まず、自分に合った靴を選んで、それを履くようにすることが大切です。
まず、普段からヒールを履いている方であれば、ヒールがしっかりしていて、倒れにくく、高さの低いものを選ぶようにする。また、手前に体重がかかることを防ぐために、中敷きがあまり滑らないものを選ぶことが重要です。
パンプスであれば、横幅が大きすぎず、歩いた時にカポカポ抜けないものを選ぶ。また、つま先が圧迫されないもので、素材が柔らかく履きやすいものを選ぶことで外反母趾の予防となるでしょう。
足の先が三角形になっているものは、カッコいいですが、両サイドから圧迫してしまう可能性があるので避けたほうが無難です。全てが揃ったものがなかなか見つからなくても、中敷きを入れることでかなり環境が改善される場合もあります。
また、自分に合う靴を履くようにしてください。外反母趾の症状が出ていると感じながら、今までと同じく高いヒールを履き続けると、症状は悪化していく一方だと思います。
最悪、横にはみ出てしまった骨を切る手術をしなくてはならないかも知れません。手術自体の時間は1時間から2時間ほどで終わるケースが多いようですが、5日ほどの入院が必要な場合もあるので、やはり、早期の発見と改善が重要ですね。