生理痛が酷いといえば、よく知られているのが子宮内膜症などの疑いですよね。しかしながら病院に行って検査をしたところ問題ないと言われたのに、生理のたびに激痛で苦しむ、という人もいます。原因は一体何なのでしょうか?
今回はそうした、病気が原因ではないのに生理痛が酷い、といった人のための、あまり知られていない情報を9つ、まとめてみました。ぜひ参考にしてみて下さいね。
子宮内膜症でもないのに生理痛が酷い、という人でまず一番疑われるのが、子宮後屈です。通常、子宮はおなか側に向かって前屈している位置にありますが、背中側に傾いているのが後屈です。
生まれつきの場合が多く、病気ではないので治療や手術の必要はありません。妊娠・出産によって正しい位置に戻ることも多く、子宮後屈が原因の生理痛の場合は、産後治ってしまうことが多いです。
対策としては、普段から血流を良くするための食事や運動を心がけることと、次にお話する、内臓の位置を正しく保つために腹筋を鍛えること、そして骨盤のズレを矯正することなどです。
ガードルを履くと、骨盤もきゅっと引き締まり、ぽっこり出たおなかも凹み、姿勢も良くなりますよね。そのガードルの役目をしてくれるのが腹筋と背筋です。
これら筋肉が弱いと、内臓が重力に負けて本来の位置よりも下に落ちてしまい、子宮に胃やら腸やらの臓器の重みがぐっと乗っかってきてしまうのですね。
ではずっとガードルを履いていればいいかというと、ガードルは皮膚の上から腰まわり全体を圧迫してしまうため、かえって血行が悪くなってしまうので長時間の使用はおすすめできません。やはり地道に筋トレをして腹筋・背筋を鍛えるのがベストです。
骨盤がずれていない人のほうがめずらしいくらい、骨盤はゆがみやすいもの。長時間座ってデスクワークをしたり、正しい立ち方や歩き方をしていないため、どうしてもズレてきてしまうのですね。
筋肉がガードルなら骨盤はコルセットの役目を果たしているというわけですね。
骨盤は矯正ベルトをつけているだけでも随分良くなります。また簡単な運動なども雑誌や動画などでたくさん紹介されていますので、自分にできそうなものを探して、ぜひ続けるようにしてみましょう。
自分ではっきり冷え性と自覚している場合はまだいいのですが、一番怖いのは自覚のない冷え性です。最近の20代女性は、食べ物や服装、生活スタイルの変化から、低体温の人が非常に多いのです。目指す体温は36.5度前後。これより低い人は冷え性だと自覚しましょう。
効率よい対処法は、背中や太ももなどの面積の大きい筋肉を鍛えること。がんがんやる必要はなく、入浴前にゆっくりスクワットを20回程度、そしてお風呂に漬かりながら6秒間、胸の前で手のひらを合わせ、ぐっと押す。これを数セットやるだけでOKです。
女子なら、スイーツ・パスタ・パン、好きな人多いですよね・・・。スイーツはいかにも糖分が多そう、というのはわかりやすいと思いますが、パスタ・パンも糖質が非常に多く、血糖値を急激に上げてしまう食材だということを知っていますか?
血糖値が急激に上がると、この糖を代謝しようとして、副腎から糖質コルチコイドというホルモンが分泌されます。このホルモン、実はステロイドホルモンとも呼ばれ、これが出すぎてしまうと副腎が疲れてしまうのです。
血液中のイオンバランスが崩れると臓器が正しく機能しなくなり、生理痛が酷くなるだけでなく、月経前の諸症状が酷くなったり、普段でも頭痛や吐き気、便秘が酷くなる恐れがあります。
それどころか、女性生殖器そのものの機能を低下させてしまったり、重症化すると命の危険にも及んでしまうほど!女子の好きなメニューは、実は糖質が多いので、気をつける必要があるのです。
なるべくスイーツは週1回程度のお楽しみにして、甘いものや甘いものを含む飲料、またケチャップやソース、みりんなどを使った調味料なども控えるようにしましょう。
普段の食事も低糖質なものを摂るように心がけます。肉類や大豆類などを中心としたおかずは、糖質が低いだけでなく、筋肉の土台にもなってくれる上、なんとダイエットにも最適!一石三鳥のこの方法をやらない手はありません。
味噌汁、納豆、煮豆、あぶら揚げ、がんもどき、豆腐、おから・・・。時々、あるいは1日1回は食べる、という人は結構いても、こうした昔ながらの和食を毎食、きちんと摂っている人は少ないのではないでしょうか?
実際、こうした食事に切り替えたところ、月経前の頭痛や腹痛が無くなったばかりか、なんと突然、全く痛みも無いまま出血が始まって驚いた、というほどの人もいるくらいです。
また大豆類は糖質が少なく、ダイエットや糖質コントロール食にも最適です。その上、女性ホルモン様成分なので、バストアップやお肌・髪のハリツヤが良くなるというとってもうれしいおまけつきなのです。
コーヒーにはカフェインが多いことが知られていますが、緑茶や紅茶にもカフェインが多く含まれているのはご存知ですか?玉露などはなんとコーヒーの2倍もカフェインが含まれているのです。
カフェインを多く摂取すると、血管が収縮され、血行が悪くなります。生理痛の酷い痛みの原因となっているのが、実はプロスタグランジンと呼ばれる物質。
そのためこの物質が多く出すぎてしまうと、子宮収縮を強めるだけでなく、頭痛や腰痛、吐き気などを起こさせる作用もあるのです。
つまり、体が冷えたり、カフェインを摂り過ぎて血行が悪くなると、このプロスタグランジンが多く出すぎてしまい、結果、生理痛が激痛になってしまうというわけなのです。
一日経つと、例えばデスクワークが長かったり、歩き回ったり、足を組んで座ったりなど、何だかんだで一日分の凝りとズレが生じるもの。
たった1日でも、首・肩・背中・骨盤などといった重要な部分の骨のズレや、それに伴う全身のリンパの流れの滞りといったことが起きてしまうわけです。
同じように、寝ている間は最も体が凝る時間。6~8時間もの間、ほぼ同じ姿勢で横になっているわけですから、凝らないほうがおかしいですよね。これはどんなにいいベッドで寝ても同じです。
一日の終わりには必ず体をリセットする意味でストレッチをしましょう。たった5分程度でも、やらないよりは断然効果があります。そして同じように朝起きたら、寝ている間のゆがみをリセットするためにストレッチをしましょう。
ビタミン豊富な果物や生の野菜サラダは、美容には必須アイテムですよね。ですが、同時に体を冷やしてしまうものもたくさんあります。美容にいいからと摂り過ぎるのはNGです。
ちなみにどんなフルーツや野菜が体を冷やすかというと、
など。つまり、熱い地方で摂れるフルーツや、夏に摂れる野菜に多いことがわかります。不思議な自然の摂理ですね。
とはいえ、ビタミンは数々の大切な栄養素がしっかり働いてくれるために必要な栄養素。うまく他の食材と一緒に摂るようにしたり、過剰摂取を避ければ大丈夫です。
ダイエットのためにフルーツとサラダだけ、などという生活はやめ、一緒にたんぱく質を多く摂るように心がけましょう。野菜もなるべくスープにしたり温野菜にするなど工夫します。
以上、9つの原因をまとめてみました。思い当たることはありましたか?こうしたことに気をつけるだけで、相当生理痛が軽くなる場合も多いのです。当たり前のように酷かったあの生理痛から開放されるなんてウソのようだと思いませんか?
どれも簡単に始められることばかりな上、生理痛だけでなく美容にもいいことばかりですので、ぜひこれをきっかけに、始めてみて下さいね。