もう、悩まない!仕事と子育て両立のメソッド

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今の日本では、「仕事」と「子育て」の両立をさせようと、多くのお母さんたちが奮闘しています。ちょっと前の日本であれば、子供が小さいうちは、お母さんはお家にいて、子供の面倒をみて、家事をして・・・という専業主婦のスタイルが当たり前のように定着していました。

でも、今は時代の流れもあり、経済的な要因もあり、働きながら子育ても奮闘する女性がたくさん出てきたのです。外国では、女性が働きながら、仕事をするというのは当然のことでした。働く女性が多い外国では、ベビーシッターや保育関係のサービスが手厚く整っており、日本はそういった部分では、まだまだ後進国だといえる状態でしょう。

そんな中でも、外国の女性たちと同じように、日本の女性たちも働かなくてはならなくなっているのが、現状です。日本では、まだまだ、自分の子供を小さいうちから人に預けてまで働くといった方法が、浸透していないように思えます。

保育園を活用しよう。「保育園は、かわいそう。」ではない!

「まだ小さい子を保育園にまで預けて、かわいそう。」

「幼稚園に入ってから、簡単なアルバイトをしたらいいのに。」

周囲からそんな風に言われて、働くことを諦めてしまう女性も多いことでしょう。でも、経済的な面を考えれば、「働きたい。」というのが本音ですよね。

でも、周りの人から考えてみると、小さいうちから子供を他人に預けて、発達に影響が出かねないなんていうことも危惧されてしまうかもしれません。保育園に入れることは、子供にとって寂しいだけのデメリットだけなのでしょうか?

アメリカのある国立の保健研究所が行ったさまざまなタイプの家庭外保育と、そういった施設を利用する家庭と子どもについての長期追跡研究の結果があります。それは、「母親による養育を受けた子供と、それ以外の人による保育を受けた子供の発達にはほとんど差がなかった」ということが、明らかになっています。

つまり、保育園に預けられたからといって、子供の発達に重大な過失が起こるようなことはないということなのです。また、質の高い保育を受けた場合は、子供の言語と知的発達の面でやや良好な発達が見られたということです。

質の高い保育と言うのは、保育をする側の大人が、子供に明るく元気に接してあげたり、子供の好奇心などに敏感に反応し、子供のやる気や興味を前向きに励ましてあげることの出来る保育状態のことを指します。

こういった保育状態を維持することは、実際には、母親一人だけの状態の保育では難しいことが多く、仕事として接しているからこそ、保育士ができる保育であると言えるのです。

なので、「保育園にいれたら、かわいそう。」というのは、現状を把握せず、感情論だけの意見であるともいえます。

両立のメソッド1 人の手を借りる

仕事と子育ての両立をしようと考えているのであれば、「絶対に、一人で抱え込まないこと。」がもっとも重要なことになります。仕事も子育ても、一人きりで完璧に出来る人など、いないのです。

特に子育ての面では、一人でやろうなどと考えると、絶対に途中でストレスで倒れます。一人で子育てなど出来るものではないのです。

初めての子育てであれば、なおさらです。分からないことだらけの上、子供はそんなことはお構い無しに、泣け叫び、母親に要求を突きつけてきます。それを、全て自分ひとりで解決しようとしていると、ストレスがたまり、健全に子育てなど出来ない状態に追い込まれるのです。

自分の実家や夫の実家が近くにあるのであれば、ちょくちょく顔を出すようにするだけでも、気持ちが軽くなります。孫は、どの親もかわいいものですから、少しの子守などは喜んで引き受けてくれることでしょう。

また、パートナーである夫にも頼ることで、夫婦の信頼関係も高まりますので、子供にとってもよい家庭環境で養育することが出来るようになります。

保育園などは、他人の子供を預かる場所であり、仕事として接することが出来る保育士ならではの、保育を受けることが出来ます。自分の子供であれば、泣かれたり、いたずらをされると、つい感情的な部分がでてしまいます。しかし、仕事で接していれば、冷静に笑顔で子供に接してあげることが出来、子供にとっては、良い環境で保育が受けられるチャンスでもあるのです。

仕事の面でも、時には人に頼る

「復帰したからには、自分の職務を全うしなくては。」と意気込む女性もたくさんいることでしょう。でも、今のあなたの状態は、以前の状態とは違うのです。思うように残業できなかったり、休日出勤はお断りしなければならない状態であるのです。

出来ないことは、できないと仕事でもはっきりと伝えることが大切です。出来ないことなのに、中途半端に引き受けてしまえば、逆に職場の仲間に迷惑がかかる結果となるのです。

「これは、出来るけれど、これは出来ない。」という判断を的確にすることで、周囲の人もあなたに「任せられる仕事と任せられない仕事」の線引きをはっきりさせることが出来ます。

特に、復帰したばかりのときは、子供がすぐに病気になったりして仕事を休みがちになることもあるでしょう。そういったときのためにも、日ごろから周囲とのコミュニケーションはシッカリととっておくことが大切です。

その上で、仕事の面でも、人に頼り、また仕事が出来るようになったら、誠実に着実に仕事をこなすことで、周囲の理解も次第に得ることが出来るように慣れます。

突然のお休みがあることを予想して、事前に自分の抱えている仕事をエクセル表などにまとめておくようにするのもよい方法です。期日はいつまで、どのくらいまでできているのかを記載しておくことで、突発的な休みの時には、その表を他の人に見てもらい、続きを行ってもらうことも出来ます。

頼らなくてはならないときには、きちんとお願いをして、人の手を借りるようにしましょう。そういった工夫を重ねていくことで、周囲への影響も少なく、仕事をしながら子育てをすることが出来るようになるでしょう。

両立のメソッド2 子育ても仕事のキャリアの一部に

「子供がいるために、キャリアに影響が出てしまう。」と悩む女性もいるでしょう。しかし、子育てを経験することもあなたのキャリアの一部です。以前なら、仕事の面での経験のみがあなたのキャリア形成に役立つものだったかもしれません。

しかし、仕事と言うのは、何も表面上のビジネススキルだけで成り立つものではありません。どんなにたくさんの資格があっても、どんなに難しいことを大学で学んできた人でも、人とのコミュニケーション能力や、人間力がない人は、仕事で生き残ることは出来ないといえます。

子育てで得られるのは、人間の内面のキャリアです。内面のキャリアというのは、実は社会人になって、年齢を重ねるごとに、磨きがかかりにくくなります。

社会人になったばかりであれば、周りの上司、先輩から注意やアドバイスを受けることが多く、内面的にも成長が著しくなる時期です。しかし、次第に、年を重ねるごとに注意やアドバイスを受ける機会が少なくなっていきます。

そうなると、あとは、自分で何らかの方法で、精神的に鍛えるような努力をしたり、考え方や発想の工夫をしたり、自ら努力をし続けなければ、発達しにくくなるのです。

子育てと言うのは、うまくいくものではありません。うまくいかないからこそ、頭を使います。言葉の未だ分からない子供に、物事をどう伝えたらいいのかと試行錯誤したり、駄々をこねたり、我儘をいう子供を如何に説得し、言うことを聞かせるように出来るのか考えたり、人を成長させるための工夫を凝らしたりと、ヒューマンコミュニケーション能力を駆使しなければ出来ないものなのです。

なので、子育てをすれば、それは確実にあなたの中のキャリアとなり、仕事の面でも、部下を叱咤激励したり、成長させたりと、子育ての経験が活きることになるのです。

両立のメソッド3 「手抜き」の法則

仕事と子育てを両立するのであれば、「手抜き」は絶対に必要です。ここで言う、「手抜き」とは、悪いイメージの「サボる」という意味合いではなく、「いい手加減で物事を終わりにさせる。」という意味の「手抜き」です。
  • 仕事における「手抜き」を行いましょう。
  • 子育て、家事も「手抜き」をしましょう。

仕事と子育ての両立で悩み、途中で挫折し、仕事を諦めてしまう人の多くは、仕事も子育てもどちらも全力投球してしまう、いわゆる「完ぺき主義」なお母さん方が多いのです。

「完ぺき主義」を目指しているつもりはなくても、何でもまじめに取り組みすぎてしまう人や、人に頼る癖が未だついていない女性は、要注意です。自分でも気がつかないうちに、仕事に子育てに、頑張りすぎて、無理がかかっている人が多くいます。

もともと、日本人は、まじめな人が多いわけですから、こういったパターンに追い込まれやすいのです。

さて、「手抜き」ですが、先ずは、仕事についてです。子育て中の仕事と言うのは、以前の仕事時間と比べれば、確実に短くなっているはずです。「時間が短くなることで、周囲に迷惑を掛けている。」と考える人もいるかもしれません。しかし、あなたが産休や育児休暇を取っている間も、会社は回っていたはず。

そうです。会社と言うのは、悲しいですが、人がいなくなったとしても回るのです。たとえ、社長がいなくなったとしてもです。なので、ここは「適度に手を抜いて、時間短縮勤務や、残業無しのスタイル」を選ぶことで、あなたのストレスは、確実に少なくなることでしょう。

また、時間が短くなれば、こなせる仕事量にも変化が出てくるはずです。でも、それでもいいのです。自分で出来る範囲内のお仕事は、きちんとこなし、出来ない部分には、あえて手を出さないようにすることも必要です。

子育てについても、同様です。常に一人で行うのではなく、保育園の先生、実家の両親、地域の人々にお願いするファミリーサポート、または有料のベビーシッターなど、「他の人の手を借りたい」と感じたときには、いつでもヘルプを出すようにしたほうが、いいのです。

また、家事も同じように、旦那さんの協力も得て、「いい意味での手抜き」を覚えましょう。お掃除、洗濯は、毎日しなくてもある程度は回るはずです。洗濯などは、週に1度か、2度、夜間に洗濯し、朝、早めに起きて干すようにすれば、時間も節約できます。

家事の中でも一番、時間をとられるのが、食事です。食事も、休みの日に作りおき出来るものは作っておき、冷凍保存しておくと平日は、電子レンジでチンすれば、料理が1品増やせます。

また、宅配サービスなどで、切ってある食材を焼くだけ、暖めるだけで、家庭料理が出来てしまうサービスなどもありますので、上手に活用すると、「手抜き」ができますね。

無理をなくそう

何でも自分で抱え込んでは、仕事と子育ての両立など出来ません。上手に人の手を借りて、頼ることで、仕事も子育ても無理がかかりません。

無理がかかると、あなた自身ストレスになり、そのストレスは、弱い子供へはけ口を求めたりしてしまい、虐待や育児放棄などにつながってしまう可能性があります。

人に頼り、「手抜き術」を身に着けて、のんびり構えながら行うことが、長期間の両立を可能にします。

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