一般に、女性は産後、一時的に体重が増えてしまいます。それをそのまま放っておくと、体型が崩れ、鏡を見るのがつらくなってしまいかねません。そんな産後ダイエットを行う上で上手なやり方をご紹介しましょう。決して無理をして進める必要はありません。
楽に、自分のできる範囲で行って下さい。また、急がず、長い時間をかけながら行うつもりで気長にやっていきましょう。
まず、産後ダイエットを行う場合、体全体の脂肪を燃焼させるにあたり、有酸素運動を心がけるようにしましょう。有酸素運動というのは、普通に呼吸ができるような状態である程度長い時間行える軽い運動です。
一番手軽に行えるのはウォーキングです。ウォーキングとはその名の通り、歩くことです。ただ、散歩とは異なります。ウォーキングの場合、ある程度大股で歩行するのですが、できれば腕をしっかり振って呼吸はスースーハーハーという感じで規則的に行います。
ゆっくり大きく呼吸しながら行うことで酸素を体の隅々にまで巡らせることができ、脂肪を燃焼させるのに役立たせるのがねらいです。
有酸素運動の時間は、基本的に20分以上は行って下さい。
なぜ20分以上なのかといいますと、有酸素運動によって、まず血中ブドウ糖が分解され、エネルギーに変えられていくのですが、20分後くらいから、体中の脂肪を燃焼させて、エネルギーに変えていくという流れになるのです。
その境目がちょうど20分くらいなので、最低でも20分以上続けることで、少しずつでも脂肪の燃焼を促すことが可能になるのです。
なぜ朝食前がよいのでしょうか。
それは、もし朝食後に有酸素運動を行った場合、まず血液中にブドウ糖が増えてしまっているため、有酸素運動を行っても、まず血中ブドウ糖を分解していくだけで、脂肪の燃焼にまではなかなか至らないのです。
しかし、朝食前に有酸素運動を行えば、血中ブドウ糖が少ないため、早めに体中の脂肪の燃焼に移ることができるようになるのです。つまりそれだけ脂肪燃焼効果が高くなるということなのです。ということで、可能であれば朝食前に実践されることをおすすめします。
このように手軽にできる有酸素運動ということで代表的なウォーキングを例に挙げましたが、有酸素運動はそれだけではありません。サイクリングやジョッギングはもちろん、もしジムに通える方であれば水泳も効果的な有酸素運動です。
これらのうち、最も脂肪燃焼効率の高い有酸素運動は、水泳です。
最初は、無理に泳ぐ必要はありません。プールの中で歩けばよいのです。歩くといっても普通に地上を歩くのに比べると、プールの中はかなり水の抵抗がありますので、いい有酸素運動になります。
ある程度できるようになってきたら、軽く水泳を行ってみましょう。どんな泳ぎ方でも結構です。
まずは浮力を使って浮いた状態で少しずつ体を動かしていきましょう。産後で運動不足のお母さんにとっては、いきなり激しく動くのは難しいですが、少しずつ無理のない範囲で泳いでみましょう。
こうして気長に有酸素運動を続けていると、必ず効果はあらわれます。決してあきらめないことが大切です。できれば同じ思いをもったママ友と一緒にやると長続きしやすいでしょう。
では皆さん、頑張って下さい。