「まあ、こんな素敵な人がうちの子のお嫁さんになってくれるなんて、嬉しいわ」「本当の親子のように仲良くしましょうね」なんて言っていたのは、結婚前の話、結婚をして同居を始めてみたら見えてきた姑の本性。
「嫁として気に入られたい」「姑と仲良くして夫を喜ばせたい」。そんな健気な嫁の気持ちなんて簡単に打ち砕くほど、世の姑パワーは強いものです。
「味噌汁の味が濃い」「洗濯物の干し方がなってない」― こんなことで怒るのはドラマの中の姑だけかと思いきや、現実にもいるんです。そして姑との関係で悩む嫁もいっぱい。
これから先何年も一緒に暮らす姑と、なんとか折り合いをつけてうまく付き合っていく方法を考えてみました。
まあ、これが出来たら世の中の嫁は苦労しません。これができないから、嫁姑問題があちこちで勃発しているのです。そして、姑の要望に全て応えられたとしても、その先にはさらなる要望が待っています。
味噌汁や煮物の味を、やれ甘いだの辛いだのと指摘されたら、「私はどうも手際が悪くて…。ぜひ一度お義母さんの作るところ見せてください」と甘えてみる。これを言うのはご主人(姑にとっての息子)がいる前で言うのが効果的。
そして、手順や材料の分量をメモしたり、ポイントを聞くふりをして質問を続け、調理作業の大半を姑にやらせる。仕上げは、ご主人から「やっぱり、母さんの作った煮物は最高だね。うちのやつのはまだまだだから、母さんこれからもよろしくな」ととどめを。
毎日、嫌味の連発、あら探しばかりする姑との生活、息が詰まりそうになって当然。そんなときは、自分が昼メロの主人公だと思って、姑の相手をしましょう。
自分の世界が狭ければ、その中で起きる問題事は大きな問題になりがちです。ですから、姑のいる家が自分の生活の大半を占めている人は、ウォーキングで早朝や夕方に外に出たり、可能ならば習い事やパートに出て、行動範囲や交友半径を広げてみましょう。
そうすると、姑の問題以外のことにも目が行くようになり、問題が少しだけ小さく見えてきます。
これが出来たら苦労しないと思いますが、どうにもこうにも無理、自分が壊れてしまうと思ったら、ご主人に相談をして別居をすることも考えましょう。
もちろん経済的な負担は増えますから、簡単なことではありませんが、自分の限界が来て壊れる前に、そこから逃げ出す勇気も持ちましょう。姑の人生ではなく、あなた自身の人生で、ご主人と幸せになるために結婚したのですから。
嫁をいじめることでしか自分の存在意義を感じられない、そうすることでしか自分の立場を保てないと感じている、かわいそうな人なんだと同情してみましょう。すると、普段の小言も、かわいそうに…といった同情の気持ちで聞けるかもしれません。
ここまで書いた方法をいくら試したところで、姑は変わらないし、嫁への態度も変わらないでしょう。でも、大事なことは、姑の発するネガティブオーラーを、そのまま正面で受け止めないことです。
何かで自分の心を防御して受け止めたり、それをうまくかわす方法を身につけましょう。
自分を信じて、姑の言葉の9割は聞き流すぐらいの緩い気持ちで構えましょう。そうすると、今まで眠れないほど悩んでいた姑の行動や発言が、なんとか自分で撃退できるものに見えたり、聞こえたりするかもしれません。