子供が自発的におもちゃを片付けるために親がすることとは?

本好きな子どもは本好きな親から!本が嫌いな子の克服法
子供が遊んだおもちゃをそのままにしているので親からしかれるというシーン、家庭でよくありますよね。親としては、「おもちゃを片付けなさい!」と怒鳴る毎日から解放されたいですよね。

子供が自発的におもちゃを片付けるようになるにはどうしたらいいでしょうか。方法を考えてみましょう。

子供の片付けへのモチベーションが低いのはなぜか

子供が片付けを学習するためには、親がワンパターンに「片付けなさい」と怒るだけでは、あまりにも片手落ちであることに気付きたいところです。大人だって片付けはそんなにやりたくないですよね。

誰かがやってくれるから

大人は「自分に代わって片付けてくれる人がいない限り自分が片付けないと部屋が散乱する」ということを知っています。もし誰か自分の代わりに片付けてくれる人がそばにいるのなら、あえてその人の仕事を奪ってまで片付けようとするでしょうか。

子供も同じです。子供の場合、本人が片付けなくても親が片付けてくれます。代わりに片付けてくれる人がそばにいる限り、大人と同じようなモチベーションを子供が持つことはできませんよね。

片付けは嫌なものというインプット

親に「片付けなさい」と散々叱られていると子供は自動的に「片付け」イコール「嫌なもの」とういうインプットをしてしまいます。とすると、ますます片付けなくなる→親怒る→さらに片付け嫌いになり片付けない→親さらに怒る→もっと片付けが嫌いになる。という悪循環が発生します。

親は「片付けなさい」という一言で済ませたり、自分が代わりに片付けるというような、親にとってラクな手法を使っていないで、子供にもわかるように片付けの手順を教え込むようにしましょう。

おもちゃの片付け準備編

子供がおもちゃを片付けないことの理由のひとつに、「片付けのハードルが高い」とういうことがあります。

ミニカーは引き出しで、カードは缶に入れて押し入れの収納ケースにしまって、ぬいぐるみは棚に並べて…などと複雑な手順をふまないと片付けられない状態になっていませんか。となると、親が一言「片付けなさい」と言ったところで、子供は何から手をつけてよいかわからなかったりするのです。

まずは大きなボックスを何個か用意します。おそろいのボックスの色違いだと子供にもわかりやすいですね。ボックスごとに子供にわかりやすくおおまかなテーマをつけましょう。

ボックスにテーマにそったイラストを描いてあげると子供も喜びます。テーマにそった代表的なおもちゃの写真をとって、プリンタでシールにして貼るのもいいでしょう。そしてそれらのボックスを置いておく場所を決めるのです。

子供にも持ち運びできる、床に近いところに置くことがポイントです。ふだんリビングで遊んでいるのなら、リビングに設置し、子供部屋で遊んでいるなら子供部屋に設置します。くれぐれも子供が簡単に持ち運びきるところを優先としましょう。

子供にとってシンプルに片付けられる環境を用意しましょう。

おもちゃの片付け実戦編

準備ができたら子供に片付けの手順を教えます。

まずは、部屋に散らばったおもちゃを一か所に集める

誰が早くたくさんおもちゃを集められるかなどと子供にけしかけて競争すると、楽しんでおもちゃを集めてくれます。片付けは楽しいなと思ってもらうということも大切なのです。

仲間で分ける

おもちゃが一か所に集まりました。ここで子供に「仲間同士でグループ分けしてみよう」という提案をします。準備してあるボックスのテーマにそっておもちゃをグループ分けしてもらうのです。ここでも親子でグループ分けを競争してもいいですね。
「ママがぬいぐるみを集めるから、○○ちゃんはミニカーを集めようか。よ~いドン!」

元に戻す

グループ分けしたおもちゃをテーマごとにボックスに入れましょう。これくらいの作業なら子供にもできるので、喜んでつきあってくれるでしょう。

さらに、あらかじめ確保しておいた種類別の保管場所に子供が持って行くよう誘導するのです。
「あれ?ミニカーさんのおうちはどこだったっけ?ママ忘れちゃったなあ。」
これまた子供は喜んで「ここだよ!」と教えてくれるでしょう。

片付けという概念を単純な作業に分割して、子供にも行動しやすいようにしましょう。

繰り返しになりますが、楽しく作業するのがコツです。「片付けなさい」という一言で子供に複雑な作業を要求するのではなく、「おもちゃを一か所に集めよう」「おもちゃを仲間ごとに分けよう」「分けた仲間ごとにボックスに入れよう」「ボックスをボックス置き場に戻そう」などと、シンプルな行動に分けることで片付けのハードルを下げてあげるのです。

おもちゃの処分

部屋の中のスペースは無限ではありません。当然おもちゃをおさめるスペースだって同様です。とはいえ成長にしたがっておもちゃは増えていくもの。あふれたおもちゃを見て、子供が、「そろそろおもちゃのスペースからおもちゃがあふれてきたから、処分をしなくてはならないな」などと考えるわけではないですよね。

限られたスペースからおもちゃがあふれださないようにするのは親の役目です。おもちゃを自発的に子供に片付けてもらいたいのなら、おもちゃをしまうスペースは死守しましょう。

最後の手段の荒療治

最近全然使っていない様子のおもちゃ。いざ子供に見せ「捨ててもいい?」と聞くと必ずと言っていいほど子供は「使うもん!」と鼻息を荒くして答えます。まるでおもちゃを捨てようとする親は、おもちゃの敵といわんばかりにおもちゃを守ろうとします。

それはそれでかわいいのですが、その方法ではいつまでたってもおもちゃを捨てられませんよね。先に荒療治を紹介します。子供からすっかり忘れ去られたおもちゃを子供に見つからない押し入れの奥にでもそっとしまっておくのです。

1年くらいたって、子供がおもちゃのことを思い出す気配すらないようなら親の判断で捨ててしまうのです。1年も存在を忘れてほったらかしにしていたおもちゃ、例え1年半後に子供が奇跡的に思いだして「あのおもちゃはどこにいった」と問うてきたとしても、厳しいようですが子供の自己責任です。

「○○ちゃんにずっと遊んでもらえなかったら、別の子のところに行っちゃったのかもしれないね」などと言いくるめましょう。

子供に選択させる処分法

荒療治を採用するよりも子供自身に選ばせた方が親にとっても子供にとっても納得がいくのでおすすめです。子供にいらないおもちゃはどれかと聞くと意外にあっさりと必要のないものを選んでくれますよ。

ボックスからおもちゃがあふれてきそうなタイミングで、子供と一緒にいるものといらないものをチェックしてみるといいでしょう。大人の判断ではなく、子供自身に選ばせることがキモです。

優柔不断で「全部いる」と言いだすような子供なら先の荒療治を使えばいいでしょう。

好きなおもちゃをランキングしてもらうなどして子供の選択する力を養うように導くのも親として大切な仕事です。

片付けは楽しい?

子供が自発的におもちゃを片付けるようになるには親はどうしたらいいのか考えてみました。自発的に子供がおもちゃを片付ける方が、親にとっても子供にとっても精神衛生上よいことですよね!ママも子供も笑って過ごせるよう、今回提案した方法を試してもらえたらと思います。

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