本好きな子どもは本好きな親から!本が嫌いな子の克服法

本好きな子どもは本好きな親から!本が嫌いな子の克服法

「子どもには本好きになってほしい。でも親である自分は本好きかというと…」
子どもを本好きにしたいのなら、親が本を読む姿を見せることだといいますよね。親の姿を見て自然と子どもも本を読むようになるという理屈です。

しかし、自分は本を読まないのに、子どもには本好きになってほしいとい都合のよい期待をしている人もいるわけですよね。では、本を読むことが苦手な人が本好きになるにはどうしたらいいのでしょうか。

本が好きになるコツ

本を読むことが苦手な人は、本を開くことすら嫌なはずです。しかし、いかに本が苦手な人でも、読んだら絶対に面白いとされる魔法のような本があるとしたらどうでしょう。読んでみようと思うのではないでしょうか。つまり、本が好きではないのは、面白い本に出会っていないからなのです。

本好きな人が、なにもかもの本を面白いとおもっているとしたら大間違いです。世の中にはつまらない本もたくさんあります。では面白い本に出会う確率を高めましょう。コツは以下のとおり。

  • 読み飛ばしてもよい!
  • つまんなかったら読まなくてもよい!

本を読み始めたら、1文字1句落とすことなく読まなければならないと思っていませんか。この本つまんないなあと思ったら、つまんない場所は読み飛ばしてもかまいません。

もし、読み進めているうちに面白くなってきたら、あらためてつまんない箇所を読み返したっていいのです。読み飛ばしていても面白い部分が一向にあらわれないのなら、中断してください。もうその本は読む必要はありません。相性が悪かったのです。次にいきましょう。

本好きになりたくて本を読むのなら、つまんない本なんて読む必要ありません。本を読むことは苦行ではありません。勉強のために、情報を仕入れるために読むのなら、多少つまらなくても読むべきでしょうが、本が好きになりたいという思いで本を読むのなら、つまんない本にあてる時間はもったいないです。

つまんない本に出会ったとしても、それは不運だっただけです。あなたにとってつまらない本ならば、つまらないという評価を下してもなんの問題もありません。

面白い本を探す方法

面白い本に出会うには、たくさんの本に触れるようにすることです。

たくさんの本を手元におく

本屋さんにいってピンと着た本をかたっぱしから買って手元におきましょう。コスト面で難しいなら、図書館に行って片っ端から興味をもてそうな本を借りましょう。

中身でなく装丁から入ってもかまいません。ジャケ買いで音楽を選ぶ人がいるなら装丁で本を選ぶ人がいたっていいのです。

人に頼る

さらに、友達や知り合いに、面白い本があったら教えてほしいと頼みます。できれば、自分はあまり本が好きではないけどということは説明しておいたほうがいいでしょう。もし紹介してもらった本が面白かった場合、紹介してくれた人と本の世界を共有できます。

小説ならば、主人公がかっこいいとか、脇役のキャラクターのほうが好みだとか。この結末はどうかと思うなどとというような話を他人と共有できるのも本の楽しさの一つです。

面白い本を紹介してくれた人はあなたとセンスが合っています。もしくは、あなたを見てあなたに合う本を選択できるほどの洞察力と読書量を持った人かもしれません。この人を逃さないように。さらに次の本を紹介するよう頼みましょう。

本が本を連れてくる

人が本を連れてくるように、本も本を連れてきます。面白い本に一冊出会ったら、シリーズ化されているものを読みたくなりますし、同じ著者が書いた別の本に興味が湧いたりします。

著者に興味が出ると、その著者が感銘を受けた本を今度は読んでみたくなるかもしれません。だいたい作家は本が大好きなので、自分はこういう本を読んできたということを公表しているものですから。そうやって本が本を連れてくるのです。

それでも本が好きになれない人へおすすめの本

人は謎に弱いもの。興味や好奇心でひっぱる推理小説は、本が苦手な人におすすめです。

児童向け推理小説

推理小説すらも読むことが不安なら、児童向けの推理小説にトライしましょう。

大人向けの推理小説だと、伏線や前振りが冗長で、最初から読み漏らさないようにする必要がありますが、児童向けの推理小説は、子どものモチベーションが落ちないよう工夫されているので、本が苦手な人でも推理の世界を楽しめます。

ど定番ですが江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ、シャーロックホームズシリーズなんてどうでしょう。

世界のハルキ・ムラカミにトライ

それから、とりあえずの「世界のハルキ・ムラカミ」。村上春樹の本の世界は難解です。とはいえ、出てくる単語ひとつひとつは簡単です。真の意味はわからずともストーリーを追うことは可能ですので、なんとなく読み進めていくことはできます。

著作の有名どころはどれも謎解きの要素がありますので、推理小説と同じような理由で読み進めることができるでしょう。はまればラッキー、はまらなければ、本好きの知り合いに「村上春樹にははまらなかった」という手掛かりでもって本の紹介を乞うことができます。

子供が本好きになるからくり

親が本好きだから子どもも本を読むようになるというよりは、親が本好きだと、家の中も本であふれているし、親が本を読んでいるのでテレビがついていることもありません。つまりは、ヒマで、たまたま身近に本があるというささいな理由で人は本を手に取るのです。

たまたま、最初に手に取った本が面白かったら、そのまま本好きになるでしょうし、つまらない本を手にとっても、本がたくさんあるので手にとるタイミングが何度もやってくるわけです。いずれは面白い本にあたって結局は本が好きになるわけです。

つまり、子どもに本を読ませたかったら、家にいるとき子供が常になにかしらの本を手に取れる状態にすること、ゲームやテレビの時間を規制し、本を手に取るくらいしかない暇な時間を作り出すこと、という環境を整えるということかもしれません。

さらに、そんな環境のなかで親が面白そうに本を読んでいることが、子どもの背中を後押しすることになるのでしょう。

子供より本を楽しもう

子供が本好きになることをもくろむがために、本を読むことが苦手な人が本好きになるにはどうしたらいいのかご紹介しました。

うちの子は本を読まなくて困ると言う前に、まずは自分が本の世界を楽しんでみませんか。トライし続ける限り、かならず面白いと思える本に出会えます。

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