【危険】妊娠中に体重が増えすぎた!体重増加のリスク・対策とは

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妊娠をすると、妊婦さんの多くが悩んでしまう“体重管理”。悪阻(つわり)が原因で体重が激減してしまう妊婦さんもいれば、その逆でついつい食べ過ぎてしまい、体重がどんどん増加してしまう!という妊婦さんもいます。

体重が減ってしまう事もあまり良くないことではありますが、体重が増えてしまう事も沢山の危険なリスクを抱えてしまうので、注意が必要です。

今回は体重が激減してしまう妊婦さん…ではなく、“体重が増えすぎた”という体重増加に悩む妊婦さんにスポットを当てて様々な観点で見ていきましょう。

体重増加の妊婦さんには沢山のリスクが…

「ついつい食べていたら、いつの間にか一気に増加した!」「こんなにも増えているなんて思わなかった…」と体重増加してしまう事を安易に考えていたり、体重増加を上手に抑えられない!という妊婦さんは非常に多く存在します。

一言に「体重管理をしろ」と周りから言われても、実際には上手に管理することなんて出来ないと感じている事も多く、「なんで体重が増えるんだろう、どうやったら抑えられるのだろう」と真剣に悩んでしまいます。

体重増加をすることで沢山のリスクを抱えてしまうと知ってはいるけれど、具体的にはどんなリスクなのか分からない、増加する事で何が起こるのか分からないというアナタに、まずは体重増加のリスクをお伝えしていきます。

体重増加は“妊娠中毒症”を引き起こしてしまう危険も!

体重増加傾向にある妊婦さんに問題視される“妊娠中毒症”は知っていますか?これは、高血圧・むくみ・尿タンパクの症状が1つでも現れると「妊娠中毒症」と診断されてしまいます。症状や数値は妊婦健診時に毎回チェックをされます。

妊婦中毒症状になってしまうと、血流の流れや内臓の機能など、様々な部分で問題があると疑いが出来てしまいます。症状が酷くなってしまえば、母子共に命の危険性も高くなってしまいます。

体重が増加する事で、血流の流れが悪くなり赤ちゃんへ血液や酸素を十分に送れなくなったり、臓器の機能を低下させ、体の健康を損ねてしまう・栄養を十分に吸収できなくなってしまう…などの問題を引き起こす危険もあります。

ちょっとした運動でも“負担が大きい!”と感じる…

体重が増えてしまうと、それだけ両足へかける負担も大きくなります。今までこなせていた小運動も、すぐに息切れ動悸がしてしまい“激しい運動だ”と感じてしまいます。

負担が大きいと感じてしまえば、ついつい「無理はしてはいけない」と自己判断をして、運動を止めてしまう妊婦さんもいます。確かに無理をしてはいけませんが、運動をしない事も大きな問題です。

激しい運動や体に負担をかけるようなトレーニングをするのではなく、近場までは車でなく自転車や徒歩で移動をする事や、何かと予定を作り、家の中に留まらず外に出かけてみるなどの工夫をして、適度な運動をする毎日を作ってみましょう。

分娩が大変になる可能性もある!

体重が太ると、よく「お産が大変だよ」と言われるようになります。「一体何が大変になるの?」と疑問に感じてしまうかもしれませんが、実は、赤ちゃんが通る産道に脂肪が付いてしまう事で、赤ちゃんがスムーズに通れなくなるのです。

子宮や産道に脂肪がついてしまうと、陣痛が始まっても、赤ちゃんがなかなか下りてこれず、なかなか生まれません。時間もかかってしまいますし、ママも体力の限界に…「お産が大変よ」という言葉には間違いありません。

体重を元に戻すことが非常に困難に!!

体重が増えすぎてしまう事は、出産を終えても、ママたちを苦しめてしまいます。それは、“増えた体重が元に戻らない”という問題です。妊娠前のスリムな体型に戻したい!と思っても、体型どろこか、体重すら戻らずに苦戦してしまいます。

増えた体重のせいで体が重く、身動きがとりにくい…と感じてしまう事もしばしば。体のいたる所についた脂肪はなかなか取ることが出来ません。その上、授乳や産後の育児でお腹がすく事も多く、“食べる”事に拍車がかかってしまうケースも!

体重を戻すことばかりに捉われて、ダイエットをしよう!と考えても、実際には育児ストレス・赤ちゃんへの良質な母乳作り・暇な時間の間食が原因で、体重は減らないどころか、増えてしまうという方もいます。

体重増加の原因とはどんなことがあるの?

体重が増加してしまうことで、沢山のリスクがある事は分かっていただけかたと思います。「これほどにまで大変なのであれば体重増加を抑えなくては!」と危機感を感じた方も多いはずです。

でも、実際に体重を抑えよう!と思っていても、そう簡単にはうまくいかないものです。それは“なぜ体重が増えるのだろう”という“増える原因”をしっかり見つけられていないからです。

原因が分からなければ、対処の仕様もありません。まずは、「自分の体重増加は一体何が原因なのか?」についてしっかり分析してみてください。

“食べづわり”が原因の体重増加妊婦さんには…

妊娠中に感じるつわりにはいくつか種類がありますが、その中でも体重増加を加速させてしまう“食べつわり”タイプ。このタイプは、口の中に何か入っていないと気持ちが悪くなる・食べていなければ吐き気がする…というタイプです。

口の中に何か入っていないと…となると、睡眠時間以外は常に何かを食べているという方も多いのではないでしょうか。食べつわり妊婦さんには“食品・食材・飲料のカロリーや栄養”を検討し直してみる必要があります。

食べ悪阻の場合には、沢山食べても摂取カロリーが低く、体重増加に繋がらないような物を選ぶ事が大切です。例えば、ベビー用のおやつ(白いせんべいやボーロ等)・スルメ・おやつではなくサラダや温野菜…などに変更してみましょう。

妊娠中のストレス・疲労・苛立ちの矛先が…

妊娠中に感じてしまうストレスや疲労、苛立ち…その感情を解消させるための方法として“食べる”という解決策を実行している方も多いです。美味しい物を食べればストレスや疲労も和らぎ、気持ちが楽になります。

その代わり、糖分や脂肪を溜め込み易い妊娠中の体には、沢山の太る要素が蓄積されていきます。気がつけば、1週間で驚く様な体重増加をしている方も…。

食べることでストレス発散したり疲労回復している方には、ローカロリーな物を食べるようにする事はもちろんですが、発散出来る方法を新たに見出す事も大切です。散歩する・自然を感じる場所へ行く・DVD観賞をする…等試してみてください。

味覚の変化による“美味しさの感じ方”

妊娠する事で起こる味覚の変化…この変化が“何を食べても美味しく感じる”という変化になってしまった場合、食べても食べても飽きず、どんどん食べ続けてしまいます。

美味しく感じてしまう味覚の変化が原因で、つい“おかわり”したり、「あと一口だけ」の意識が、最終的に体重増加という結果を生み出してしまうのです。

美味しく感じてしまうと、食べることに制御をかけにくくなります。こんな時には、三食の食事とおやつの時間だけをしっかりと決め、決めた時間以外は食事がある場所へ行かない、近くに食べ物を置いておかない事が大切です。

実家という環境が体重増加に拍車をかける!

妊娠中は何かと自分で家事をしたり、食事を作ることも大変です。少しの休みを利用し、実家へ泊まり込みしたり、里帰りする方も多いのではないでしょうか。

実家に居候をしている間、実家からの厚いおもてなしに、ついつい沢山食べ過ぎてしまうという事もよくある事です。自分の実家だけでなく、旦那様の実家であれば、「体重が増えるので食べられません」なんて言えませんよね。

体重増加に拍車をかけてしまう実家での食生活は、“断れない”事や“実家だから”という甘えが出てしまうこと、“大好きな母の味”を堪能しすぎる事が原因になります。

対策としては、出来るだけ実家に甘えないことです。食事の時間は避けて、食事以外の時間で実家へ遊びに行ったり、親にちゃんと「体重管理をするようにと医師から指導されている」という事を伝える勇気も大切です。

体重増加を食い止めるには?

体重が増えてしまう原因がなんとなく分かった方は、その原因に対して、どう対処するか?が大切になります。人間の意思とは弱いもので、「ダメだ!」と分かっていても、欲に負けてしまう事もよくあることです。

体重増加を食い止めるには、どうするべきなのか?その方法をお伝えしていきます。是非、実際にやってみてください。

妊娠中のダイエットは厳禁!でもある程度の制限を…

妊娠中にダイエットをするなんて考えはしないようにしましょう。赤ちゃんに沢山の栄養を与えなければなりませんし、ママの体も今まで以上に沢山の栄養を取り込まなければなりません。

ダイエットこそ、やってはいけないのですが、それでも“ある程度の制限”をするようにしましょう。例えば、食べる時には、炭水化物や糖分の取り過ぎに注意し、多種類の栄養素をバランスよく積極的に取るようにしましょう。

ある程度の制限…ですが、これは食べたいものを沢山食べるのではなく、食べる時間・食べる回数・食べる量などを、自分の無理の無い範囲で制限をする事が大切です。過剰なまでの制限は、ストレスになってしまうので注意してください。

食べるもの・食品を改めてみよう

美味しい物を沢山食べたくなる気持ちも分かりますが、美味しい物はカロリーは高かったり、糖が多く含まれていたり、塩分が高い物…などの傾向があります。

体重増加を抑えるためには、出来るだけローカロリーで、糖分塩分が低く、薄味である事が理想です。日頃から口にするものは全てカロリー意識をするよう心がけたり、甘いものは“時々のご褒美”として食べたりするように改めてみてください。

口にする食品や食材も、成分やカロリーを確認して購入するようにしてみましょう。料理にも、どうすればよりローカロリーにおさえられるかを検討し、肉の代わりに豆腐を代用、牛乳の代わりに低脂肪乳を代用…などの方法を試してください。

運動は継続的におこなうこと!

体重増加には、食事だけでのコントロールではなく、ちゃんと運動をすることも大切です。

運動も、自宅で出来るもの(ヨガ等)であればそれでも良いですし、外で出来るもの(散歩)であれば積極的に外へ出かけてみましょう。一番大切な事は“継続する事”です。何をするにしても三日坊主にならないようにしましょう。

マタニティーヨガやマタニティースイミングなど、妊婦さんを対象にしたスポーツ教室なども多く存在します。お住まいの地域でマタニティーに向けた講座・スポーツなどを調べてみると、新しい発見が出来るかもしれません。

最終的には自分の“意思”次第!

いかがでしたでしょうか。妊娠中に体重が増加してしまう事は、いかなる理由があっても、“良い事”だとは言えません。約10キロまでであれば、増加する事も許容範囲だという産院は沢山ありますが、中には20キロ程増えてしまう方もいます。

産院の先生が厳しく指導・管理をしてくださる事が多いですが、太っても自己責任・体重管理はあまり厳しくしない…というスタンスでいる先生もいない訳ではありません。

妊娠中に出来るだけ体重増加を抑えることで、分娩時・産後の大変さが違います。体重増加を抑えられるのは、アナタしかいません。他の誰でもなく、アナタ自身の意思が鍵をにぎるのです。これ以上体重増加しないように気をつけましょう。

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