DV(ドメスティックバイオレンス)とは親密にあるパートナーからの暴力の事を言います。DVには種類があり、「精神的」「性的」「身体的」「経済的」「社会的」暴力があります。
「身体的」・・・殴る、蹴る、首を絞めるなど、体に直接被害が及ぶ暴力
「経済的」・・・生活費を渡さない、仕事に出る事を禁じるなど、金銭的な自由を与えないこと
「社会的」・・・人間関係を監視し、実家や友人などとの付き合いを制限すること
夫婦内の喧嘩は無いとは言い切れません。どの家庭にも起こりうることですが上記のような場合で相手の一方的な行動によって自分が不快に感じた場合、それはDVです。
色々なタイミングで、DVは起こります。お酒を飲んでいない、正常な状態でも身体的、精神的暴力を行う人もいるのです。また人との付き合いを制限する「社会的」な暴力もよく耳にします。
DVをする人はすぐに謝ります。毎日謝罪文がキッチンのテーブルに置かれていることは、いつもの事。それでもDVは治りません。自分が変えてあげようと思っても、無理な話なのです。
そしていつ、どのような時にDVにあったかをメモしておきます。今はスマートフォンに録音機能もありますので、そのようなものを使ってもいいでしょう。離婚をしたいと思った時に有効な証拠になりますので、必ず撮っておきましょう。
お金は多少用意しておきましょう。逃げ出した時になにもお金がない状態だと、結局すぐに暴力夫の元へ帰らないといけなくなります。携帯は肌身離さず持っておき、逃げた場合、信頼できる友人等に連絡できる環境を作っておくことも大切です。
市役所の家庭相談室に相談しておくことも大切です。今後の生活の仕方、後でお話ししますが一時保護施設の案内等くわしく教えてくださいます。
まだ離婚の決意ができず、それでも毎日のDVに耐えかね、命の危険にさらされた時、又は、離婚を決意している場合でもかまいません、DVから逃げる場所があります。
逃げた際に、真夜中など、役所も開いていない時は警察所に駆け込む事もできます。DVは犯罪です。警察署に駆け込み、どのような状態かを伝えることもできます。
まともに話ができない状態になってしまうので、二人で話し合いをして、離婚ができない、または暴力が増してしまう…そのような場合は家庭裁判所での離婚の申し立てをしましょう。
第三者に入ってもらうことで、離婚を円滑にすすめることができます。専門家に入っていただくことで、身の危険も防げます。
裁判には、はじめに述べた、証拠がとても重要になっていきます。どのような暴力があったのか、日時等はっきり言えるようにしておきましょう。
そして法的には「接近禁止命令」といって、6ヶ月間被害者の身辺につきまとったり、被害者の住居や勤務先の付近を徘徊することを禁止する命令や「子への接近禁止命令」などを申請することができます。
もしもの時のために、近くの警察所へ事前に相談しておくことも大切です。
DV経験者は、DVを受け続けることで、自分というものを無力なダメ人間に思ってしまう傾向が強くあります。でも、それは間違いです。
DVは犯罪です、自分に自信を持ち、次のステップに移ることも大切です。勇気を持って、まずは相談から始めてみましょう。