恋愛での悩みは、人それぞれ。人を好きになる回数も、人それぞれです。
過去の恋愛での経験が邪魔をして、その後、人を好きになれなくなってしまった人や、もともと人を好きになると言うこと自体、経験したことがなく悩んでいる人。
人を好きになれない自分は、恋愛とは向いていないのだと決め付ける前に、自分をもう一度見つめなおしてみましょう。
恋愛をする、人のことを好きにあるという行為は、とっても勇気がいる行為なのです。というのも、人を好きになると、その恋を成就させるために、その相手に何らかのアプローチをする必要が出てきます。
相手にアプローチしても、喜ばしい返事が返ってくるとは限りません。もちろん、断られてしまう可能性もありますし、時には、無視をされたり、傷つく一言を言われてしまう事だってあります。
冷たくされるような相手であれば、こちらからもさっさと見切りをつけてしまうことが大切です。恋愛がうまくいくかどうかということは、感覚で自分に合う相手かどうかを判断している部分が大きいのです。
相手に自分との恋愛の見込みがなければ、諦めるだけなのです。でも、人のことを好きになり、その気持ちを相手に伝えるというのは、ある意味、自分のとってもプライベートな部分を、他人にさらけ出すような行為になります。
人を好きになると言うのは、とても繊細で言葉ではなかなか言い表すことが出来ないような気持ちです。些細なことで傷ついたり、うれしくなったりというのを繰り返します。
本来であれば、自分の中で、誰にも知られることなく大切に守っていたい気持ちです。しかし、自分の中で秘めているだけでは、いつまでも恋愛は成就しませんので、唯一、さらけ出す相手として、恋する相手に、この気持ちをさらけ出すことになります。
たとえるのなら、自分の裸を見せるようなものですので、相手に好きという気持ちを伝えたり、それとなくアプローチすることは、とても勇気がいることなのです。
相手に気持ちを見せる勇気がなければ、その恋は成就しません。そんな勇気は出せないと考え、恋愛を諦めてしまう人は、こんな風に考えられませんか?
人を好きになるということは、「人間としてとても価値のある体験が出来た!」ということです。短い人生の中で、人のことを好きになれたことは、とてもラッキーなことなのです。
好きになれたということだけでも、ラッキーなのですから、たとえ振られてしまったとしても、「運が、悪かった。」「タイミングが合わなかった。」というように考えてみてください。そうすると、気持ちを伝える勇気が、何だか湧いてきませんか?
人を好きになるためには、まず、自分を好きになることです。人を好きになれないと悩んでいる人の多くは、自分に自信が持てない、好きになれないという人が多くいます。
人は、誰でも、良い面と悪い面があります。長所と短所のようなものです。長所ばかりの人は、存在しませんし、短所ばかりの人もいません。でも、人はお互い好きになり、恋愛をし、結婚をし、生涯を添い遂げます。
人を本当の意味で好きになるということは、良い面も悪い面もひっくるめて、自分の中に受け入れてしまうということでもあるのです。
相手にも、長所や短所があるように、あなたにも長所や短所が存在します。人のことを好きになるには、まず、自分のありのままの姿を受け入れるということが必要になるのです。
好きになった相手といっても、所詮は他人です。人は、誰でも、自分のことが一番大切ですから、まず一番大切な自分自身を受け入れていなければ、他人のことなど、到底、受け入れることは出来ないはずです。
自分を全て受け入れるためにも、先ずは、自分の気持ちに素直になることからはじめましょう。自分を、周りの人と協調させるために抑圧したりする癖が有る人は、要注意です。
普段から本来の自分の気持ちを押さえて、生活をしていると、本来の自分は押し殺されてしまっているままです。
そのような状態では、本当の自分の姿というのが、見えづらくなってしまいますので、ありのままの自分と向き合うことが難しくなってしまいます。
ありのままの自分を受け入れて、自分自身を好きになりましょう。そうすれば、他人である恋愛の相手のことも、本当の意味で好きになることが出来るはずです。
人は、それぞれ育った家庭環境も、教育を受けていた環境にも、違いが有ります。今では、恋愛する相手の国自体が違うと言うことも、珍しいことではなくなりました。
たとえ、同じ国内で育った同士でも、違いがあるのが、普通です。育った環境と言うのは、その人の考え方、価値観、判断基準などに影響を及ぼします。
例を挙げるなら、同じ映画をみても、ストーリーの捉え方、感動した場面、主人公の気持ちに共感した場面などに違いが出るような感じです。
人のことを好きになれない人にありがちなのが、こういった相手の違いを受け入れることが出来ないということです。
あなたという人間はこの世界に一人しかいません。それと同じように、あなたが恋する相手もこの世界に一人しかいないのです。つまり、全く同じような頭の中身を持った人間は、一人として存在しないわけです。
なので、「どうして、あんな風に考えるんだろう??」とか、「なぜ、あんな行動をするのか。」と相手に対して、イライラしたり、もどかしく考えることは、あまり意味が有ることではありません。
それぞれの判断基準、考え方から行動を起こしているわけですから、相手の考え方がわからなくて当然なのです。
わからないときには、「どうして、そんな風に考えたの?」と相手に素直に聞いてみることが大切です。考えを聞けば、それなりに判断理由があり、納得することができるはずです。
そして、「そんな考え方もあるんだなあ。」とあなたとの考え方の違いを、楽しむのが、ポイントになります。
新しいことを知り、学ぶのは、人間のひとつの喜びでもあるのです。自分の中にはない、新しい考え方に触れることは、自分自身を成長させるきっかけにもなるはずです。
人を好きになるには、先ずは自分自身を好きになることからはじめましょう。他人の相手を受け入れるよりも、自分を受け入れることのほうが簡単なはずです。
人それぞれ違いがあるからこそ、この世界は発展し続けてきたわけです。相手の違いを受け入れ、楽しむことが、人を好きになることができる第一歩になります。